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〜鐘を鳴らそう、お前の為に〜5
サムス・アラン [Mail]
6/4(Sat) 8:44
「…おい、リザルーリャ。」
「なによう。」
「ヒマなのだな。」
「全くよう。…あちゃー結構でけえ手ね…。」
 
一方、トルストイの屋敷では、リザルーリャとカリカがチェス
を楽しんでいた。
 
「…んぁぁぁああもう!なんであたし達やる事もねぇのに外に
 出ちゃ駄目なワケ…!?」
 
リザルーリャはわめきながら、ピース(駒)をだん、と置く。
 
「ふん、そうだな。」
 
丁度その時、ガチャっとドアが開き
 
「ねえ、そこのお二人さん、下のお台所今結構忙しいから、手
 伝いに来てくれるぅ?」
 
トルストイの妻、カルナがそう言うだけ言って、ドアを閉めて
去って行く。
 
「あれのためではないか?」
「あーーーーあああっもうっ!なんでこの幻のリザルーリャが
 そんなナメた事させられなくちゃならねぇのよぅ!?」
 
地団太を踏むリザルーリャ。
 
「ふん、運が悪かったとでも思って、諦めるしかなさそうなの
 だな。そうそう、リザルーリャ。」
「なにようトットちゃん。」
「カリカ・トゥートットだ。」
 
カリカはこと、と、ゆっくりピースを置き
 
「チェックメイトだ。」
 
 
トルストイの屋敷の食堂広間、奥の台所。
 
「そこのアータっ!」
 
神経質そうなふとっちょメガネのおばさん。
 
「ぬう…」
「アータ何枚お皿割ったら気がすむん!」
「す…すまない…あぐっ…」
 
おばさんにゲンコツをお見舞いされるカリカ。そして
 
「ぺぐぅ!」
 
次はリザルーリャの尻に蹴りを入れる。
 
「そこのアータも!何お肉こがしてるのっ!?」
「あ…あにすんのよぅっ…!」
 
おばさんにつっかかるリザルーリャに、さらにおばさんの
ボディブロがリザルーリャの腹部に炸裂する。
 
「げばぁっ…!?」
 
さらにおばさんは手にもっているまな板でばしばしリザル
ーリャを叩き続ける。
 
「あーたこそ何まのぬけた事やってんのー!!あーたのお
 かげでお客に差し出す牛ふぇれのそてー、一枚無駄にな
 ったんヨっ!?一枚いくらするとおもってんノーー!!」
「あたたたたいてぇっいてぇわっ!?あ、あたしが悪かっ
 たわっだから堪忍してぇーーーーっ!!」
「ハイ解ったらとっとと持ち場につくっ!!」
 
そしてずかずかとよそへ行くおばさん。
 
「…ひ…ひでぇわぁぁ…あたしは用心棒なのよぅ…?」
 
涙を流すリザルーリャの肩をカリカはぽんと叩き
 
「皿にしろ肉にしろ、ここの物を駄目にしてしまったのだ、その
 責任は働いて取るしか無いのだ。」
 
割れた皿をせくせくとひろい出す。リザルーリャはぐすぐす泣き
ながら
 
「なんであたしがこんな目にあわなくちゃなんねーのよぅ…」
「…今は、耐えるのだ…。」
 
 
 



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