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- タークス小説第3弾・前書き - ウルフ [12/8(Sun) 4:38]
「裏の会社・タークスの裏」第1話 - ウルフ [12/8(Sun) 5:10]
「裏の会社・タークスの裏」第2話 - ウルフ [12/8(Sun) 5:49]
「裏の会社・タークスの裏」第3話 - ウルフ [12/8(Sun) 6:20]
「裏の会社・タークスの裏」第4話(最終話) - ウルフ [12/8(Sun) 7:05]
あとがき - ウルフ [12/8(Sun) 7:10]
毎回 - Gum [12/8(Sun) 13:02]
んとねー - サムス・アラン [12/15(Sun) 22:11]
Re:外伝ネタ - おりん [12/20(Fri) 9:39]



「裏の会社・タークスの裏」第2話
ウルフ [HomePage] [Mail]
12/8(Sun) 5:49
ウルフから受け取った資料を見て行くうちに、みるみる
クルツのため息が多く、深くなって行く。

「は〜、こんなんか・・・。」

クルツは、頭をボリボリとかきながら、一段と大きな
ため息をついた。
そこには、その仕事の支出、いわば必要経費と、仕事を
こなした為の報酬などの金額が書き込まれていた。

「どれどれ?」

ウルフもクルツの脇から覗いて見る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
依頼主名 ホプキンス

仕事内容 ドラゴンに奪われたヒートソードの奪還

支出 モノメイト代 3個×4人分=12個
          1個50×12個=600 
   
   モノフルイド代 3個×4人分=12個
           1個100×12個=1200 

   治療費 4人分 100×4=400
   ハンターズ保険適応分 9割=360       
   差し引き         =40  

   支出合計   600
        +1200
        +  40
         ーーーー  
         1840

収入 クエスト達成料 100

アイテム売却合計 540

収入合計   100
      +540
      ーーーー
       640  

差し引き   640
     ー1840
      ーーーー
     ー1200

合計   ー1200 (単位M=メセタ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「な、なんですか、これは!?」

ウルフもびっくりした。

「だろう?」

クルツも、がっくりした表情で、やれやれと言った感じで
首を横に振った。

「ウルフさんも、十分知ってると思うけど。」
「はい。」
「うちはね、社員の数ばっかり多くて、実際やってる仕事
の内容ってのは、この程度のものばかりなんだよ。」
「でも、この仕事に限って言うと、完全に赤字じゃないで
すか。」
「うん、まあね。まあ、さすがにこんな仕事ばっかりじゃ
無いんだけどね。」
「それにしても、これはひどいなあ・・・。」
「そういう訳でウルフさん。」
「うん?」
「また、頼めるかな?」
「解りました。私に任せといて下さい。」
「助かるなあ。それではよろしく。」

ウルフは、クルツとやりとりを交わすと、またビルの一番
上の社長室へと戻って行った。
そして、開口一番サムスにこう言った。

「なんですか、あれは?」
「あれって、何かしら?」
「今、私が持って行った書類の内容ですよ。」
「きゃっ、あれ見たのね?」
「見たのね、じゃないです。前々から言ってますけど、
あれよりひどい報酬の仕事、私は見た事ないです。」
「だってぇ、気の毒そうだったんだもん。誰も引き受けて
くれなさそうだったし〜。」
「だからって、あのような仕事を引き受ける人が、どこに
居るんですか!?」
「居るわよぉ、ここにぃ。」
「はぁ〜。」

ウルフは、がっくり首をうなだれた。いわゆるひとつの

「ダメだこりゃ。」

である。
だが、そうしてばかりも居られないので、彼女は再び口を
開いた。

「では、いつもながら、私が一稼ぎして来ます。」
「了解よ〜、さすがウルフちゃん、便りになるわぁ。」
「で、毎度の事ですけど・・・。」
「何かしらぁ?」
「サムスは来ないんですか?」
「星がきれいねぇ・・・。」
「・・・あんたって人はぁ〜。」

ウルフは仕方なく、ラグオルへの転送装置へと向かった。
いつもの事ながら、彼女がラグオルへ降りて稼がないと、
赤字経営のタークスは、不渡り出して倒産が、ほぼ確実
なのであった。
ウルフが、装備を整える為に、チェックルームの方へ
歩いていくと、どこからか香ばしい香りが漂って来た。

「あれ、この香りは・・・?」

ウルフは、どこかで嗅いだ匂いだな〜っと思って、匂い
のする方へ行って見ると、そこには・・・。

         
           第2話 了  

           第3話へ続く



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