うららかな森の中。
さがら「かっりか〜♪」 カリカ「ふん・・・?」
さがらとカリカは川のほとりで魚をつっていた。
さがら「ITってなーに?」 カリカ「IT?] さがら「なんかさ、よく耳にするんだけどさ、なにかなーって 思ってさ。」 カリカ「心配するな、貴様とは一生縁の無い物だ。」 さがら「にゃにおうっ!><」 カリカ「説明がほしければ、説明してやる。聞いてもわからん とは思うがな。」 さがら「あたしだってちょこっとは世間勉強してるんだぜ!><」 カリカ「PKOを知らぬ貴様がか?」 さがら「ぬう……。」 カリカ「まあ、そんなたいした物でもない世間用語には、違いない。」 さがら「じゃあ教えろや。」 カリカ「口の利き方がなっていないのだな。」 さがら「くっ……」
さがらは、歯をぎりぎりいわせながらも、ふーっと深呼吸をして
さがら「教えてくださいませ、カリカおねーたま♪」 カリカ「面倒だからまた今度な。」 さがら「それは残念ですー……て、ちょとまてやぁぁぁぁぁ!!!」
さがらは、少しでも使いなれない敬語を使おうと努力した事を 心底後悔した。
カリカ「貴様は見ててあきないのだな。」 さがら「どーいう意味だ。」 カリカ「私なりに誉めているのだ。」 さがら「嘘つけや……」 カリカ「ああ、嘘だ。」 さがら「くぁーーーーーーーー!!!!!」 カリカ「ふん、いい暇つぶしになるのだ。」 さがら「あたしゃいつでもマジだぜ……」 カリカ「それを一言で単細胞と言うのだ。」 さがら「ぐあ!!なんか反論できねえ!!!!」 カリカ「まあ良い、教えてやろう。」
カリカはばしっと、鮮やかに魚を一匹つり上げ
カリカ「ITとは、インフォメーションテクノロジーと言う意味な のだ。情報技術の総称で、コンピュータ等の、ソフト、ハ ードウェアの利用技術から、インフラストラクチャとして の情報通信技術全般まで、その意味する所は広いのだ。」 さがら「ぬお…」 カリカ「さらにIT革命と呼ばれる物もあるのだ。これは、情報技 術の飛躍的な発展による大規模な社会変化を意味する言葉 なのだ。およそ普通では30年かかるであろう、コンピュ ータの開発を、わずか10年でやってのけた事から、産業 革命以来の大きな変革とみなして、こう表現されるように なったのだ。」 さがら「あー・・・うー・・・」 カリカ「ちなみに、法律なんかも出来ている。IT基本法といって な、2001年に作られた物で、高度情報ネットワーク社 会形成基本法と言う。情報化社会の基本理念や方針を示す 目的で形成された法律だ。」 さがら「んにゃあん……」 カリカ「ふん……そうだろうな。」
カリカは再び魚を華麗につりあげ
カリカ「貴様にでも分かり安く言うと、パソコンの事ならなんでも まかせてっと言えるくらいの技術の事だ。」 さがら「技術つええ……」 カリカ「まあ、その技術をもっていたら、食うには困らんであろな。」 さがら「にゃんと!」 カリカ「不況は続くが、そんな人間はまだまだ不足しているそうだ。」 さがら「あたしもがんばって、あいてぃーきわめるぜ!!!」 カリカ「前向きなのはいい事だ。」 さがら「なんかカリカに言われると、誉められてる気がしねえのは 何故だ……」
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