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- 未来の英雄 - じゅん [6/23(Mon) 1:48]
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Re[13]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 1+ - じゅん [10/10(Fri) 12:46]
Re[13]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 1+ - じゅん [10/10(Fri) 13:04]
Re[14]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 2 - じゅん [12/8(Mon) 6:56]
Re[15]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 3 - じゅん [12/8(Mon) 7:29]
Re[16]:未来の英雄 力を求めて 終焉 持たざる者 - じゅん [12/22(Mon) 4:12]
Re[17]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 1 - じゅん [12/23(Tue) 1:15]
Re[18]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 1ーβ - じゅん [1/27(Tue) 12:44]
Re[19]:未来の英雄 力を求めて 終焉 奪取 - じゅん [2/25(Wed) 7:33]
Re[20]:未来の英雄 力を求めて 終焉 再会 - じゅん [5/25(Tue) 5:52]
Re[21]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 2 - じゅん [7/8(Thr) 10:48]
Re[22]:未来の英雄 力を求めて 終焉 光に染まる闇 - じゅん [9/23(Fri) 8:43]



Re[16]:未来の英雄 力を求めて 終焉 持たざる者
じゅん [Mail]
12/22(Mon) 4:12
「お屋敷にはもどれないの〜」
疲弊しきったかすみの声に、ルーは静かに応える
「まだ何人か残ってるようです・・・でも、だいぶ少なくなった
ようですね・・・」

二人はパイオニア2の、居住区と程近い、生産工場区画に身を潜めていた
そこは、セルフィーユ家と所縁のある工場区画で、シャドウの組織の不意打ちの際に、とっさに逃げ込んだのである

薄暗い工場の中は、完全に人気は無く、同じ動きを繰り返す機械だけが、延々と音を立てている

「もうこんな人気の無い所に居るのはやだよ・・・」

かすみは弱弱しい声で呟く

「・・・二人でお屋敷を取り戻しにいきませんか?」
今まで、屋敷をモニター越しに見ながら思案にふけっていたルーが
提案する

「無理だよぅ。ジュンさんたちでさえ捕まった人たち相手に
私たちが何を出来るって言うのよぅ」
かすみはぶつぶつと、文句を言う
「では、ここで助けを待ちますか?」
ルーは静かに問い返す

「・・・・それも嫌・・かな・・」
消え入りそうな小さな声で、かすみが答える

「確かに私たちは、戦闘行為においては『非力』かもしれません。
実際私なんか、ジュンさんがいないと、何をしていいのか解らなか
ったりします。いつもふたりで行動していましたし、助けられてい
ました・・・でも『非力』は『無力』とは違うんじゃないかな・・
私達にも出来る事が有るんじゃないかと思うんです。」

かすみを励ますように、自分自身も挫けてしまわないように
努めて明るく語る
「ね?」

「・・・・・・・解ったわ、仮にもハンターズLv80を超えてる
んですもの、ちょっとは頑張ってみようかしら。」
かすみのはっきりとした、意思のこもった声に、
ルーは顔を輝かせる

「さーて・・・セルフィーユ家にチョッカイ出したらどんな目に会
うか、身をもってご理解してもらおうかしら」

かすみのいつもの調子が戻ってきた



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