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〜鐘を鳴らそう、お前の為に〜 2
サムス・アラン [Mail]
4/21(Mon) 1:22
「うーーっくまちょろい!ジンつおい!さっそくクマ食う!」

ごつい女、もといジンはリクオの方を見

「大丈夫かっ、このへんくま多い、気をつける!!!…て、
 あれ?」

ジンはリクオの顔をじーーっと見

「お手。」
「にゃん。」

ジンに差し出された手の平にリクオはいつの間にか手を乗せて
いた。

「うーっかしこいかしこい、やはりお前か。」
 
リクオの頭をなでるジン。リクオの肩がふるふる震えている。

「せっかくだ、お前と…もう一人のそこのチビ、くる!この
 クマごちそうするぞ!」

そう言ってジンはリクオとクーをひょいっとつまみあげる。

「…なあリクオ。」
「んだよ…。」
「…知り合いか?」
「まーちょっとね…。」

リクオは首をふる。

「でも、そん時ぁ敵だった…。」


ニングルの川のほとり。

リクオ、クー、そしてジンはおいしそうにクマの丸焼きを
食べはじめていた。

「うっ、そーいえばお前名、なんて言う?」

ジンは肉をほおばりながらリクオをさす。

「俺?リクオ・ディヅァーだ。名前言ってなかったな。」
「う…?リクオ?なんかかたくていい名前。」

ジンはさらに肉をほおばり

「この森修行場にもってこい。食糧現地調達できるっ!!」
「このクマの事か…。」

ジンは腕をぶんっとぶんまわし

「ジンつおい!皆から豪極のジンと呼ばれてる。豪極の名は
 伊達じゃない!」

(…そういえばこいつ筋肉バカって呼ばれてtな…)

リクオは口にすら出さないまでも、目がそれを語っていた。

「そーいえばリクオ、お前トルんとこのブルースプラッシュ
 見にいくのか?」
「ぐふっ!?」

咳き込むリクオ。

「な…なんで知ってんだよお前」

ジンは骨を噛み砕きながら

「トル、なんかパーティー開く言ってたぞ。ブルースプラッシュ
 皆に見せたい言ってた。」
「なんとまぁ…。」
 
クーはあきれ返って

「わざわざ盗みに来て下さいといわんばかりだナ…。」

リクオは腕を組み、しばし考え

「なあジン。」
「う?」
「あんたトルストイの事、しってんのか?」

ジンは再びくまの肉を引きちぎり

「知ってるぞ。サガよくそいつの仕事受ける。」
 
(サガ…たしかこいつらのボスだっけ?)

「ジン、トルにブルースプラッシュ見に来い言われてる。
 だから明日のパーティ行く。」
「…なあジンさん。」

クーはジンにつめより

「そのパーティ、なんか招待状みたいなもんいるのか?」
「いるぞ。そーかお前達も行くのか!」

クーは困ったように

「行きたいんだけど、招待状がないんだよね」
「まかせる!!ジンの友達言えば、通してくれる!!」

ジンはクーの肩をばんっとたたく。

「え、いいのかそれで…」

ジンはようやくクマを食べ終わり

「そーときまれば、今から一緒に行く!!」


「ふん…つまらん。」

トルストイの屋敷の中、カリカが一人ぼやいていた。

「明日護衛をすれば良い…か。それまでする事がないのだ…。」

とりあえず「今日は自由♪」と言われ、仕方なく屋敷を
ぶらついている。

「あーもう、やってらんねーわよう!なんで宝石守るために
 きたあたしがお掃除させらんなきゃいけねーのよう!」

それはカリカの知った顔であった。幻のリザルーリャ。…その前
の旅でいろいろとお世話になった。

「サガ様もひでーわっ!?なにが「リザを預けておく、なんなり
 と使ってくれ」ようっ!人を物みたいに!!」

さっするに、どうやらサガがトルストイにリザルーリャを預けた
という事らしい。仕事か何かで。

「まーったく…うん?」

リザは視線を感じ、こちら側をふりむく。そして目があった。二
人の間で瞬時沈黙、そして…。

「…あんたたしかこの前の。」
「…ふん、覚えていてくれて光栄と言っておこうか。」

カリカはリザの方に向かって歩きながら

「貴様もトルストイ・セントバーナードに雇われた口か?」
「正確には仕事を受けたのはサガ様、であたしはサガ様の
 命令にしたがってここの宝石のおもりする事になったっ
 てわけよぅ。」
「ふん、そうか。私はトルストイ自信の護衛だ、今回は
 貴様と手を組んでの仕事になりそうなのだ。」
「あたしの足ひっぱんじゃねえわよ?」

リザの言葉にカリカはふてきな笑みを浮かべ

「良い自身だ、それなりに期待している。」


二十時、日もくれ月が輝いている。

リクオ達一行はニングルの森をこえ、マリーノの町の南にあたる
セント・アンドリューについていた。

「フェリスまでもうちょいってとこか…どっかで休んでいこーぜ
 リクオ。」

クーが立ち止まる。

「なんだよクー、もうバテたのか?」
「何いってんだよ、確かにこのまま歩きぁ今日中にフェリスにつ
 くさ。でも今フェリスじゃあブルー・スプラッシュを見ようと
 沢山の人間がつめかけてるこったろーよ、むこーじゃ多分宿屋
 はいっぱいだぜ。」
「それもそうか…。」

仕方なく一行は近くのてごろな宿屋へ向かう。

 
おしゃれな宿屋さん〜シェイク・スピア〜

カランコロン

「ん?お客さんかしら。」
「…えーーーー?」

メルの言葉にいやそうにうめくシャン。

「これからトルストイの所に行こうと思ってたのにぃ…。」
「じゃあおいかえす?」

言ったメルの頭をぱかっと殴る。

「いった〜い…」
「馬鹿!店にとってはお客が命、お客が神様なのよ!?閉店の
 看板たててなかった以上追い返せるわけないじゃない!!」
「でもぉ…。」
「あんた、宿屋の鉄則覚えてるよね?」

シャンは天を指し

「どんな状況であれお客が来た以上身の安全を保障し、快適な
 一夜を送ってもらわなければならない!」

メルはみけんに指をあて

「そのための宿屋です…。」
「わかったら客をもてなす!」
「らじゃーっ!」

メルはとてとてと玄関の方にかけていく。



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