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- タークス小説・信長の野望オンライン編 前書き - ウルフ [3/12(Sun) 19:41]
タークス小説・信長の野望オンライン編 「サムスのお願い」 その1 - ウルフ [3/12(Sun) 21:27]
タークス小説・信長の野望オンライン編 「サムスのお願い」 その2 - ウルフ [3/13(Mon) 6:33]
タークス小説・信長の野望オンライン編 「サムスのお願い」 その3 - ウルフ [3/13(Mon) 7:28]
タークス小説・信長の野望オンライン編 「サムスのお願い」 後書き - ウルフ [3/13(Mon) 7:36]



タークス小説・信長の野望オンライン編 「サムスのお願い」 その1
ウルフ [Mail]
3/12(Sun) 21:27
時は戦国、群雄割拠し覇権を争う時代。
その戦乱の陰に隠れて、妖(あやか)しと呼ばれる
闇の存在が暗躍して、庶民を苦しめ、その生活を
脅かし、悩ませていた。
また、その存在を狩る者も、人目に決して触れる事
は無いが、秘かに活動していた。

名将・武田信玄の治める、甲斐の地甲府において、
「打悪巣(タークス)」と呼ばれる集団があった事
は、あまり深く知られていない。
甲府の中心街から少しはずれた、うらぶれた下町の
居住区に、その本拠地はある。

闇夜 孤狼と言う、一人の僧が居た。
武田家の家老という重職にある彼は、住宅地に広大な
敷地を持つ屋敷を構えており、2人の妹とそこに住ん
でいた。
2人の妹にも家はあるのだが、闇夜の屋敷で繰らす方
が、当然過ごしやすいらしく、闇夜と生活を共にして
いた。
また、タークスの他の人間も、しばしばこの闇夜邸を
訪れ、やっかいになっている。

その闇夜の屋敷に、一人の女性が訪ねて来た。
さらっとした黒髪を後ろに流し、みこの着る千早に
身を包み、手には弓を持っている。
そして、その整った表情と端正な顔。
タークスのリーダー、「片桐サムス」その人である。

丁度その頃、闇夜の屋敷では門前で、闇夜の妹の
美月が、ホウキで掃き掃除をしていた。
サムスの来訪に気がつき、その手を止める。

「こ〜んにちわ、美月ちゃん。(にっこり)」

サムスが、大抵の男はイチコロであろう(一部女性
も含む)、とびきりの微笑みを美月に向ける。
(会釈をする様に、小首をかしげるのがコツであるw

「いらっしゃいませ、サムス。(にっこり」

美月が、それに負けず劣らずの笑顔を、サムスに返す。
サムスがタークスのマドンナならば、美月はアイドル
と言った所であろうか(言い過ぎ)。

「ウルフクンは、御在宅かしらあ〜?」

闇夜の事である。闇夜はタークス内ではウルフで
通っている。

「ええ、居ますよ。兄様に何か、ご用ですか?」
「別に大した用事じゃ無いのよ。」
「立ち話も何ですから、奥へどうぞ。」
「あら、そう。じゃあお邪魔しようかしらね。」

サムスは美月に案内されて、闇夜の屋敷に上がった。
闇夜の屋敷には、入り口からして色々な物が飾られて
いる。
闇夜は僧なのだが、なぜか玄関には狛犬が左右に
陣取っている。あくまでインテリアの一種らしい。
また、巨大な招き猫もすえられているが、これは
女性の来客にウケが良い。
サムスが大広間に通されると、闇夜のもう一人の
妹、彩女が本棚のそばで本を読んでいた。

「美月、お客さん?」
「あら彩女ちゃん、おこ〜んにちわ〜。」
「やあ、サムス。いらっしゃい。」
「お勉強かしらあ〜?」
「別に、そういう本じゃ無いけどね。」
「サムス、兄上に何かご用?」
「ん〜、まあ別に大した用事じゃ無いんだけどお。」
「ふ〜ん。あんまり兄上を誘惑しないでよ?w」
「まっ、や〜ねえ。おほほ。」

サムスはいい女だが、つかみ所が無く、何を考えて
いるか、腹の中は誰にも解らない。

「兄様、サムスが来たわよ〜。」

美月が闇夜を呼びに行く。
美月に呼ばれて、闇夜が姿を現す。

「なんだサムス、私の嫁になりに来たのか?w」
「きゃっw」

闇夜とサムスが会うと、闇夜は必ずと言って良い程
サムスをこうやって口説く。
が、
別に闇夜に口説かれるのが、サムスだけと言う訳で
は無く、タークス内部で闇夜に口説かれてない女性
は、皆無と言っても良かった。

・・・そんな事はどうでも良く・・・。

「所で、私に用事とは何かな?」
「ん〜、大した事じゃ無いのだけどお〜。」
「遠慮するな。私に出来る事なら、何でも協力する
から。」
「そ〜お?実はねえ・・・。」

サムスのお願いとは、一体何なのか。



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