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- タークス小説番外編・その2の前書き - ウルフ [12/23(Mon) 6:20]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第1話 - ウルフ [12/23(Mon) 7:00]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第2話 - ウルフ [12/23(Mon) 8:25]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第3話 - ウルフ [12/23(Mon) 9:16]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第4話 - ウルフ [12/23(Mon) 10:13]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第5話 - ウルフ [12/23(Mon) 11:02]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第6話 - ウルフ [12/23(Mon) 20:55]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第7話 - ウルフ [12/23(Mon) 21:58]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第8話 - ウルフ [12/23(Mon) 22:28]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第9話 - ウルフ [12/24(Tue) 6:18]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第10話 - ウルフ [12/24(Tue) 6:55]
「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第11話(最終話) - ウルフ [12/24(Tue) 7:32]
エピローグ - ウルフ [12/24(Tue) 7:51]
後書き - ウルフ [12/24(Tue) 8:07]
毎回 - Gum [12/25(Wed) 4:32]
ふふ - Shion [1/17(Fri) 15:38]



「宇宙(そら)に咲く華、散りゆく華」第1話
ウルフ [HomePage] [Mail]
12/23(Mon) 7:00
宇宙移民船団パイオニア2。
巨大な旗艦の周りを、大小様々な船が取り囲む様に
航行している。
そして、その中に「戦乙女(ヴァルキリー)」という
名の小型艇が居た。
小型と言っても、300Mはあろうか。パイオニア2の
旗艦が大き過ぎるだけで、決してその船が小さい訳では
無かった。
なお、その見せかけに騙されてはいけない。なりは小さい
が、攻撃力と防御力は、そこらの軍の戦艦以上であった。
その船は、「タークス」と呼ばれる組織のものであり、
組織の手によって、秘かに強化されているのだ。

さて、なぜこの船がこんな所に居るのかと言うと、
パイオニア2内で、タークス本部があったブロックが
この度閉鎖される事になり、その引っ越しの為である。
この船の中には、タークスの全組織構成員が乗り込んで
おり、無論リーダーの「サムス・アラン」の姿もあった。
ブロックを引っ越すだけなら、何も宇宙船を使う必要が
無いと思われそうなものだが、問題はパイオニア2の、
構造上の欠陥にあった。
閉鎖されたブロックから、タークスの引っ越し先の
ブロックまでは、船内を通じて移動する事が不可能なの
だった。
その為、一度船の外に出ないと、その目的のブロックに
は行けないのである。

もっとも、例え行けたとしても、結果は同じであった。
タークスの本部から持ち出す物資の量が、原因だった。
宇宙船を使用しないと、とても運び切れる量では無い。

裏の組織タークス。だが、裏の組織と言っても、良く
ある「悪の秘密結社」などではなく、実は、

「隠れたボランティア・グループ」

というのが本当である。
タークスというのは、実は隠れて人助けをする組織
なのであった。
人助けをすると言う事は、裏を返すと、世の悪人共の恨み
を買っているという事である。
その為、タークスのメンバーはもとより、リーダーの
サムスには、いつも大なり小なり危険がつきまとって
いる。

さて、そのサムスは、今「戦乙女号」のブリッジにその
姿を見せていた。艦長席の椅子に座っているレイマールが
その人であった。
そして、その傍らには、彼女のボディーガードとして、
「ウルフ」と呼ばれる長身のハニュエールが、寄り添う様
に立っている。

「引っ越しが、こんなに面倒だとは思わなかったわ。」

サムスがぼやく。

「仕方ないよ。」

ウルフが口を開く。彼女は、見かけは大変美人なのだが、
口を開くと、実はアネゴなのであった。

「目的のブロックには、あとどれくらいで到着予定なの
かしら?クルツ。」
「そうですね・・・。ええと、移動先までは4ブロック
離れていますので、もうちょっとかかりそうですね。」

クルツと呼ばれたフォニュームが、自分の席の端末を
見ながら答える。

「もっと速度上げられないのかしら?」
「無理です。今でも制限速度ぎりぎり一杯なんです。」

サムスは残念そうに、椅子に深く腰掛け直した。
その時、ブリッジ内に、突如警告音が鳴り響いた。

「どうしたの?」
「救難信号です。ええと・・・『賊に襲われている。救助
求む』。以上。」
「賊?場所はどの辺なの?」
「遠くないです。この近くの小惑星地帯ですね。」
「どうする?」

ウルフが尋ねる。が、サムスの答えはすでに決まってる。

「当然、助けに行くわよ。」
「そう言うと思ってた。」
「クルツ、最大戦速よ!並びに全艦戦闘準備!」
「了解です。」

サムスの命令の元、戦乙女号は方向を代え、救難信号の
出先の空域へと向かう。

だが、これがこの先タークスの運命を変える行動だとは、
この時まだ誰も思わなかった。


   「宇宙に咲く華、散りゆく華」第1話 了



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