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- 機械仕掛けの左腕 第一話 - Shin [1/4(Wed) 3:30]
機械仕掛けの左腕 第二話 - Shin [1/4(Wed) 3:41]
機械仕掛けの左腕 番外編 - Shin [1/4(Wed) 3:44]
機械仕掛けの左腕 第三話 - Shin [1/4(Wed) 3:52]
”each”(機械仕掛けの左腕 外伝) - Shin [1/4(Wed) 4:00]
あとがき - Shin [1/4(Wed) 4:06]
オマケ・裏設定 - Shin [1/19(Thr) 6:51]



オマケ・裏設定
Shin [Mail]
1/19(Thr) 6:51
再び載せてみた所、最後の伏線に気付いていない人がかなり多いという事が判明したので、ここに最後まで読んでくれたお礼として、その解説を書いておきたいと思います。

”each”のラストでグラハムは誰かに「きれいなところ」に連れて行かれますが、実は連れて行った光の正体はマリアではありません。w

ここで少しヒントを出しますと、
・物語全体を通して「きれいなところ」の描写があった部分は一箇所だけ
・グラハムが死んだ場所は坑道の隅に穴の開いている部屋

勘の良い方ならこれで気付くと思いますが、光の正体はそう、クレハなんです。
何故?クレハとグラハムは何の接点も無いはず・・・と思う方も多いでしょうが、ここに裏設定があります。

実はクレハとマリアは製造型番が同じ新型のアンドロイドで、
クレハは自立型、マリアは従属型のアンドロイドだった、という設定です。
システムをダウンさせた、つまり「死んだ」マリアは、既に「きれいなところ」に居ました。
クレハはそこでグラハムのアンドロイドに対する想いを知り、グラハムをマリアの所へ案内したのです。
そして製造型番が同じアンドロイドなので、グラハムはクレハをマリアと人違いしてしまったのです。

だから一人称視点の文章で、光の正体がマリアだと確証を持たせないまま、最後の台詞はあえて言い切らせていないのです。
死してもなお想い続けた事を打ち明けようとしたら、「きれいなところ」にマリアが居た。
あれ?となってしまう、何とも最後の最後までついてないキャラがグラハムです。w

ここで揃った三人は天に召されます。
不意に強い風が吹き、「きれいなところ」の墓前に供えられた花束のリボンがほどけ、空に吸い込まれる・・・

つまりストーリーを解釈する為に読む分にはこのままでいいのですが、
正確な時間軸は
第一話→第二話→第三話のディヴァイン復活後まで→”each”→番外編→第三話ラストシーン
となります。

因みにもう一つの裏設定として、ディヴァインの記憶が消えなかった原因は、
グラハムが修理に失敗したと言っていた、「余計な感情っぽいもの」にあります。
そしてマスターシステムも最後まで自分の手で破壊する事はありませんでした。
マリアのパーツも武器の製造には使わず、自分の手足を切り落としてまでそのまま使い、改造も事が済めばすぐ元に戻せるようにしてあります。

このように、”each”以外を読むとグラハムはアンドロイドを単なる物のように扱う悪者に見えるかもしれませんが、
”each”を読む事で、実はグラハムが誰よりもアンドロイドに対する想いの強い人間であった、という事が分かります。

私がこの話に「each」という題名をつけた理由も、「each」という単語が含む様々な意味からです。
「各々の」「めいめいの」という意味から、
「each and every」で「どれもこれも」、
「each time」で「その度ごとに」「〜する度に」、
「To each his [her] own」で「(私は変だと思うが)人それぞれ[好き好き]ですね」
などなど。

最も伝えたかったのは「各々の正義があった」という所ですね。

因みに唯一悪役として登場する「ナイトメア」というキャラは、友人のいじられ役の使ってたキャラです。w



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