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- ディオスロイ 〜光と闇の双生児〜 - らみる [8/17(Fri) 2:25]
Rディオスロイ 〜光と闇の双生児〜 1 - らみる [8/17(Fri) 2:26]



Rディオスロイ 〜光と闇の双生児〜 1
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8/17(Fri) 2:26
第一章 『全ての始まり』

一話 出会い



今、母なる惑星は滅びを迎えていた。
移民の為、探査船・パイオニア1の発進準備が行われている。
発進基地では、軍人、科学者、ハンターズなどが、乗り込みの準備でそこら中を駆け回っている。

その中に、明らかに乗組員ではない、二人の子供がいた。

一人は蒼髪、冷たい瞳をしたニューマンの子供。
一人は茶髪、脅えた瞳をしたヒューマンの子供。
年は7.8歳位だろうか。
双子なのだろう、風貌がとてもよく似ている。
二人とも髪は腰まで届くほど伸び、傍目で見て解るほど痛んでいる。
ボロを纏ったその姿は、浮浪児以外の何者でもない。
しかし、だれも二人を気にとめる様子もなく、皆黙々と作業を続けている。
「おねえちゃん、ほんとにここにたべものがあるの?」
茶髪のヒューマン…おそらく少年なのだろう…が、蒼髪のニューマンの少女に話し掛ける。
少年の声を聞き振り向く少女。
その瞳が僅かに優しい光を灯す。
「だいじょうぶ、あのふねにいけば、たべものがたくさんあるわ」
「うん」
少年から目を離すと、少女の瞳から優しい光は跡形もなく消える。


「こんな所に子供が……?」
二人の子供をじっと見つめる一人の女性。
着ている服には不似合いな赤い腕輪をしている。
だが、それより目を引くのが、その凛々しい瞳。
メガネをかけ、学者風の出で立ちだが、ただの研究者などには無い、力強い意思を持った光を瞳に宿してている。
女性は二人の子供を見て考少しえる。
「変ね、子供を連れきた人はいなかったはず……」
だが、その子供に対し、誰も気にとめる様子はない。
「連れ出さないと危ないわね」


「……!! おねえちゃんあのひとこっちにくるよ!」
メガネをした学者風の女性が近づいて来るのを見て、少年は脅えるような目で少女にすがりつく
その様子を見て、冷たい瞳をしていた少女は、少年に笑顔を見せる。
少年に向ける笑顔には冷たい感じは無く、温もりさえ感じる。
少女が少年に「だいじょうぶ」と、言いかけたその時、少女の笑顔が凍りつく。
「お嬢ちゃん達、どうしたの?」

数秒の沈黙、それを破ったのは少女の方だった。
「あたしたちがみえるの……?」
少女は、警戒心を露にし、問い掛ける。
それを聞き、女性は何をあたりまえの事を、と思いながらも
「見えるわよ」
と、答える。
「リュウだけにしかみえないはずなのに……」
その答えを聞て、驚き呟く少女。
「え……? それってどう言う……」
「あの〜どうしたんですか? 一人でブツブツと」
通りがかったのであろう、白衣を着た一人の男性が、心配そうに女性に声を掛けてきた。
「一人って……私はこの子と話てたのよ」
と、少女達を指差す。
「え?この子…?」
男性は視線を下げると、言われて気づいた様子で、
「おや、坊やどこから来たんだい? ここは危ないから、お家に帰りなさい」
そう言うと、
「では、私は準備がありますので」。
一言残し、傍にある通路の奥に消えていった。
「今のって…?」

奇妙な光景だった
あの男性は、小年に向かって話していた。
少女越しに、まるで遮るものが何も無いように。

「何? どういう事…?」
混乱する女性に、少女が答える。
「……いま、あたしとリュウのすがたはひとにみえないのよ」
少女は冷たい瞳で彼女を見据え答える。
「リュウのすがたもみえないようにしてるけどね、よくみるとみえるらしいわ」
それを聞き、女性は少女をよく見る。
「これは…もしかして……」
考え込む女性に、少女は冷たく鋭い瞳で、睨みつけるように問かける
「……あたしたちをどうするの?」
女性は、その瞳を正面から見つめ、答える
「何もしないわよ、それより、あなたたちおなかすいてるんでしょ?」
子供達が僅かに反応する。
「ついてらっしゃい、なにか食べましょ」
女性は、そう言って歩きだす。
が、何か思い立ったようで、足を止め振り向く
「あ、そうだ、あなたたち名前は? 私はリコよ」
「ラミル…この子はリュウ……」
「OK!ラミル、リュウご飯食べに行きましょ」
そう言い、リコはラミルとリュウの手を引き歩いていった。



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