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- ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」設定編 - DAI [6/15(Sun) 6:44]
Re:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第1話 - DAI [6/15(Sun) 7:04]
Re[2]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第2話 - DAI [6/16(Mon) 15:07]
Re[3]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第3話 - DAI [6/17(Tue) 15:54]
Re[4]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話の前に - DAI [6/18(Wed) 15:49]
Re[5]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話 α編 - DAI [6/18(Wed) 19:19]
Re[6]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話 β編 - DAI [6/19(Thr) 15:51]
Re[7]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話 γ編 - DAI [6/20(Fri) 19:23]
Re[8]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第5話 - DAI [6/21(Sat) 13:02]
Re[9]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第6話 - DAI [6/23(Mon) 9:59]
Re[10]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第7話 - DAI [6/24(Tue) 9:54]
Re[11]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第8話 - DAI [6/25(Wed) 10:51]
Re[12]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第9話 - DAI [8/20(Wed) 17:36]
Re[13]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第10話 - DAI [10/1(Wed) 11:58]
Re[14]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」最終話 - DAI [10/1(Wed) 13:56]
Re[15]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」エピローグ・・・そして・・ - DAI [10/14(Tue) 11:10]
投稿者削除 - ---- [10/15(Wed) 14:16]



Re[12]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第9話
DAI [Mail]
8/20(Wed) 17:36
赤のスピードの前にそのアンドロイドは全く身動きが出来なかった・・

気付いた時には手、足、そして体が二つに分断されていたのだ・・

「な・・・なニ・・・・きさマ・・・は・・・・・・」

そのままアンドロイドは機能を停止した。

「俺も・・・自分がよくわからないんだよ・・・・」

赤は誰に言うでもなく、小さくつぶやいた。

分子レベルの再生、変形能力・・・赤もこれに”気付いた”のはあの時からだった・・・・

それはあの医務室でのこと・・

隊長にチップのコピーを渡され、それを読み込んだ瞬間、赤だけが他の隊員とは違う画像が頭に入ってきたのだ。
それはどこかの研究室のようだった・・・中央にはあのDarkの”残骸”があった・・・
そして・・・・その背後には・・・「制御可能実験機1号」と書かれたアンドロイドがいた・・・

それが・・・・自分だった・・・

それを見た瞬間にまるで枷が外れたかのようにこの能力が起動したのだ。

他の隊員には言わなかった・・いや・・言えなかった・・・

自分もあの殺戮兵器と同じだと思われるのが耐えられなかった・・・

そして・・・仲間を失いたくなかった・・・・

突然、足から力が抜けた・・まるで糸が切れた操り人形のように床に倒れてしまった。

「や・・・やっぱり無理が・・・・あった・・か・・・・・・・」

赤に機能が停止したと同時に体の数箇所がまるで幻のように消えていった・・・

まるで元からそこには何もなかったかのように・・・


一方、白とリューネは巨大なドームを縦横無尽に駆け巡り、死闘を繰り広げていた。

白は流れるような動きでリューネを攻撃するがリューネはそれを紙一重で回避する・・・まるで最初からわかっているかのように・・・

「いい攻撃だな・・・どうだ、俺の部下にならないか?その方が"リューネ"も喜ぶと思うがな・・・くくく・・」

クローを寸前で避けながら余裕ともとれる口調で白に話し掛けて、反応を楽しんでるようだった。

白もその口調に僅かに反応し、一瞬動きが遅くなった・・・その瞬間・・・

「がはっ・・・・・・!!」

リューネが白の僅かな隙を突き、腹に拳を叩き付けた・・・
白は地面に倒れこみ、腹と口を押さえていた・・・

「がは・・・・げほ・・・げほ・・・・」

手の間から血が流れていた。

「ふん・・・やっぱりな・・・お前は"リューネ"の名を出せば必ず動きが止まると思ったが・・・ここまで簡単に出来るとは思わなかったぜ」

リューネは腹にダメージを当てた手を軽く振りながら白の姿を眺めていた。

「お前はその甘さが弱点なんだよ・・・人間でも無いお前に感情なんか必要ないだろう・・・・まあいいか・・・どうせ死ぬんだからな」

その言葉を聞いた時、白の迷いが決意に変わった。

白は立ち上がり・・・・呟いた・・・・

「マグ・・・来なさい・・・・」

すると白の真横にマグが突然、現れた・・・転送されて来たのだ。

まだ・・僅かに迷っていたが・・・決意が固まった。

(私がリューネを殺します)

あの時、隊長に言った言葉・・・・それを実行することになってしまった。

「PB・・・マインドデリーター・・・・発動」

すると白の頭にマグが装着され頭の左右に端子が取り付けられた。

「思考除去開始」

マグの音声と共に白に変化があった。
やさしく綺麗な目が光を失い・・・まるで無機質な物へと変化していった。

するとマグが言った。

「除去完了・・・あなたのターゲットを確認してください」

白は顔色一つ変えずに言った。

「ターゲット・・・・リューネ・・・排除します」

そう言ったと同時に白はリューネに攻撃を仕掛けた。


                         つづく



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