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時を越えた宿命〜第1話〜その6〜
GUM [Mail]
11/21(Thr) 18:32
 
 「これが、ハンタ−ズライセンスなのね。思ったよりも、変なの−。」

 至って普通の、生活に使うカードと変わらない大きさのもの。
フィオナはもっと何か別のものを期待していたのだが、これじゃあ、ありがたみもあったものではない。
かなり前に申請し、自主的に訓練とかしていたが、昨日やっと手にすることができたのだ。

「こらこら、変ってことはないだろう。それよりあんまりはしゃぐな。
 ハンタ−ズたるもの何時いかなるときも、冷静にって、言ってきただろう?」

 割と背が高くすらっとした感じのレイマーの格好をした青年が居る。

 「でも、嬉しいんだもん。今くらい、いいじゃない?」

「そんな調子でこれからいくクエスト、失敗しないでよね?」

 クラインの肩ほどの高さのヒューキャシール(女性アンドロイドのハンター)だ。
まるで、データー保管庫にある、ある星の島国に居たと言われる『忍者』のような風貌の、それで居て何処か女性的なアンドロイドだ。

 「ウ〜。失礼な。ちょっと、リリス、このフィオナ様を甘く見ないでよね。」

「ごめんごめん。それだけ、一人前のことがいえるならいいけどね。」

 フィオナは今交付されたばかりのライセンスを手に持ち、クエストの監督役の二人と話していた。
この二人とはフィオナが初めてギルドに来てから今まで一緒に訓練をしてきたから、お互いに気心が知れ仲が良かった。
特に同じ女性のアンドロイドとは気があった。

監督役の片方はレイマ−の青年。クライン。もう一人はヒューキャシ−ルのリリスであった。
二人とも監督役に相応しくレベルは軽く30を越えている。

クエストは、この大陸の南の山のふもとの洞窟に狂暴な生物がいるから退治してくれというものであった。
既に一組のハンタ−ズを送ったが、クエストクリアーの報告は受けていないと言う。

「既に一組ハンタ−ズが行ってるはずって、どうしたのかな?そんなに洞窟の生物が強いのかな?」

「それは何とも言えんな。デ−タに依れば危険度はそれほどでないと言うがね。
 まあ、ギルドから貰ったデータを見る限りでは、先行してるハンターズのレベルは一様に低いみたいだから
 下手をしたら、既にやられてる可能性もあるのだが。」

 クラインとフィオナの会話をよそに、通信端末をぽこぽこといじっていたリリスが突然声を上げる。

 「クライン!緊急事態です!今入った情報によれば、洞窟内で一部落磐がおこってる模様。
 規模はそんなに大きくはないですが、これにより、洞窟内の怪物たちが刺激されより凶暴になる可能性もあります。 
 それに、先に行ったハンタ−ズはこれに巻き込まれているのかもしれません。」

「なるほど。よし、先を急ごう。下手したら、お仲間が洞窟の生物の腹の足しにされちまう。それだけは、何としても防がんとな。
 万が一の場合は、ムーンアトマイザー(死んだ仲間を行き返すアイテム。)を使おう。
 俺はリバーサー(死んだ仲間を行き返すテクニック。フォースだけが使うことができる)はつかえんからな。
 あるいは、死体を搬送して、シティの病院でリバーサーをかけてもらうかだ。」

「オッケ〜!」

「了解」



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