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- ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」設定編 - DAI [6/15(Sun) 6:44]
Re:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第1話 - DAI [6/15(Sun) 7:04]
Re[2]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第2話 - DAI [6/16(Mon) 15:07]
Re[3]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第3話 - DAI [6/17(Tue) 15:54]
Re[4]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話の前に - DAI [6/18(Wed) 15:49]
Re[5]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話 α編 - DAI [6/18(Wed) 19:19]
Re[6]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話 β編 - DAI [6/19(Thr) 15:51]
Re[7]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第4話 γ編 - DAI [6/20(Fri) 19:23]
Re[8]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第5話 - DAI [6/21(Sat) 13:02]
Re[9]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第6話 - DAI [6/23(Mon) 9:59]
Re[10]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第7話 - DAI [6/24(Tue) 9:54]
Re[11]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第8話 - DAI [6/25(Wed) 10:51]
Re[12]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第9話 - DAI [8/20(Wed) 17:36]
Re[13]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第10話 - DAI [10/1(Wed) 11:58]
Re[14]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」最終話 - DAI [10/1(Wed) 13:56]
Re[15]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」エピローグ・・・そして・・ - DAI [10/14(Tue) 11:10]
投稿者削除 - ---- [10/15(Wed) 14:16]



Re[8]:ID戦隊PSOレンジャー外伝「運命の少女」第5話
DAI [Mail]
6/21(Sat) 13:02
あの爆発から数時間後・・

PSOレンジャーは全員、医務室に集合していた。

戦闘によるダメージは大きく、中でも白はかなりひどい傷を負っていた。

かれはPSOレンジャーは全員、アンドロイドと人口生命体で構成されている。
それ故に傷なども常人の数倍のスピードで回復が可能である。
その白があれだけの傷を負ったのだ・・・普通なら死んでいただろう。

青達は吹き飛ばされた時、赤に助けられた。
白は戦闘が終了したオレンジと黄緑に発見された。
そしてリューネは白の隣で気絶していた。

こうして全員、なんとか助かったのである・・・・一人を除いて・・・。

「まったく・・・なんなんだあいつは・・・」

「きゅ〜・・・トライシューティングが効かないなんて・・・・」

「ふ・・しかも夢でも無いらしいしな」

三人はとても信じられないといった表情をしていた。

「隊長、何か知らないのか?」

赤が先程から何も喋らない隊長に聞いた。
隊長は少し考え・・・そして説明した。

「あれはDark・・・・我々のプロトタイプだ」

「な・・なに!?」

全員が口を揃えるかの如く、同じセリフを言った。

「もっとも奴の技術の大半は封印されている・・・だから我々に受け継がれているのは極僅かだ」

「極僅かってなんだよ?」

「おまえ達が使用しているマグの基本はDarkのマグだ」

「そんなこと聞いてんじゃねーよ!!」

隊長の当て外れの答えに赤は激怒した。

「俺達はあんな悪魔を元に作られたのかって聞いてんだよ!!」

「そうだ」

「なんだと貴様あぁぁ!!」

「やめろ赤!!」

今にも隊長を殴ろうとしていた赤を全員で止める。

「赤!落ち着け!隊長を殴っても何にもならんだろ!」

「・・・・・ちくしょーーー!!」

そういって赤は辺りの物にあたり散らしていた。

「隊長、一つ質問です」

「・・・・なんだ?」

「隊長はどこでその情報を知ったのですか?」

空の質問に隊長はうつむきながら、ある物を取り出した。

「それは?」

「これは総帥のチップだ・・・・」

「チップって・・・・・そういえば総帥は?」

「総帥は・・・・・・」

「お・・おい・・まさか」

「総帥は・・・・Darkに殺された・・・・・」

その瞬間、まるで時が止まったかのように全員の動きが止まった。

「な・・なあ・・嘘だろ?・・・・まさか総帥が死ぬなんて・・なあ?」

「・・・・・・・・・・・」

赤の混乱した質問を隊長は答えずにうつむいたままだった。

全員はそのまま黙ってしまった。

「だが・・・」

突然、隊長が話始めた。

「総帥は我等に希望を託してくれた」

「このチップには総帥だ調べたDarkの情報が入っている」

「これがあればDarkを倒せるかもしれん」

「総帥の為にも我等はDarkを倒さねば・・・」

そう言うとなぜか全員が顔を上げた。

「そうだな!総帥の為にも!」

「ああ!!Darkを倒さねば!」

「総帥の思いとラグオルの為に!!」

「よっしゃあぁぁぁーーーーー!!やってやるぜ!!」

「このデータは後で全員に配布する・・・・頼んだぞ」

「了解」

全員が声を揃えて返事をした。

「それともう一つ、言っておくことがある」

隊長が全員に言った。

「あの子・・リューネだが彼女をこれから24時間体制で監視する」

その言葉に真っ先に反論したのは、白だった。

「なぜですか?隊長?」

「白!おまえ意識が・・・」

「なぜですか!?」

「あの子がスパイである可能性があるからだ」

隊長の言葉に白は・・・

「そんなはずありません!!」

「なぜそう言える?」

「あんなやさしい子がスパイだなんてことありません」

「敵が来る直前にリューネが察知したと報告を聞いたが・・・」

「そ・・・それは・・・」

「たしかに彼女がスパイという証拠は無い・・・だが違うという証拠も無い・・・」

「でもひど過ぎます!!」

「あくまでも念の為だ・・・わかってくれ」

「ううう・・・うう・・」

「リューネには私から話そう」

泣き出してしまった白を背にドアを開けようとした時、ドアの向こうに気配を感じた。

ドアのロックを外し、ドアを開けるとそこにはリューネがいた。

「あ・・・あの・・・白姉ちゃん・・・どうかな・・・・って思って・・・」

だがその目は涙で潤んでおり、明らかに今の会話を聞かれてしまったらしい。

「リューネ・・・さっきの話だが・・・」

「ごめんなさい!!」

隊長が言おうとした時、リューネは泣きながら走り出してしまった。

「リューネ!!」

白が追いかけようとするが意識は戻ったとはいえ、まだとても動けるような状態ではなかった。
そのまま倒れ、ベッドから落下してしまった。

「白!大丈夫か?」

「リューネーーーーーーー!!」

回りの言葉も聞こえずに白は大声で泣いていた。



リューネは泣きながら走っていた。
どこかもわからず走っていた。

そしてようやく走るのをやめた。
「ううう・・・・・白姉ちゃん・・・・・」

その場で泣いているリューネ・・・そんな時、声が聞こえた。

「さあ、ラグオルの人間に死を」

「だ・・誰?」

あわてて回りを見るが誰もいない。

「俺はおまえだ・・・おまえは俺だ・・・」

「な・・なにを言ってるの?」

「さあ、俺に代われ!!」

「いや!なにこれ?なんなの?」

「大切に人間に裏切られたな」

「!!」

「人間などそんなモノだ、そんなモノは生かす意味は無い!!」

「さあ、ラグオルの人間に死を!!」

「・・・・・・を・・」

「ラグオルの人間に死を!!」

「ラグオルの・・・・を」

「ラグオルの人間に死を!!!」

「ラグオルの人間に・・・死を!」

その時、リューネの体が変化を起こした。
そう・・・あの時と同じ・・・リューネの青くやさしい目が真っ赤な野獣の目へと変化していった。

皮肉にもこの場所はあの13格納室跡・・・運命の歯車は最終加速を開始していた。


つづく



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