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- 今を生き抜く獣達 〜麗しき闇の真紅の玉〜 - サムス・アラン [2/3(Sun) 9:32]
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Re:〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - puni [11/25(Mon) 23:10]
Re:〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - GUM [11/30(Sat) 7:17]



今を生き抜く獣達 〜麗しき闇の真紅の玉〜
サムス・アラン [Mail]
2/3(Sun) 9:32

〜麗しき闇の真紅の玉〜

 それはとある夜のこと、食堂ハラペコビガロ亭の裏、がさごそと
 袋をあさる音がするので一人の銀髪で長髪長身男がそこに歩み寄
 っていく。そこには袋をあさっている女がいた。

 「……おい、そこの女。」
 「……ふん?」

 袋から食べ物やらなにやらを食い荒らしている女が振り向く。男は

 「……もしかして君か、死神って言うのは。」
 「……ふん。」

 口をもごもごと動かし男を睨み据えたまま口の中のものをゆっくり
 と飲み込む。

 「それがどうしたのだ?」

 緑色に輝く長く黒い後ろで束ねられた髪、深緑のマントに身を包ん
 だ目つきの悪さ、傍らに置かれた青銀の槍、冒険者から死神と呼ば
 れ恐れられている女カリカ。
 男はどう切り出せばいいのか分からず少し戸惑うが

 「……何を…しているの…かな?」
 「ふんっ、残飯あさりだ。」

 女のあっさりとした答えに男は少しめまいを感じる。

 「……き…君はかわった女性だ…」
 「貴様はいったい何なのだ、そんなことを言われてやる筋合い
  なぞどこにも無いぞ。」
 「…噂通りだ…」

 男はカリカにさらにちかづき

 「仕事の話がしたい、私ときていただけないだろうか?」
 「……ふんっ、私は今食事中なのだ、あとにしてくれ。」

 さらに頭を抱える男。

 「…言葉はつつしみたまえ…食事とはもうちょっと優雅な物を
  さす…」
 「…貴様…私に喧嘩をうっているのかっ!?」

 女は立ちあがり槍を構える。…肉食動物はえさに食いついてい
 る時に邪魔をされるととても機嫌が悪くなると聞くが…

 「…いや、すまない…そういうつもりはないんだ、私の言動が
  悪かった。」

 男はその女の異常なまでの希薄にさすがに一歩ひく。

 「私はぜひとも君の力をかりたい、許されるならばもう少し質
  のいいものをご馳走させていただくが…いかがかな…?」

 女は少し考え槍を引き

 「ふん、貴様のようなきざったらしい男のはむしずが走るが、
  話ぐらいは聞いてやるか。…だが、」
 「…くっ…?」

 カリカは男の首筋に槍をつきつける。…その首筋から少し血が
 流れ出している。

 「私の食事のじゃまをしたのだ…つまらん用であったら殺す。」

 カリカの瞳はとても鋭く男の目の向こうまで貫き通す。
 
 …………死神の眼光…噂には聞いたことはあったがまさかこれ
 ほどとは…

 男はまるで金縛りにでも逢ったかのように動けない。…口を開
 くのがやっとだ。

 「…殺されずにすむ程度の金は支払わせていただくつもりだ…。」
 



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