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マリーの果実を我が店に 22
サムス・アラン [Mail]
1/2(Wed) 17:23

波はとても激しく、雷が鳴り響く。

「んふっんふっ、珍しーい?魔法っていう物が。」
「・・・ああ、珍しいな。」

リクオはロストに一歩つめよる。

「しかしそれよりも、だ。もっと珍しいのは呪文の詠唱無しの
 それって所かな。」
「え〜?・・・あ、そ〜か〜、普通はいちいちそんな物唱えて
 るんだっけ?」

ロストは無邪気な笑顔を見せる。リクオは首を傾げ

「・・・となえなくても出る物なのか?」
「ふん・・・私は思う、人間である以上それは無理だ。」

リクオに答えたのは、ロストではなくカリカ。

「人間である以上は・・か。・・・じゃあよ、」

ミケは斧を構え

「こいつは一体何だってんだぁーーっ!!」

ロストに突っ込むが

「教えてあげないよっジャン♪」

ロストは身をひねり、軽くそれをかわし

「でもね、別に唱えなきゃいけないってもんでもないのよん。」

ロストは両足を広げ、腰を落とす。

「それに、そんな私でも呪文がいる物だってあるのよん。見せて
 あげよっかあ。」
「・・・何・・だと・・?」

空を切り、地面につきささった斧をひっこぬくミケ。ロストは静か
に唱えだす。

・・・闇より生まれし麗しき神、天を統治す竜神よ・・・
天を貫き、地を溶かす・・風は渦巻き水朽ちて・・・・・
光は果てて、闇振りし・・染めるであろう・・その全て
願わくば、甘美なる瞬時を・・麗しき闇の竜神よ・・・

「・・・正気か貴様・・!!」

はっと我に返り、叫んだのはカリカ。

「んふ・・・んふふふふふ・・・ああ・・手がだんだんと熱く
 なってくるの・・・。」

ロストの両手の平がだんだんと闇色に染まっていく。

「・・な・・何だいったい・・・。」

えたいの知れない状態に困惑するリクオに、カリカは振り向かずに

「これは魔法ではない。・・いや、そんな生易しいものではない
 ・・。」
「じゃ・・じゃあ・・一体何なんですのぉ・・?」

ティーノの足が振るえだす。

「・・・竜神の力を得て、全てを闇へと葬り去る邪法「竜の刻印」
 ・・・古代、神々を滅ぼすために間族の民が生み出した禁断の
 法・・・。」

船が次第に激しくゆれ、ロストの周りで風が渦巻く。

「・・・神々を滅ぼす為・・・だと・・?そんなふざけた物が
 あったのか・・・」

ミケはびどうだにできないでいる。

「・・・ふん、ちなみに私達はその神々ですらない。」
「んな事ぁ言われなくてもわかってらあ。」

リクオは何かないかと懐を探る。そして出てきたのは・・・。

針金、マリーの実、ゴルゴダのワイン、ちいさなメダル、ほしにく。

・・・・・うああああああああっっ俺のバカーーーっっっ!!!!

一人で頭を抱えるリクオ。とりあえず役に立ちそうにない。



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