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時を越えた宿命〜第3話〜その7〜
GUM [Mail]
11/30(Sat) 5:53

  「え〜っと、武器やさんはこっちだったかな〜。・・・・あれ??違うなあ。
 あう〜。迷っちゃったかもしんないなあ。う〜ん。」

シヴァンは頼まれた武器の買い物に、珍しく一人で来ていた。自分は既にギルドに登録された一人前のハンタ−。
そういう自覚が、一人で来たいという気持ちに繋がったのかもしれない。
しかし、既にその店の方に行くには2ブロックも前の道を右に曲がらなければならなかった。
シヴァンは、仕方なくもと来た道を分かるまで引き返そうとしたときだった。

 突然、目の前に柄の悪そうな男が2人、シヴァンの行く手をさえぎった。

 「やっと見つけたぜシアン。さあ、俺等とともに戻ってもらう。」

「オジサン達だれ?私はシヴァンだよ〜?」

 「だから『シアン』なんだろう?俺達と来てもらうぜ?」

 そう言って、男達は横の細い路地にシヴァンを引き込み、シヴァンを抱えて行ってしまったのである。

 「全く。何回逃げれば気が済むんだよ?その度に、俺達が借り出されるんじゃねえか。余計な仕事を増やすんじゃねぇよ!」

 「ん〜〜〜!ん〜〜〜〜〜!!」

口を男の大きな手で塞がれているため、何も叫べないシヴァン。ばたばた手足を動かすが、それくらいでは男はひるまなかった。

そのまま、男に抱えられ、路地の向こうに抜けるかというときだ。路地の向こうに、この男達が乗ってきた乗り物があった。

「おっと、待ちな。その子は、あんた等の捜してる子じゃねえよ。」

路地のどこかから、男達に対する声が聞こえた。

 「誰だ?何処だよ?隠れてないで出てこい!俺達を誰だと思ってやがる!」」

 「やれやれ・・・・。」

 その声と共に、男達の後ろに何処からとも無く現れた男がいた。
灰色の髪に、落ち着いた顔立ち。そして、何よりも体から発する威圧感。
その手に握られている灰色の短剣。男たちは、総毛立った。

「ワ・・・ワンダラ−。ク・・・・・・。」

 クレイと言いたかったのだろうが、その名前は言っては行けない禁句だった。

 「分かったかい?その子は俺の関係者だ。何かあったら・・・・・分かるよな?」

クレイがそっと微笑む。普通の人が見たら何気ない微笑みだが、その筋の者が見れば
立派に「言う事を聞かなければ、殺すよ?」という合図なのだ。

「わ・・・分かった。と・・・とりあえず、この子は放す。・・・・ひ・・・・一つだけ、質問いいかい?」

「一つも何もない。」

冷たく、クレイは言い放った。その目が、きらりと光る。

       ヒュ・・・・・・・カツン 

 全くの予備動作無く、その手から短剣が放たれる。
いや、実際には短剣を放つ動作はしているのだが、男達の目に入らないだけだった。

 その短剣は、男達のうちの片方の顔の横数ミリをかすって壁に刺さった。
短剣がかすった男の顔からは一筋の血が出ていた。男達は、クレイと自分達の力量の差を察したのであろうか。
固まったままだった。クレイは、また灰色の短剣を手に構える。

 そして、にっこり微笑みながらぽつりと言った。

 「き・え・ろ!」
 
 「はい〜〜〜〜。」

固まっていた男達は、弾かれた様に駆け出し始めた。
男たちは後ろを振り返らずに乗り物に乗って何処へとも無く消えていった。

 男たちが消えたあとも、その場に残ったシヴァンは恐怖のため震えていた。
クレイが、ポンとシヴァンの肩に手を置く。シヴァンの体から力が抜け、その場にへたり込んでしまった。

「偶然だなあ、シヴァンちゃん。君も買い物?」

「あ・・・・ありがとう。クレイさん。」

それだけ言うとシヴァンは泣き出してしまった。クレイは仕方なく、そんな彼女を抱き上げ家に戻った。



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