<行儀の悪い猫>
きちんとしつけられた猫でも人間にはどうしても「行儀が悪い」 と見えてしまうところがあります。
それは、食事のマナーです。
猫はせっかくお皿の上に置いた食べ物を、わざわざ引っ張り出し て床の上に置いて食べます。
なんとかお皿の上で食べるようにしつけたいところですが、これ はしつけの問題ではないのです。
もって生まれた習性なのです。
この行動は、野生の肉食動物だった頃の本能が残っているためだ といわれています。
野生だった頃、猫は捕まえた動物を落ち着いて食べられる安全な 住みかまで持ち帰っていました。
そこで時間をかけて解体しながら食べていました。
だから、現在の猫であっても、魚を丸のまま一匹お皿に置かれた りしたら、落ち着ける場所まで運んで、バラしながら食べようと します。
鋭い歯で引き裂いて、骨などを引き裂いて行きます。
いろいろな食べ物を盛り合わせた場合でも、固まりをどんどん 運んで行って、内容をチェックして好きなところから食べ始め るのです。
お皿のまわりに新聞紙を敷いておいても、何もない床の上まで 運んで行ってしまうのは、じゃまなものがない場所を選ぶから なのです。
いくら食器を工夫したところで猫には関係ない。
愛する猫の健康のために、食べる事に専念させてあげる方がい いでしょう。
|
|