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- 時を越えた宿命〜第3話〜その1〜 - GUM [11/30(Sat) 5:43]
時を越えた宿命〜第3話〜その2〜 - GUM [11/30(Sat) 5:45]
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時を越えた宿命〜第3話〜その2〜
GUM [Mail]
11/30(Sat) 5:45

  第五医務室に運び込まれていた『突然現れた男』は未だにベッドに寝ていた。既に目覚める予定の時刻は過ぎている。

「そろそろ起きてもらわないと。我々もいろいろ下船の準備があるからな。」

「はい。覚醒スイッチ作動します。5、4、3、2、1。・・・スイッチ、オン!」

男が起き上がる。何か動きがぎこちない。回りを見つめ自分がおかれてる状況を掴もうとしているのだろうか。
男が口を開く。男が発した言葉は、今現在、パイオニア2などで使われているものだ。

「ム・・・・・・。そうか、ここは、パイオニア2の医務室か。私に話しかけてたのは、あなただな?」

男はクラインのほうを向く。自分が一番偉そうに見えるのか
なぜクラインの事が分かったのかは、クライン自身には分からなかった。
しかし、男はクラインの方をじっと見ている。クラインは答えた。

 「そうだ。君に夢の中で語りかけていたのはこの私、クライン=フェイアスだ。」

「そうか。私の名前は・・・・・・・。むう。思い出せんな。・・・・・・・すまない。
 頭に霧がかかったように、自分の記憶が思い出せないのだ。」

 男は何度も首を振っていた。しかし、頭がはっきりしないのだろう。

 「分かっている。君と似たような女性が2名、私の管轄下にある。多分君の親族であろう。
 女性のうちの片方と、あらゆるデ−タが似ているのでな。そう思っている。」

「わかった。詳しいことは、あなたが夢の中で言っていた惑星ラグオルとやらに降りてから話し合おうという事だったな。」

「ああ。すまない。本当は今のうちに話を付けておいた方がいいのかもしれんが、我々も多忙でな。」

「一つだけ聞きたい。いいかな?」

「何だろう。答えれる範囲内にあるのなら、答える準備はある。」

「これから私は、どこでどういう風に生活すればいい?それを聞かせてほしい。」

「分かった。君の部屋を用意してある。そこで、詳しく話そう。それで良いかね?」

「ありがとう。・・・・・・感謝する。」





 「タイレル総督。通信の準備が整いました。」

 通信室にある巨大なモニターの前でタイレル総督は立っていた。
通信室のあちこちでは、たくさんの人物が忙しげに計器類を操作していた。

 「うむ。」

「通信用タイト(緊密)ビ−ム、照射30秒前。カウントダウン開始。」

「出力、118%。システム、オ−ルグリ−ン。」

 「通信回路・・・・・異常なし!!通信に関する問題・・・・・・・無し!」

 「いよいよだな。」

タイレルは、パイオニア1の代表と話すために、この一瞬に力を入れた。傍らに居る秘書のアイリ−ンが言う。

「いよいよですね。」

アイリ−ンは、答える。

「カウントダウン。・・・・5、4、3、2、1。タイトビ−ム、照射。」

船体の先に取りつけたビ−ム照射装置から、ビ−ムが照射される。
最初はふらふらとさまよっていたビ−ムだが、方向を定められセントラルド−ムに向けられる。

時を同じく、セントラルド−ムからも一本のビ−ムが照射される。

2本のビ−ムが、生き物の様にお互いを察知し、互いに絡み合う。

「ビ−ム、連結完了。これより、通信回路開きます。」

「ウム。皆、良くやった。・・・・・・ム?」

そのときだった。

 通信用のビームが固定されたセントラルド−ムの脇で突如光の爆発が起こった。
それはまたたくまに広がり、一定範囲にまで爆風が到達すると突如消えていった。

またその爆発は、皮肉にもこの様子を見守っていたパイオニア2中の人間が目撃することとなった。
それにより、この地表で起きた爆発事件は、政府が隠す間もなく一般階層まで広く知れ渡ることとなり
船内は一時期パニック状態になった。



シンラ、セシル、フィオナも、この地表で起こった爆発を見ていた。

「アアッ!!」

「アゥ!!」

「おい、大丈夫か?シンラ、セシル!!」

地表の爆発を見た途端、二人の体を一瞬ではあったが激しい衝撃が襲った。二人の意識は・・・すでに無かった。

また別室では、一番最後に現れた男も体を襲った衝撃に耐えていた。彼の意識も次第に遠のいていった。

 医務室に3人が運び込まれる。通信室とは同じ様に、医務室もあわただしくなった。

 人口3万人とも言われるパイオニア2の全ての人物の中で、何が起こったのか知るものはこの時は誰も居なかった。



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