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〜鐘を鳴らそう、お前の為に〜8
サムス・アラン [Mail]
6/4(Sat) 9:18
十一時 
 
「相変わらずにぎやかな所だぜ。」
 
リクオ達は、フェリスについていた。
 
「そだリクオ、魔導士村見にいかねーか?けっこー掘り出し
 物あんだぜー。」
 
クーの言葉にリクオは頭を抱え
 
「…魔導士村か…あんまりいい思い出無いんだけどな…。」
 
魔導士村、以前リクオがジンとリザルーリャに待ち伏せを食
らって殺されかけた場所である。
 
「いーじゃねーかー、まだ時間あるしやー。」
 
 
魔導都市フェリス、魔導士村。
 
「魔導の秘薬はいらんかえー?」
「世にも珍しい光のオーブだよー」
 
今魔導士村では、市場が開かれていた。そこもかしこも、色々
と怪しい物が並べられている。
 
「あ、これなんかシンプルで俺好みだぜー」
 
と、くまのぬいぐるみを抱きしめるクー。
 
「何がどうシンプルなんだ。」
 
リクオがクマの頭をポンポン叩いている。
 
「大丈夫、そのクマよりお前の方がかわいい、リクオ。」
 
笑いながらリクオを抱き上げるジン。
 
「リクオ…てめ、えらいのに気にいられたやーな…。」
「…よせや、照れるじゃねえか…。」
 
気力の無いクーの言葉に、やはり気力の無い言葉で答える
リクオ。
 
「お姉ぇーちゃん、このクマくれや。」
 
気を取り直し、店のお姉さんに声をかけるクー。
 
「あら、お客さんお目が高い、微笑みのクマさんは今結構
 話題を呼んでるのよ。」
「ほ…ほほえみのクマさん…?」
 
お姉さんの言葉に、目が点になる3人。
 
「ええ、そう、日が沈み、美しい夜になり二十四時の針が
 すぎさろうとするか否かの狭間で、ふっとやさしく微笑
 んでくれるのよ。」
「いやじゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「あううぅーーーーー!!」
 
絶叫するリクオと、その後ろで身を小さくして隠れるジン。
しかし…。
 
「ちょーだいっ♪」
 
笑顔で金を差し出すクー。
 
「まいどありです。」
「やったぜー。」
 
くまをもてあまして喜んでいるクーを異様な目で見るジンと
リクオ。
 
「…んーだよてめーら。」
 
クーの言葉にリクオは顔を引きつらせながら
 
「…いや、いいけどさ…。」
「う…ジンのそばにそれもってきたら潰す…」
 
ジンも、がたがたと震えている。



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