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TURKS!!-No.6
IXY [Mail]
11/27(Wed) 21:46
『メイアか、遅かったな。』
「・・・通信機を口元に持ってくるのに手間取って・・・」
アルフリートにメイアと呼ばれた女−まだ少女といっていいほどの年齢だ−は拘束衣を着せられていた。
だが、本来腰より下にあるべき物が無く、裾をベルトで縛られている。
『今、どういう状態だ?』
「両手足がそれぞれ別の房に入れられてる・・・」
それがさも当然のように言い放つ少女に、アルフリートは半ば呆れていた。
サイボーグならいざ知らず、『普通』の人間が五体バラバラにされてただではすまないが、彼女の能力がそれを可能としていた。
『不死人(アンデッド)』の二つ名で呼ばれるメイアの能力は、自身の体を細胞レベルで自在に操るものだ。
細胞の活動を活発化させることで、治癒力を飛躍的に向上させ、あらゆる傷を瞬時に癒し、失った組織をも再生させる。
また、その逆に細胞の結合力を失わせ、肉体を分離することもできる。
そして、分離した体には五感が失われることなく備わっている。
この能力に目を付けたのが軍だった。
メイアは物心付く頃には軍の研究施設にいた。
彼女の能力を解析し、同じ能力を持った「不死の兵士」を造りだすためである。
そこで彼女は研究員達により、様々な実験を施された。
現在その施設は、タークスの襲撃により壊滅し、メイアもタークスのリーダーサムスに保護されたが、その頃の彼女は、度重なる実験により、精神が半ば崩壊状態にあり、極度の人間不信に陥っていた。
タークス入隊から数年を経た現在でも、サムスを含め、五指に足るほどのメンバーにしか心を開いていない。
アルフリートもまた、彼女に「心を開かれていない」人物の一人であり、それ故に彼女を今回の作戦加えることには反対だったのだが、本人の強い意志と、彼女を擁護するユークリッドらに押されメンバーに加えることとなったのだ。

「それで、何か掴めたのか?」
アルフリートは先に潜入していたメイアから情報を引き出すが、サムスの居場所を特定するに足る情報は無い。
『・・・思っていたよりも、施設の構造が複雑で入り組んでる。・・・見取り図を見たい・・・』
「だが、地図は一枚しかないし、俺達が接触するのは不可能だ。」
『今、『眼』を向かわせたから、見せてくれればいい。覚えるから・・・。』
「眼って・・・」
アルフリートが言いかけたとき、背後で何かが落ちる音がした。
振り返ると、そこには『右手』と『眼球』が落ちている。
『右手』は『眼球』を摘むと、残った指を使ってアルフリートに近寄っていく。
(・・・何度見ても、慣れないな・・・こいつだけは・・・)
アルフリートは自身の体で『右手』を隠すようにし、『眼球』に地図を見せる。
『・・施設の構造は把握したから、他のメンバーと連絡を取って。』
そう言ってメイアは通信を切った。
そして『右手』は『眼球』を摘んだまま、器用に壁を登り通気口に消えていった。

メイアは戻ってきた『右手』に水を入れた容器で『眼球』を洗わせると、空いた右目に入れ、再び通気口を通じ『右腕』が置かれてある房に戻した。
「ふう・・・」と嘆息すると、胸の辺りに目を落とす。
そこには『IXY-0000』と彫刻されたプレートが拘束衣に縫い付けられている。
彼女は一つだけアルフリートに伝えていない情報があった。
この刑務所に収容されている囚人には全てコードナンバーが割り当てられているが、『IXY』というコードは刑務所で通常使用されるコードではない。
軍施設の中でも特殊なモノ、特に研究施設で被研体に対して付けられるコードである。
そして、『0000』のナンバーはかつてメイアがいた施設で彼女に与えられていた番号でもある。
(・・・ここには私を知っているヤツがいる・・・)
自分の過去を知っている者がこの刑務所にいる。
そのことで、未だ心を開けぬアルフリートにこの情報を伝えることをためらわせた。
凄惨な過去により、人に心を開けぬ故の独走。
このことが、後にタークスを窮地に陥れることとなるのだった。



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