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時を越えた宿命〜第4話〜その4〜
Gum [Mail]
12/4(Wed) 23:41

 レオン達は次々に建物を調査していった。建物の密集地は調査が終わった。
森の中に作られた道を進み、次のポイントへと進む。

 道を進んでいくと、少し開けたとこに出た。道が枝分かれしている。

 手元にあるエリアマップによると、右のほうを行くといいらしい。
左のほうは、森の奥に開けたところに続いてるようだ。シヴァンがチラッとそっちを見た時だった。

 「あれ?」

 シヴァンは、左手の方の道の木々の間に誰か居たような気がした。黒い服を纏った誰かだ。

 「どうした?シヴァン?」

 レオンに、今見たもののことを説明する。

 「誰か生きてる人が居るのかもしれない。ちょっと行ってみよう。」

 慎重に歩を進める3人。何処から何が襲ってきてもいいように、レオンは身構えながら先頭を歩いていく。

 すると程なく、広場のようになった空き地に出た。辺りには誰も居なかった。

 「気のせいだったのかな?」

 しばらくその周辺も探したが、人はおろかブーマなどの敵すら居なかった。

 「また今度ゆっくり探そう。今日はノルマをこなさないといけないからな。」

 3人は足早に立ち去っていった。

 


 後に残った広場には、ただ風だけが吹いていた・・・・・。
しかし、次の瞬間、黒い服を纏った小柄な人影が木の影に現れた。その視線は今立ち去った3人の方に向けられている。

 「いた・・・・。確かに・・・・・・。間違いない。やっと見つけた・・・・。やっと・・・・。」

 そう呟いた瞬間、その人影は消えていた。







 レオン達は元来た道を引き返し、改めて正規のルートで次のポイントに向かう。

 少し広い広場に出た。ここは少し高台のようになっている。
家々は、その広場と木々の間にやはりマッチするように建っている。

 「ここには敵はいないようだ・・・・?あ?」

 皆が敵が居ないと思ったのも束の間、頭上から巨大な植物とそれを運んできた飛行生物が現れた。
『モネスト』と『モスマント』だった。

 『モネスト』とは食虫植物であり、本体から発する臭いのようなもので飛行生物を惑わし自分のために働かせる。
移動、防御、敵対行動。全ては、感覚を惑わされた飛行生物が行うのだ。そうして操られた敵を『モスマント』と呼んでいる。

 モネストを運んできたモスマント達が一旦モネストの中に入る。そして、攻撃担当のモスマントと交代するのだ。
次の瞬間おびただしい数のモスマントが出てきた。既に攻撃態勢に入ってるもの、空高くからこちらの様子を伺っているもの。
そして、モネストの中で攻撃準備をするもの。

 「これは数が多いな。シンシア、シヴァンは空高くに居る敵に単体テクニックを!
 残りの、低空飛行して襲ってくるのは私が倒す。よし、いくぞ!」

 シンシアとシヴァンはそれぞれ、後ろを取られないように、広場に面した家を背に
空高く飛んでいるモスマントに向けてゾンデを放つ。

 レオンは、シンシアやシヴァン、更には自分に向けて襲ってくるモスマントを次々を斬り倒していった。
モスマントは数が多いが、単体自体はそう強くは無い。

 しばらく戦っていると、モネストからはもう何も出てこなかった。

 「よし、残ったモネストを倒そう。」

 こうして、このポイントにおける各家々の探索も、無事に済ますことができたレオン達。
生活していた跡はあるものの、やはり誰一人として生きている人物は居なかった。



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