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- 3DAYS - KAZUMA [7/26(Thr) 10:40]
その壱 - KAZUMA [7/26(Thr) 10:41]
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その六 - KAZUMA [7/26(Thr) 10:46]
その七 - KAZUMA [7/26(Thr) 10:46]
あとがき - KAZUMA [7/26(Thr) 10:47]
Re:あとがき - GAS [7/30(Mon) 21:18]
あったかいですね - 守護者 [8/10(Fri) 12:29]



その五
KAZUMA [HomePage] [Mail]
7/26(Thr) 10:45
 今、やっとその理由が分かった。
 自分をここに戻したのは、彼女と、幼き日の自分だったのだと。
「彼女は俺を覚えていたのに…。」
 彼女に会った時、自分は思い出せなかった。
 また裏切ってしまったという思いは、良を締めつけた。
 彼女がどこから来たのか?なぜ三日間だけしか自分の前に現れないのか?
 そんなことはもうどうでもよかった。
 なぜなら、その日がくれば彼女は現れるから。
 今度こそ、約束を守らなくてはいけない。
 幼き日に二人で交わした約束を。
 良は叫んだ。
 声にならない叫びだった。
 ついにすべてを思い出した。
 ついにすべてを見つけた。
 ついにすべてを取り戻した。
 涙が頬をつたう。
 自分が泣いていることには気が付かなかった。

 約束の日が近づくにつれ、良は落ち着かなくなっていた。
 不安が日増しに募る。
 二度も裏切った自分に彼女が会いに来るのだろうか?
 もう二人はあの頃の子供ではなくなっている。
 たまたま、そうたまたまあの日、彼女は自分を見つけたのではないだろうか?
 懐かしくて、昔を思い出して彼女は声をかけてきたのでは?
 子供の頃の他愛のない約束をずっと覚えていたのだろうか?
 考えれば考えるほど、その日が来るのが怖くなっていった。
 そんなはずはないと、心では分かっている。
 彼女は来ると、心は叫んでいる。
 だがもう一つの声、あの日、約束を破った日の声が良を苦しめた。
 約束を破ったのは自分、裏切ったのは自分だと。
 約束の日が確実に近づき…
 その日がきた。



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