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アルシャード小説「力の違い」 第十一話 「特攻前夜」 - アルフリート [6/3(Sun) 8:45]
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アルシャード小説「力の違い」 第三話 「騎士の始まり」
アルフリート [Mail]
8/4(Thr) 0:00
アルフリートの人生を語る上では古代種族アルフの種族特性を理解する必要がある。

 アルフは巨人族とも言われる。彼らは総じて背が高く色が白い。レセプターと呼ばれる遺跡兵器レリクスを操る宝石を額に付けていおり、数々の肉体処置を施されているため不老であり、長命である。アルフリートはかれこれ五千年も生きているのはレリクス兵器の有用性と不老のお陰である。
アルフが古代種族と名称されるのは、既にかの種族はミッドガルドからウートガルドと呼ばれる世界に移民してしまったからである。今や彼らの存在は彼らがかつてこの世界で栄華を誇っていた残滓を見るか、彼らの隠れ里 霊峰ミョルニルに行く事でしか証明出来ない。

では、何故アルフリートはミッドガルドに居るのであろう?

アルフがミッドガルドに居る理由は二つ挙げられる。
一つはウートガルドからの観察者。ミョルニルにいるアルフはウートガルドからなんらかの命を受けていると言われている。
もう、一つは『はぐれ』である。アルフ達にとって許されがたい大罪を犯したアルフは記憶を消されて追放される。
アルフリートもつい最近までは記憶を失っていた。

 彼の罪状とは全てのレリクスの情報を記憶したレリクス『ウルド』の作成である。彼はかつてウルドを作り出した罪深いアルフの一人として処罰されようとしていた。だが、奇しくも神々の大戦『ラグナロク』が勃発。彼はウルドをデウス・エクス・マキナの軍勢より守るために刑の執行を保留。アルフリートは必死の防衛戦を強いられた。だが、彼を生かそうとした妻 エリシアは自分の体を封印プログラムのコアとする事でウルドを誰にも手出しの不可能な時空の狭間に封印する。
 エリシアは封印時に彼と約束した。「世界を護って……アルフリート」と――――。
 記憶を失った後でも、その約束だけは覚えており、彼はミッドガルドを守り続けた。
だが、全てのレリクスの情報を記憶したレリクス『ウルド』が時空の壁すらも越えて奈落の侵略を受け、ウルドを封印、管理していたは、かつての守護者に救援を求めた。
かくして、彼の記憶は覚醒し、ウルドの管理権を自らに奪取。エリシアの代わりに奈落の侵蝕を受けて暴走した彼は全世界に向けて宣戦布告。
全てのレリクスを記録してあるウルドの特性を最大限に活用し、数々のレリクスを復活。レリクスの艦隊とも言うべき大軍勢を率いて侵攻を開始した。
真帝国軍は全戦力を持ってこれに相対するも圧倒的な技術差を持つアルフリートの軍勢に押され、ミッドガルドはアルフリートによって崩壊しようとしていた。
だが、そこに6人の勇者がアルフリートの元に辿り着き、全世界とアルフリートとエリシアを救うという奇跡を成した。
かくして、彼の記憶は蘇り、現在に至る。

そして、世界は新たな闇の胎動が始まっていた――――。



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