イベント管理室『前夜祭』


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- 劇「聖夜」 - サムス・アラン [12/15(Sat) 13:58]



劇「聖夜」
サムス・アラン
12/15(Sat) 13:58

キャスト A 男性キャラ
     B 男性キャラ
     Cz女性キャラ
     Dz女性キャラ
     エリア・ラーグナ
     ナレーター

     6人構成

N ある日村の中、言い伝えがあった。
  卒業式の日、伝説の樹の下で、女の子から告白し、
  どこからともなく鐘が鳴ると、二人は永遠に幸せに
  なれると言う

  ・・・は、おいといて。

  この村には言い伝えがありました。どれだけ貧し
  い子供達でも、星夜を心から祝福し、その心が
  天に届けば、女神が希望の鐘を鳴らしてくれる。

  その鐘の中、祝福された者達は幸せになれる
  と言う・・・。

  辺境の町、パイオニア2.

  村の一画の、川ぞいの荒れた荒野。還る場所
  を持たない子供達が集まっていた。

A 「あー・・腹減ったなー・・。」
Cz「やめて、お腹がすくだけよ・・・。」
B 「ひもじぃよ〜・・。」

N 食べ物を盗んでは、その日の生計は立てていた。

A 「B、何か収穫なかったのかぁ〜?」
B 「ヘマしてつかまりかけたんだよ。逃げ切れただ
  けまだいいぜ・・。」
Cz「つかまったら、貼り付けにされるものね・・。」

N 盗みを働いて、木の十字架に貼り付けられ、そ
  のまま死体と化すまで放置された子供達は数
  知れず。

Cz「何も殺す事ないじゃないのよ・・・。」
A 「奴ら、何も盗み食い程度で人を殺したりはしな
  いさ。」
B 「はぁ・・?」
A 「ただ、物をとった犬や猫は容赦なく殺される。」
Cz「たしかに、よく死体は転がってるわね・・・。」
A 「つまり」

N Aは立ち上がり

A 「俺達は人として認められていないんだよ。」
B 「犬や猫同様、畜生扱いかよ・・。」
A 「俺達”知性ある獣”はさらされる。他の”知性
   ある獣”への見せしめにな・・。」
B 「ちくしょう・・・・」

N Bは川を眺め

B 「俺達はあいつらと何が違うんだ・・・?」

N 雪がふってくる。

Cz「雪・・・・よ。」
B 「ち・・・・。」

N Bは半分泣き顔で

B 「食い物ねえ、火をつけるたきぎも火つ
   け石もねえ・・、どうすりゃいいんだよぉ
   ・・・・。」
A 「今年の冬は、のりきれそうにないかも
   な・・・。」

N 吹雪で毎年こごえ死ぬ”子供達”は数
  知れず・・・。
  
  雪は次第に多くなってくる・・・。

A 「とりあえず、あの木の下へいこう。」
Cz「うん」
B 「ああ。」

N 木の下まで走る。

  日もくれ、温度は下がるばかり。

Cz「さ・・寒いよぉ・・・。」
B 「俺達も皆みたいに凍え死んじまう
   のかよ・・・。」
A 「とりあえずくっついて・・・。」

N CとB、そしてAが体を寄せ合う。

Cz「あ・・あったかいよ・・。」
A 「な・・・なんとかしのげるかな・・。」
B 「食い物ないし、時間の問題だろ・・。」
Cz「うう・・・・。」

N その時

Dz「おーーーーーーい」

A,B,Cz「!」

N Dzが走ってくる。

A 「Dz・・・。」
B 「無事か・・・。」

N Dzは嬉しそうな声で

Dz「皆〜、いい物手にいれたわよーw」
A 「何ぃぃぃ!!」
B 「何だとぉぉ!!」
Cz「何ですとぉぉ!!」

Dz「ぜー・・・はー・・・こ・・これー><」
A 「んん・・・?」

N 昔話の本

Cz「あほかぁぁぁーーーーーっ!!」
Dz「ぺぐぅっ!」

N Dzの頭に浴びせ蹴りを食らわせるCz。

Cz「どうせなら食べ物か火つけ石でもとっ
  てきてよー><」
Dz「でもね・・・でもね!!! この村に伝
   わる言い伝えがかかれた本なんだよ 
   −><」
B 「どんなだよ。」
Dz「聖夜を祝福すると、幸せになれるんだ
   って。」
Cz「それで幸せになれたら、皆幸せになっ
   てインフレおきてるわよー!!」
A 「いや・・そこまで夢潰してやらんでも
   ・・・。」
Dz「うう・・・・」
A 「よーしよし・・・(なでなで」
Dz「・・・・・♪」

N Dzは本を開き

Dz「なんかね、この本呪文が書いてあるんだ〜。」
B 「へー。」
Dz「唱えてみていい?」
B 「ああ、好きにしてくれ。」

N Dzはゆっくり唱えだす。

Dz「エディエ・エディエ・ラ〜ララ・エディエ・エディエ・サバド
   エディエ・エディエ・ラ〜ララ・ま〜や〜ま〜や〜

   サンバ・デ・た〜う〜★

   エディエ・エディエ・ラ〜ララ・エディエ・エディエ・サバド
   エディエ・エディエ・ラ〜ララ・ま〜や〜ま〜や〜

   ラ・ガウツ・デ・エリア!!」

N どごぉぉぉぉぉぉぉん

A、B、Cz、Dz「!!」

N なんと、突如地面に魔方陣が現れ、一人の少女が
  でてきて・・・。

  (エリア登場の詩)

エリア「エリア・ラーグナ参上や♪」

Dz「わーい、神様だーーーw」
Cz「んなわけあるかぁぁーー!!」
Dz「ぐふぅっ!」

N Dzにラリアットをお見舞いするCz

B 「な・・何だお前・・・。」
エリア「ニャハハハ、よぉく聞いてくれたで。」

N エリアは髪をかきあげ

エリア「魔界の平和を守るため!!
     子供の魂を求めて!! 
     魔導神器、妖艶の炎、エリア・ラーグナ
     参上や♪」
B 「わけわかんねえ・・・。」
エリア「なんやて><」

N エリアは呪文を唱え出す。
エリア「焼き尽くせ、炎の刻・・・!!!!」
B 「ぐわああああああ」

エリア「ほいじゃイケニエもらおーか。」

N エリアは空に手をかざす。すると、Czの体が
  エリアに吸い込まれる。

Cz「え・・ええ!!」
エリア「お前がイケニエや〜」
Cz「あたしかい!!」

N しっかりCzをかかえるエリア。

A 「まて!!」
エリア「やかましい!! 炎の刻・・!!!」
A 「ぐああああ」
エリア「じゃあ、もろてくで〜。」

N と、還ろうとしたその時。Dzが一歩前にでる。

Dz「誰も〜〜し〜ら〜な〜い〜〜、見知らぬ地〜〜♪」
エリア「な・・何や・・・?」
Dz「ここ〜に〜、来たのは、いつだろう〜〜〜〜♪」

N その時、エリアに捉えられていたCzも歌いだす。

Cz「ひ〜と〜つ〜の〜で〜あ〜い〜、それはささやかな
   奇跡〜〜〜♪
   天〜使〜からのおく〜〜りもの〜〜〜♪」
Dz「聖〜なる火〜〜、ロウソクにともそぉ〜〜〜♪」
Cz「ささやかな奇跡〜、その胸にいつ〜までも〜〜♪」

Cz、Dz 「忘れ〜ないで〜〜、すごした日々を〜〜♪
      皆の笑顔〜、いつまでも〜〜〜〜〜〜♪」

エリア「う・・うう!!」

A 「星の流れる〜、闇色の空〜〜〜♪
   月が優しく〜照らしだす〜〜♪」
B 「共に〜〜過ごした仲間〜たちと〜♪
   共に見上げ、そして語ろう〜〜♪」

A、B、Cz、Dz「大切な〜〜この時を〜〜、皆で祝お〜♪
          それぞれの〜、二度と戻らぬ日々〜〜♪
          
          大切な〜、この時を〜皆で祝お〜〜〜♪
          皆でおこした奇跡、これからもずっとぉ〜♪」

エリア「う・・うああああああ!!!!」

A 「幸せな〜〜♪」
B 「この〜日を〜〜〜♪」
Cz「忘れはしない〜〜〜♪」
Dz「だから、皆で祝お〜〜♪」

A、B、Cz、Dz「世界樹の下で〜〜〜〜♪」

エリア「う・・うあーーーーーーーー!!!!」

N エリアの姿が消滅する。

B 「き・・きえた・・・。」
A 「だ・・・大丈夫か・・?」
Cz「へ・・平気みたい・・・。」
Dz「や・・やったね・・・。」

N りーーん、ろーーーん

Dz「あ・・・鐘・・・。」

N 〜貴方達の心からの祝福、たしかに聞き届けました〜

B 「うお!!!」

N 〜貴方達に祝福を〜

N 声が消えると、すぐ目の前に大きな家が現れる。

Cz「!!!」
Dz「わーー、おっきないえだーーw」

N 〜貴方達に与えましょう、そして、そこからは自分達の力で
    生きていきなさい。貴方達なら大丈夫です・・〜

  あたらしいレンガの家、豊富な料理

Cz「や・・やったね・・・」
A 「ああ・・・神様って本当にいるんだな・・。」
B 「信じられねえ・・・でも、嬉しいぜ!」
A 「これでしのげる・・・。」
Dz「ありがとう・・・神さま・・・。」

N 彼らはこれからも強く生き、それぞれの幸せを掴むだろう。
  希望の鐘の中、祝福された者達なのだから・・・。
  
    



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