第1章 闘い。
世界は変わりつつある・・。 風や大地はそれを感じ取った。 ここは平和な大陸【クロスアーツ】さまざまな種族が住みつき自然に囲まれすごしている。 しかし、1000年前の闘いによって平和な日々は一転した 大昔の賢者アノールは、この大陸に神の祠と冥界の扉を作った。 神の祠は弱き物に力を与え、冥界の扉は悪を葬るトビラであった。 そして、クロスアーツに存在する種族、44種族の王に守護獣の宝玉 を送ったのだ。 その力は種族を守るのに十分なほどだった。 各種族は宝玉の力にのめりこんでいった。 王国アルメニアはデルィアクの守護獣の宝玉を授けられた。 アルメニアの王【セーゴン】は、すぐに宝玉の虜となった 「これさえあればクロスアーツを支配できる・・。」 セーゴンは宝玉を手に入れるために、次々と他の種族を襲い始めた。 アルメニア王国は力をつけてきた・・。 種族達はアルメニアの軍事力は人間とは思えないと知っていた。 そして、その力に屈して数多くの王国が協定を結んだ 「我、野望に近づいてきた・・クロスアーツは私の・・我、王国の物だ!誰にも渡さぬ!あの老いぼれの魔法使いに従うのはうんざりだ!」 アルメニアはむごい行動に出始めた、 反逆、反対行為をした人や種族を皆殺しにしたのだ。 この事を知ったアノールは怒り狂った 「我、同胞達よ!この愚か者に制裁を!」 賢者を含む、20の種族達の連合軍がアルメニアに向かった 朝、日が昇ったのと同時に、アルメニア王国の首都、レイオンにある、エオラメールの城を囲んだのだ。 「兵士たちよ!弓を引け!撃ち方用意!」 兵士は弓を引いた。 「撃てっ!」 一斉に矢が放たれた。 矢は城の城壁に刺さった。 「我、命尽きるとも!あの愚か者を罰するのだ!」 アルメニア軍の兵士達は圧倒されていった。 次々とアルメニア軍は倒れていった。 「爆薬を門に仕掛けるんだ!城壁を崩せっ!」 賢者たちや他の種族の兵士はアルメニアの城壁をいっきに崩した 城壁の上の弓兵は悲鳴をあげた 「上に上がれ!」 慌てたセーゴンの声と角笛が響き渡る。 矢がそこらじゅうを飛び交い、人の体に深く刺さっていく アノールは魔法により、次々と兵士を捕らえていった。 「追い詰められました!」 「我も戦おう!弓を持て!」 セーゴンは矢をアノールに向けて放った。 弓を強く引いて高々と角笛を鳴らしながら言った 「死ぬがいい!私と共に地獄に導いてやる!」 アノールは杖を構えた 「貴様と心中する気はない!」 セーゴンは矢を放った。 アノールの魔法で、矢は無数に増えてセーゴンに突き刺さっていった セーゴンは矢により倒れた・・。 それを見た兵士は大声を出した 「王が死んだ!王が死んだ!弔いを!」 兵士は怒り狂い攻撃したが・・城は次々とおちていった。 「最後の攻防だ!命尽きようとアノールの首をうて!」 「騎馬隊!前に!我等も逝こう!」 兵士は馬に乗りながら、アノールに突撃してきた 「愚か者め!」 兵士達の周りには炎が立ち昇り、兵士の耳を劈く悲鳴が炎の中に消えていった。 「ぐぉぉぉぉぉぉ!アルメニアの誇りをぉぉぉ!!」 炎の中で兵士の最後が揺らいでいた・・。 その時、宝玉が輝いたのだ。 守護獣が連合軍に立ちはだかった。 「守護獣の爪はすべてを引き裂く・・」 「守護獣の怒りは炎となり・・敵を滅ぼす」 守護獣はとてつもなく強大な力を持っていた。 「うわぁぁぁぁ!!」 兵士達は次々と殺された。 アノールは混乱する戦士に大声で言った。 「あきらめるでないぞ!ここに留まれ!」 アノール達、賢者は呪文を唱えた・・ その強大な魔力は宝玉の魔力を奪い去った。 一瞬の静寂があった。 そして、歓声が轟いた。 「アルメニアを滅ぼした!」 この後、アノールは冥界の扉に自らの命と引き換えに、宝玉の魔力を・・、すべての宝玉の魔力を封印した・・。
つづく・・。 第2章へ・・
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