Turks Novels BBS
〜小説投稿掲示板〜


[新規投稿] [ツリー表示] [親記事一覧] [最新の記事を表示] [ログ検索] [ヘルプ] [ホームページへ戻る]


- 今を生き抜く獣たち マリーの果実を我が店に - サムス・アラン [8/4(Sat) 6:40]
マリーの果実を我が店に 2 - サムス・アラン [8/4(Sat) 7:02]
マリーの果実を我が店に 3 - サムス・アラン [8/4(Sat) 7:35]
マリーの果実を我が店に 4 - サムス・アラン [8/4(Sat) 22:27]
マリーの果実を我が店に 5 - サムス・アラン [8/5(Sun) 20:36]
マリーの果実を我が店に 6 - サムス・アラン [8/5(Sun) 20:46]
マリーの果実を我が店に 7 - サムス・アラン [8/7(Tue) 18:38]
マリーの果実を我が店に 8 - サムス・アラン [8/7(Tue) 18:56]
マリーの果実を我が店に 9 - サムス・アラン [8/8(Wed) 1:28]
マリーの果実を我が店に 10 - サムス・アラン [8/11(Sat) 19:13]
マリーの果実を我が店に 11 - サムス・アラン [8/17(Fri) 18:04]
マリーの果実を我が店に12 - サムス・アラン [8/17(Fri) 18:54]
マリーの果実を我が店に 13 - サムス・アラン [10/17(Wed) 0:35]
マリーの果実を我が店に 14 - サムス・アラン [10/20(Sat) 16:07]
マリーの果実を我が店に 15 - サムス・アラン [10/20(Sat) 16:29]
マリーの果実を我が店に 16 - サムス・アラン [11/5(Mon) 2:25]
マリーの果実を我が店に 17 - サムス・アラン [11/24(Sat) 2:27]
マリーの果実を我が店に 18 - サムス・アラン [1/2(Wed) 15:51]
マリーの果実を我が店に 19 - サムス・アラン [1/2(Wed) 16:29]
マリーの果実を我が店に 20 - サムス・アラン [1/2(Wed) 16:42]
マリーの果実を我が店に 21 - サムス・アラン [1/2(Wed) 17:05]
マリーの果実を我が店に 22 - サムス・アラン [1/2(Wed) 17:23]
マリーの果実を我が店に 23 - サムス・アラン [1/6(Sun) 23:43]
マリーの果実を我が店に 24 - サムス・アラン [2/3(Sun) 9:15]
マリーの果実を我が店に 25 - サムス・アラン [2/3(Sun) 9:22]
マリーの果実を我が店に 終 - サムス・アラン [2/3(Sun) 9:25]



マリーの果実を我が店に 4
サムス・アラン [Mail]
8/4(Sat) 22:27

「まあそれはともかく」

ティーノは何事もなかったかのように咳払いを
一つ。

「この町からマケドニアまで、マリーノ名産のマリーの
 実を荷車で運ぶの。」
「へえ・・・で?」
「それを後ろから押して欲しいの。」
「・・・マスター、こいつちょっと吊るしていいか?」

名売れの冒険者はもちろんのことだがプライドが高い。

「ははは・・・・まーま、話は最後まできくもんだぜ
 リクオ。」

まあマスターの立場からいえることといったらこれく
らいだろう、ティーノはつづけて

「最近山賊や海賊が頻繁にでるらしいの、途中で品物
 やお金をとられたらとても困るの。」

そりゃ困るだろう。

「何とかマケドニアまで私と一緒にマリーの実を運ぶの、
 山賊がでたらおっぱらってほしいの。」
「ふーん。」

ティーノの立て続けな説明に肘をついてけだるそう
にそれをきいている。

「おててはおひざの上ですのっ。」

手を直す。

「で、報酬は?」

ティーノはその言葉をきくと同時に懐から東洋の算術士
がよく使う、ソロバンとよばれている5進数形式の数珠
がつまった板をぱちぱちとはじきだし

「三十万キラだしますの。」

リクオの約三ヶ月分の生活費に相当する。

「へー、荷車をはこぶだけでねえ・・・悪かねーな。」

ティーノは指を2本たて

「ほかにも腕利きの戦士も二人やとってるの、あなたは
 多分みてるだけでいいの。」

そーいう奴とは分かっていても、暴れたい衝動にかられ
るが、なんとか怒りをおさえるリクオ。

「とりあえず明日の朝8時にマリーノの町の南の門に来
 てほしいの。」

ティーノの言葉にリクオは一つ納得のいかない点があっ
た。

「なあ。」
「ティーノですのっ。」

名前で呼んでもらわないときがすまないらしい。

「・・・ティーノ・・。」
「なんですの?」

リクオは少し頭をかかえながら

「もっと早い方がいいんじゃないか、そんな物騒な状態
 なら。」

ティーノは目線をそらし

「・・・・・・・・朝・・弱いんですの・・・・。」



この記事にレスをつける時は、下のフォームに書きこんでください。
お名前
URL
メール
※SPAM対策のため、メールアドレスは入力しないようお願いします。
題名
メッセージ
パスワード
このツリーを一番上に持っていく

下のボックスにパスワードを入力すると、記事の修正及び削除が出来ます。
パスワード

Tree BBS by The Room