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- 裏の仕事はタークスへ! - ウルフ [11/27(Wed) 21:01]
「裏の仕事はタークスへ!」第2話 - ウルフ [11/27(Wed) 21:55]
「裏の仕事はタークスへ!」第3話 - ウルフ [11/28(Thr) 9:08]
「裏の仕事はタークスへ!」第4話(最終話) - ウルフ [11/29(Fri) 7:47]
あとがき - ウルフ [11/29(Fri) 8:08]
Re:あとがき - Fine [11/29(Fri) 11:20]
Re:あとがき - Clement@Shion [11/29(Fri) 18:04]
Re:あとがき - GUM [11/30(Sat) 7:09]
にゃ~ん - さがら@戦乙女 [12/3(Tue) 19:26]



「裏の仕事はタークスへ!」第4話(最終話)
ウルフ [HomePage] [Mail]
11/29(Fri) 7:47
妙な鳥によって、小さくされてしまったさがらを前に、
ウルフは少し考えた。
が、面倒くさくなったので、いきなり小さくなった
さがらをむんずと掴むと、自分の肩の上に乗せた。

「しゃあないから、そこでじっとしてな。あと、武器
は外してくれよな。刺さると私があぶない。」
「わかったぜ、にゃ~ん。」
「んじゃ、さっさと済ますから、しっかりアタイの首に
つかまってな。落ちるんじゃないよ。」
「了解だぜ~。」

ウルフはさがらが自分の服の襟(えり)か何かにつかまる
のを確認すると、次のエリアの敵の真っ只中に突っ込んで
行った。
そして、すさまじい勢いで、次々と化け物を葬って行く。
彼女は本気を出していた。仲間と仕事をする時には、
彼女は滅多に本気を出さない。敵を倒す事によって加算
される「スコア」を独り占めしない為だった。
だが、現在相棒のさがらは、戦闘においてほとんど
無力になってしまっている為、一気にこの邪魔な化け物を
片付けるべく、本気を出していた。

だが、いきなり何の前触れも無く、唐突にウルフの首に
加重がかかった。
さがらが元の大きさに戻ったのだ。

「戻ったぜ~、にゃ~ん。一生あのままの大きさだったら
と思うと、どうなるか心配だったぜ~、にゃ~ん。」
「戻ったはいいけど、はよ降りろ!重いわ!」
「あたしゃそんなに重くないぜ、にゃ~ん。むしろウルフ
ちゃんの方が・・・。」
「んだと~!?」
「い、いや何でもないぜ、にゃ~ん。」

さがらは、肩車状態から、スタっと地面に着地すると。
同時に外していた装備をつけた。

「やっとこれが試せるぜ、にゃ~ん。」

さがらは、ウルフにもらったシノワビートブレイドを
装備し直すと、敵に向かって行った。
フォトンの刃が一閃すると、一撃で赤い植物の化け物
(メリルリアというらしい)が真っ二つになった。

「つ、つええ・・・ぜ。」

さがらは、自分でびっくりしていた。
と、同時に益々この武器が気に入ってしまった。
そのうちに、密林の一部が、開けたホールのような
場所に出た。
そして、何匹かのメリルリアを倒すと、今までのそれら
とは比べ物にならない様な、巨大な花の化け物が現れた。
(メリカロルというらしい。)

「さがら、気を抜くなよ。」
「了解だぜ。」

だが、接近する2人に、その巨大な花は、怪光線を吐き
出して(?)攻撃して来た。

「この程度じゃ、アタイには効かないね!」

ウルフには全く効かない様であったが、さがらは違った。

「うにゃ~ん、目が回るぜえ~><」

どうやらその怪光線には、当たった目標を混乱させる効果
が有るらしく、さがらは混乱して、あらぬ方へ攻撃したり
走り出したりした。
ウルフはテクニックをかけて治そうとするのだが、混乱
したさがらは、自分でも思う様に動けない為、あらぬ動き
をするので、テウニックが空振りしてしまう。

「動くな!テクニックが届かんやろ!アンティ!」

ウルフは状態異常を治療するアンティで、さがらの混乱
を治し、ついでにレスタもかけて、怪光線のダメージも
治療した。

「サンキューだぜ。」
「大した事じゃないさね。」

やがて、本気モードのウルフにより、メリカロルは一瞬で
生け花と化した。
後は、残ったメリルタスを、さがらが掃除するのを適当に
手伝った。
そして、密林地帯の奥で「ナウラ3姉妹」という、「パン
職人の振りしたお菓子職人」に出会い、伝説のお菓子とい
う「ケーキ」を譲り受け、ラグオルへと戻って行った。

そして舞台はタークス本社へ・・・。

「おかえり~」
「おかえり~」
  ・
  ・
  ・

ウルフとさがらが仕事から戻って来ると、どこかから
戻って来た社員達から、一斉に挨拶の嵐が巻き起こる。

「ただいま~。って、あんたらは~・・・。」
「よくもあたしを置いて逃げたな~、にゃ~ん。」

フルフルと怒りに震えるウルフとさがらであった。

「ま、まあまあウルフさん。」
「それよりも、ほら、ボスに報告しないとね?」
「うう、あとで覚えとけ~・・・。」

口で言うだけで、実際にはそれはないのだが、他の
社員達は、また逃げる事を考えていた。

「サムス~。」
「あら、おかえりなさい。」
「ただいまなのだ~。」
「あら、さがらちゃん、一緒だったの~?」
「おうだぜ。」
「お2人共、お疲れ様でした。」
「あいよ~。」
「で、はい。」

サムスはそう言うと、ニコニコしながら、両手を二人の
前に出した。

「何?」
「うふふ、お土産、あるんでしょ?早くだしてえ~。」
「お土産?ああ、これの事かな?」

ウルフとさがらは、依頼を果たした時に、ナウラ3姉妹
から、ご褒美として特別に自分達も、伝説の「ケーキ」
をもらっていたのだった。

「そうそう、これよ、これ。」
「なんで、私達が、これをもらったと知ってるんだ?」
「ん~、細かい事は気にしないの。キャ~、とっても
おいしそうだわね。ウルフちゃん、帰って来てすぐで
悪いんだけど、早速お茶入れてくれるかしら?」
「はいはい、解りましたよ。」
「サムス、お茶よりも紅茶がいいのだ、にゃ~ん。」
「そうね、さがらちゃん。じゃ、ウルフちゃん。」
「はいな?」
「悪いけど、紅茶にしてくれないかしら?」
「了解~。やれやれ。」

ウルフはそう言うと、社内にある給湯室へと向かった。

ウルフが紅茶を入れて戻って来ると、早速サムスは
伝説のお菓子「ケーキ」にフォークを入れた。

「あ~ん、っと。」

そして・・・

「んん~、おいしいわあ。さすがは伝説と呼ばれるだけ
の事はあるわね~。」
「にゃはは、うまいのだ~。」

3人は一緒にティータイムを楽しんだ。
ウルフとさがらは、2個づつケーキを貰って来たので、
1個づつ食べると、1個余った。

「さてと、1個残ったこれは、来客用に残して置くと
しましょう。」
「来客って、誰か来るんですか?」
「ええ、そうなのよ~。」

すっかりご機嫌なサムスが言う。

「誰ですか、それ?」
「内緒よ、今に判るわ。とお~ってもすごい所から取材に
来るのよん。」
「そうですか。」
「所でサムス・・・。」
「何かしら?」
「まさか、最初からケーキが目的で、この仕事引き受けた
んじゃ・・・?」
「惑星がきれいね・・・。」
「誤魔化すなあ~!!」



「裏の仕事はタークスへ!」 完



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