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TURKS!!-No.3
[Mail]
11/27(Wed) 3:11
 
「あ〜い。聴こえてるよ〜、SO―5962さん♪」
 場を慮ってか声音こそ静かだが、それでもこのユークリッドという娘は底抜けに明るい口調で応答する。
 見たところ彼女は特別な束縛もされておらず、牢屋の中をある種元気に動き回るその姿は、囚人と呼ばれるのにおよそ似つかわしくない。

 彼女の魔力能力「小人気分」は手に触れた無生物を「純粋に巨大化させる」というものだが、その際対象の全体のイメージを浮かべなければならぬ。
 例えば手荷物程度のものなら視覚から容易にイメージへと結び付けられるが、もとよりそれ以上の大きさのものとなると、細かいところまで把握する必要があるのだ。
 また、「自分より大きいものは巨大化できず、巨大化の程度も一律5倍(各寸法5倍、重量はその結果に順ずる)」と、本人ですら使いどころを選ぶのに苦労する。
 以上のことを理由に、ユークリッドはとりあえず牢に入れておけばいいと判断した牢監は彼女を特別縛ることをしなかった。

「それにしてもさぁ・・・どうしていつも、そんなイタイタしいやり方しかできないかなぁ?」
 先日、アルフリートが通信機をばらまいた際に、彼が叩きつけられた格子のひとつはユークリッドの牢のそれであった。
「あいつらの気を引くにしても、もっとうまくできたでしょ?」
『デカくするしか能のない小娘に言い咎められる覚えはないな』
「あー!言ったな〜?」
 つい声を荒げたことにはっとし、ユークリッドは気を取り直して応答する。
 幸い監視員は気付いていないようだ(あるいは彼女が五月蝿いことにもはや慣れているのか)。
「とにかく、他のみんなにもちゃんといき渡ってるんだよね?コレ」
『抜かりはない。マールは既に応答済みだ。周波数は・・・わかるな?』
「おっけ。ひとまず切るね」
『了解だ』
 通信を切ると、ユークリッドは小さく息をついた。
 その能力の特性において、アルフリートとユークリッドは極めて相性が悪く、それが原因で顔を合わせる毎に口論となる。
 最も、アルフリートがあまり真面目に相手をしない為、勝負にすらなっていないのだが。
 彼女としては、「(自称)アルフリートの永遠のライバル」のつもりでいる。

 ともかく今は、他の仲間全てに連絡を回すことが先決だった。
 それが完遂され次の動きがあるまでの間、ユークリッドは英気を養うことにした。
「待っててね・・・サムス」
 毛布を頭からかぶると、彼女は静かに目を閉じた。
 
 



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