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- 時を越えた宿命〜第5話〜その01〜 - Gum [1/4(Sat) 12:36]
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時を越えた宿命〜第5話〜その06〜
Gum [Mail]
1/4(Sat) 12:43

 翌日・・・・。

 前にクレイが見た『バー♪お姫たま♪』に、冒険者7人とクライン、シンディー
それとオーナーのサムスと、バーテンのクルツと言う男の合わせて11人がいた。


 「それでは自己紹介するわね。私はチーム「タークス」のボスのサムス・アランよ。
 タークスはね、正義を貫く為に、悪いことをする人達を倒す使命を帯びているの。
 例えば私利私欲の為にニューマンを作っている人達や・・・・・。」

 ここでウィルがピクっと反応する。クレイがウィルの体を寄せて、安心する様に促す。

 「研究の為と言いながら、やっぱり人を売り飛ばす為に変な改造をする人達とか・・・・。」

 ところが、ここでは逆にクレイがぎゅっと拳を結ぶ。

 「そんな悪い人達が集まる組織・・・世間では裏組織と呼んでるけど・・・・
 その組織に対抗する為に私が腕利きの人達を集めて作ったのがこの『チームタークス』よ。
 タークスにはハンターズは勿論、ハンターズに登録していない人達もいっぱいいるわね。
 後、私達の行動に賛同する一般のお金持ちの人達も、タークスに投資してくれてるのよ。」
 
 そこまで言うとサムスは好物のお茶を飲み始める。
 
 「ふう・・・。お茶が美味しいわね・・・・。」 
 
 お茶を飲み終わったサムスは、次の話題に移った。

 「これから皆さんに、ちゃんと紹介しておかないといけない人がいるわ。
 『祭りちゃん』。でてきてくれるかしら?」

 そう言って店の奥を見る。そこには白と黒に塗装されたレイキャシールがいる。
この前に腕に着けていた大きな装甲は、今回はつけていなかった。

 クレイの反応は早かった・・・・が。それよりも早かったのはサムスであった。

 クレイが跳躍し腰につけている灰色の短剣を取り出そうとした時
サムスは空中でクレイの後ろからその手を押さえて、その真下のソファーに座らせた。

 「クレイちゃん・・・私の紹介が終わってないのに戦いなんかしちゃ駄目よ?」

 相変わらずの笑顔のまま、サムスはもと座っていた椅子に座る。
 
 「そう、前にクレイちゃんとウィルちゃんを襲ったのは、この『祭りちゃん』よ。
 私が特別にお願いして騒ぎを起こしてもらったのよ。
 何の為かというと・・・・んー。難しいわね。一言で言えば、『本人達の為』かしら。
 ちょっと言いにくいんだけど、あなた達7人は色々な裏の組織に狙われてるの。
 それを意識してなかったから、ちゃんと用心しなきゃって思って、お願いしたのよ。」

 ここまで言うと、その「祭」と言われたレイキャシールはサムスの隣に座る。

 「改めて紹介するわ。タークスの中でも、今一番頑張ってくれている人達のうちの一人が、この『祭りちゃん』よ。
 こっちにいる髭のおじさんは『クルツ』というバーテンさんね。
 表の顔はバーテンさんだけど、裏の顔は情報収集兼分析担当主任サンなのよ。」

 祭りもクルツも改めて、7人にお辞儀をする。

 

 ここまで来てクラインが今回の報告会をしようと言った。

 そして、レオンは全てを話す。そしてその次はフィオナが話した。
クラインが毎度変わり映えしない報告に、頭を痛めた。

 「そうか・・・・。相変わらず、生きてる人はいなかったのか。セントラルドーム内部も破壊されているとはな。」
 
 しかしサムスは、ドラゴンの報告に対しては、こう言った。

 「そのドラゴンさん、死んじゃったのは悲しいと思うけど、恐らく最期はとても幸せだったと思うわ。
 だっておじいさんからいつも聞いていたレオン・・・あなたに会えたからよ。
 そして、聞いていたとうり、苦しんでいる自分の境遇を正してくれた・・・。
 これが幸せじゃなくて何かしら。」

 サムスの言うのはみなを悲しみから少し救った様だ。

 「こう言う悲しいことをなくす為に、私達は戦っているの。あなた達もぜひ力を貸して欲しいわ。」
 



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