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マリーの果実を我が店に 3
サムス・アラン [Mail]
8/4(Sat) 7:35

ブラックキャッツというのは、リクオの通り名
である。

通り名のついている冒険者は、それだけで腕は
保証されているといってもいい、そう、有名で
あればあるほどに。

・・・ただし、自称はまた別の話だが。
リクオはどうしたものかといった顔で

「・・・マスター・・なんだよこれ・・・」

と、目の前の麗しく気高いお嬢サマをゆびさす。
・・・しかし

「んっまあ、これとは何ですのこれとは!?」

なんといっても麗しく気高いお嬢サマである。
自分のことをこれ扱いされて気分がよいはずも
ない。

先にガキ扱いしてきたあんたに言われたくねぇ
と思ったが、あえてリクオは口に出さない事に
した。

この手のタイプは下手に口出ししてもろくな事
にはならないだろうとリクオは判断した。

どうやらこのお嬢サマは見かけに負けずおとら
ずお育ちがよいらしい。

「まあいいですの、今は猫の手でも借りたいく
 らいだからちょうどいいですの。」

その言葉にマスターは思わず声をだし

「はっはっは、確かに猫だなあ。」
「・・・・おっさん・・・」

リクオににらまれ、方をすくめるマスター。

「んー、まあ悪い話じゃねえと思うぜ?」

リクオは少し頭をかかえ

「・・・もしかして、このお姉ちゃんは俺に仕事
 を頼んでるつもりなのか・・・?」

マスターは女の方をみ

「見たところ結構世間知らずのようだな、まーお
 前もプロならそれくらいがまんしろや。」

リクオをなだめるマスター。

「ちぇっ、・・・まあ最近暇だしきいてやらあ。」

リクオはカウンターの椅子に腰をかけ、足をくむ。

「お行儀が悪いですの。」

足をそろえる。

「では、自己紹介からはじめますの。私は隣の町
 のアンドリューからマケドニア行きの船にのっ
 てすぐの、港町マケドニアでレストランを開い
 ていますの。」
「レストラン?」
「レストラン、ディストラクティブ・ノクターン
 の店長ティーノ・ペペロンですの。」

ない胸をはるティーノ。

「まあ店長といってもまだ二十三ですの、お母様
 からお店をいただいてまだ半年ですの。」

ふーんと、リクオは気のなさそうに

「そっから六ひいたら俺の年だ・・・がはっ!?」

リクオが言い終わるや否や、リクオのみぞにティー
ノの肘がはいっていた。

「ぐ・・ぐふ・・・早い・・!!」

もともと盗賊が本業のリクオに見切れないその動き
はなかなかのものだ。



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