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- タークス・FF11小説「お節介な女」 前書き - ウルフ [3/12(Sun) 9:36]
タークス・FF11小説「お節介な女」 その1 - ウルフ [3/12(Sun) 10:20]
タークス・FF11小説「お節介な女」 その2 - ウルフ [3/12(Sun) 11:10]
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タークス・FF11小説「お節介な女」 後書き&設定資料編 - ウルフ [3/12(Sun) 11:53]



タークス・FF11小説「お節介な女」 その1
ウルフ [Mail]
3/12(Sun) 10:20
ここは、ヴァナ・ディールと呼ばれる世界である。

この世界には、我々人類と良く似た外見を持つ、
「ヒューム」と呼ばれる、この世界の人口の大多数を
占める種族の他に、「エルヴァーン」と言う、すらり
とした長身を持ちながら筋肉質の種族と、「タルタル」
と言う、成人しても身長が1mにも満たない体格の
小人族、そのタルタルと友好関係にある、「ミスラ」
と言う猫人族、そして「ガルカ」と呼ばれる、大型の
獣の様な種族が、(表面上は)平和に暮らしている。

だが、最近は闇の勢力の活発化に加え、各種族同士の
確執など、あまり穏やかとは言えない様になって来て
いた。
そんな世界に、最近増えて来たのが、「冒険者」と
言う職業の者達である。

彼(女)らは、いわゆる「何でも屋」、あるいは
「便利屋」と呼ぶに近い仕事をこなすのが大半で
あり、各種族や勢力の範囲に捕らわれる事無く行動
している。
そのうちの、ほんの一握りの者は、国家やこの世界
に関わる、重要な役割を担っているが、大半の者は
その日暮らしの、気ままでのうのうとした日々を
送っている。

そんな冒険者の集団「タークス」において、
「Nightwolf」と呼ばれる、ヒュームの女が
居る。
冒険者レベルは、中級と呼ぶに値する実力を
備え、「バストゥーク」において、「ランク5」
を与えられている者である。

ヒュームの女性にしてはやや大柄で、その顔つき
も、可愛いや美人よりも、「精悍(せいかん)」
と言った方が良い。
だが、その外見と裏腹に、非常に面倒見が良く、
困った人は放っとけない、お人好しな性格で
ある。
一部の者からは、「アネゴ」と呼び慕われている。

が・・・、

1つ問題があるとすれば、その行動が、非常に
「過ぎる」事であった。

冒険者の仮住まい「モグハウス」。
ここには、「モーグリ」と呼ばれる奇妙な生き物
が、各部屋ごとにその借り主と共に共同生活を
営んでいる。
モーグリは、同居している冒険者の事を、

「御主人様」

と呼び、忙しい(?)彼らの代わりに雑用を
引き受けている。

さて、このモグハウスには、「モグポスト」と言う、
一方通行の転送装置の様なものがあり、競売に
出した物の売り上げや、自分も含めた外部からの
荷物を受け取る事が出来る。

冒険者は、このモグポストを見るのが日課の1つでも
あり、タークスの面々もモグポストをチェックして
いる訳なのだが・・・。

あるモグハウスで、誰かがモグポストをチェック
しようとしたところ・・・。

「うわああ!?」

その人物がポストを開いた所、大量の石ころ
(の様な物)が、転がり出て来た。
無論、いたずらでも何でも無く(差出人が明らか
になるモグポストでは、いたずらなど無駄なので
あるが)、それは、「石つぶて」と言う、れっき
とした飛び道具であり、鉱山などでの採掘で頻繁
に取れる物であった。

また、別の者がポストをチェックした所、

「なああ!?」

ごろごろごろ〜っ、と大量の銀鉱石が転がり出て
来た。
共に、差出人は「Night wolf」であった。

彼らは、以前に採掘に出かける彼女に、それらの
品物が出たら、捨てずに譲って欲しいと頼んでいた
のだが、律儀な彼女は、それからずっと頼まれた事
を、実行し続けているのであった。
ストップがかかるまで、頼まれた事はやり通す。
それが彼女、「Night wolf」である。

さて、そんな彼女の所へ対話が届いた。
その対話とは・・・?



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