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- 今を生き抜く獣達 〜麗しき闇の真紅の玉〜 - サムス・アラン [2/3(Sun) 9:32]
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Re:〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - puni [11/25(Mon) 23:10]
Re:〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - GUM [11/30(Sat) 7:17]



〜麗しき闇の真紅の玉〜 14
サムス・アラン [Mail]
2/3(Sun) 22:13

 二階

 カリカとリクオ、二人の抗争が続く。

 「ふん、なかなかなものだ、ダガー一本で私の槍とやりあえる
  なんざな。」
 「……まったく、慣れねえこたあするもんじゃねーやな。」

 息を切らし始めているリクオ。……しかしそこへ…

 「……!?」

 カリカは殺気を感じ半歩左へ身を寄せる。
  
 シュッ

 カリカの頬をすれすれに一本のナイフが横切る。…そして

 「あぐう!?」

 運悪くリクオの左腕につきささる。

 「……誰だ?」

 振りかえるカリカの目に入ったのはバンダナを頭に深くかぶった、
 緑のシャツの女。てには小型ナイフを何本かぶら下げている。

 「あんたにつぶされた山賊団『狼の牙』の生き残りソニーよ!!」
 「ふんっ、知らんな。」

 ソニーの額がぴくっと動く。

 「……たったさっきあんたが皆殺しにしてくれた山賊団の生き残
  り、といえば解ってくれるかしら。」
 「別にどうでもいい事だが。」
 「流すなーッ!!」

 発狂するソニーにカリカはふんと鼻で笑い

 「私は今忙しいんだ、とっとと消えろ。」
 「…この……なめんじゃないよっ!!!」

 我を忘れてカリカにとびかかるソニー。

 「ふんっ。」

 カリカはソニーの斬撃を苦もなくかわし、

 「おとなしくしていれば良いものを。」

 そして槍を半回転させ、ソニーに切りかかる。

 「……え…!?」

 ソニーがとっさに身を防ごうと、かまえた六本のナイフすべて
 が真っ二つに切り裂かれる。

 「……う……うそ……」

 ソニーの腹部から血が噴き出す。

 「バカな奴だ、わざわざ殺されにくるとは。」

 カリカは槍をかまえなおし、ソニーにとどめをさしにかかろう
 とするが……

 「あなた、そのバンダナを広げて、はやく!!」
 「う…うう……」

 ソニーはひざを折りながらも、力を振り絞り頭のバンダナをばっ
 と右手で広げる。

 「うぐっ!?」

 広げたバンダナから十四・五羽の白い鳩がバサバサッといきお
 いよくとびだす。

 「リクオさん、今のうちにその人をかかえて逃げるんです!!」
 「…いや、左腕が…」
 「それぐらい舐めれば治ります!!」

 無茶を言うな。…しかしリクオはデュオールの気迫に負け、
 痛みをこらえながらも左腕に負担がかからないように背負う。

 「…ちっ、死ぬんじゃねーぞ。」

 そのまま全速で走る。

 「ま…まてっ!!」

 一瞬何が起こったのかわからなかったカリカだが、ようやく我に
 返り叫ぶ。……が、それに反応するように目を光らせる白鳩たち。

 「……ふん?」
 「……キュアアアアーーーッ」
 「うわわわっ!?」

 なぜか鳩達は奇声をあげながらカリカに襲いかかる。
 
 「ふっ、さらばです。」

 デュオールもリクオに続き走り去る。

 「や…やめろっ……あ……くうう…んく…」

 カリカは白鳩につつかれながら床でもがいている。

 「…き…貴様らーっ!! 次…次会ったときは必ず殺―すっ!!!」

 宿屋の中、カリカのくちおしそうな叫び声が木霊する。

 



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