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- 今を生き抜く獣達 〜麗しき闇の真紅の玉〜 - サムス・アラン [2/3(Sun) 9:32]
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〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - サムス・アラン [2/3(Sun) 23:25]
Re:〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - puni [11/25(Mon) 23:10]
Re:〜麗しき闇の真紅の玉〜 終 - GUM [11/30(Sat) 7:17]



〜麗しき闇の真紅の玉〜 8
サムス・アラン [Mail]
2/3(Sun) 21:29
 
 「ふー……いい天気じゃのー。」

 マリーノでとても有名な薬屋さん、『マリーのアトリエ』から薬
 を買ってきたおじいさんが近くのベンチに腰をかける。

 「さて、弁当でも食うかの。」

 おばあさんの愛情のこもったお弁当を食べるのがおじいさんの一
 番の楽しみです。いただきますと手を合わせ、ひもをほどいてお
 弁当を開けると……

 パアァァンっっ!!!

 「ふごっ!!??」

 お弁当からピカピカ光る粉、赤、青、金の細長い紙と共に白い
 鳩が七・八羽が勢い良く飛び出し宙の舞う。

 「……ふぐっ…」

 いきなりの事で驚いたおじいさんが急に苦しみ出す。

 「……し……心臓が……だ、誰か……」

 おじいさんはニ・三歩よろよろと歩き… そして倒れる。


 「まてクマああぁぁーっ………あうっ!?」

 勢い良く走っていたジンだが、なぜか道端で横たわっていたお
 じいさんにつまづいてこける。

 「んがーっ、なにこのじじいっ!?」
 「ふ……ふが……た、助け……」

 倒れているおじいさんはとても苦しそうだ。ジンが立ちあがっ
 たときにはもう二人の姿は見えない。

 「あうーーっ、クマ見失った、おまえのせいっっ!!!」
 「ふがーーっっ」

 ジンはおじいさんを引きずりおこし巴投げ!! おじいさんは、
 そのまま三メートルほどふっとばされ、そして床にたたきつけ
 られもはやピクリとも動かない。

 「あーあ、駄目じゃねえのよジン、お年よりは大切にしなきゃ。」
 「邪魔なものは潰す! 死にたくないなら邪魔しない事っっ!!!」

 町の道具屋『マリーの何でもやさん』で働き者と評判であった
 老人トゥ。
 皆から『トゥじーさん』とよび親しまれていた。
 トゥじいは迷うことなく天に召されました。
 きっと天子様に天国につれていってもらった事でしょう。
 



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