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PIONEER1 HUNTERS
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IXY [12/4(Wed) 16:54]
story1 闇の胎動1
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IXY [12/4(Wed) 16:55]
投稿者削除
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IXY [3/25(Tue) 17:03]
story1 闇の胎動4
IXY
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1/14(Tue) 18:08
食堂でのやり取りから1時間後、レイカー達は坑道内を進んでいた。
「まあ、確かにそれっぽい雰囲気ではあるな。」
「でしょお〜。いかにも何か出そうじゃない?」
坑道内は一応照明が設置されてはいるものの、薄暗く、また、こういった地下施設独特の冷えた空気が不気味さを醸し出していた。
「でもさぁ、ホント静かだよねぇ。中にいるの警備ロボットばっかしで、ラボの職員とかも全然いないしさ。」
「ラボは主要な研究施設の殆どを移転したからな。それに、今は式典の準備で政府関係者の殆どが出払っているはずだ。」
「式典って・・・あっ!パイオニア2の到着って今日だっけ!?」
「つうか、もう着く頃なんじゃないか?確か夕方から歓迎式典が始まる予定だから・・・。」
レイカーが言いかけた時、不意に地面が揺れだした。
「地震か!?」
揺れはさほど大きいものではなかったが、1分ほど揺れ続けてからようやく治まった。
「最近多いよねぇ地震。別に火山帯ってわけでもないんでしょ?この辺。」
メイが言うとおり、ここ最近断続的に地震が発生していた。
セントラルドームが建設された場所の地理的に、地震の発生率は高くは無いはずであったが、このような小規模の地震がほぼ毎日発生しいることから、近いうちに大規模な地震が発生するとも噂されていた。
「まあ、いっか。とりあえず、もうちょっと先に行ってみよ。」
自分で疑問を投げかけて置いて、答えを待つでもなくメイは通路を進んでいった。
「はあ、なんであいつはあんなにマイペースでいられるんだ?」
「いいじゃない。悲観的でいるよりは、彼女らしいでしょ。」
そう言ってアリアはメイに続いて通路を進んでいった。
「楽天的すぎるのもどうかと思うがな。なあ?」
レイカーは自分の隣に立つヒューキャストに同意を求めた。
だが、そのヒューキャストはレイカーの言葉に応えず、思案にふけっている。
「D?どうした?」
「いや、なんでもない。ただ、この地震が少し気になってな。」
「確かに妙な地震ではあるけどな。それよりも俺としては、あんたがここにいる事の方が気になるがね。」
レイカーはこのDと名乗るヒューキャストに幾つかの疑問点を抱いていた。
何度か仕事を共にしたことはあったが、過去の経歴は不明であり、知っていることといえば、ハンターズとして登録されたのがごく最近でありながら、すでにSランクハンターズにその名を連ねているほどの実力者であるということ。
そして、こういった余興的な付き合いを殆どしないということくらいであった。
「只の暇つぶしさ。それに・・・」
「それに?」
「例の噂、只の怪談話ということでも無いらしい。」
「どういうことだ?」
「この坑道で行方不明者が出ているという事は事実らしい。実際ハンターズギルドにも捜索の依頼が出ている。極秘でな。」
メイが掴んできた噂がまさか事実であるとは、思ってもいなかったレイカーは、少なからず衝撃を受けていた。
(噂が事実だとしたら、何故政府は公表しない。できない理由でもあるというのか?だが、その情報を断ち切る様でも無い・・・いや、意図的に噂を流しているのか?)
ニセの情報によって人を混乱させる際には、信憑性を持たせる為に、多少の事実を含める事が効果的である。
更に、幽霊話を加えることで、誰もが他愛の無い怪談と受け取っていた。
「坑道の胡散臭い話はまだある。警備ロボットの暴走事故は知っているか?」
「ああ、確か、坑道の警備をしていたシノワタイプのロボットが暴走して作業員が何人か死亡したってやつだな。制御回路の不良による暴走だと聞いたが。」
「公式発表ではな。」
Dの台詞は、真実が政府によって伝えられているものとは異なるということを示していた。
「実際は、シノワなどの警備ロボットの制御や、坑道内の管理システムを統括する『ボル=オプト』が、何者かのハッキングを受けたことによる事故だ。」
「ちょっと待て!『ボル=オプト』のセキュリティレベルはSSS〈トリプルS〉だぞ!そいつにハッキングなんて出来る訳が無い。」
言葉では否定していたが、短い付き合いながらもレイカーはDが持つ情報には信頼している。
多少非合法な手段により収集した情報もあるが、彼がいい加減な情報を他人に話すとも思えなかった。
そして、彼の集める情報はある一つの事項に集約される。
「ブラックペーパー・・・。奴らが絡んでいるのか?」
「確証はないが、何らかの形で関わっているようだな。」
そう言ってDはメイらを追って通路の奥へ歩みを進める。
「お、おい!D!ちょっと待てよ!」
レイカーは通路を進んでいくDを呼び止めた。
「前から聞こうと思ってたんだ。何であんたは奴らを追っている?奴らは何をしようとしているんだ!?」
Dは歩みを止め、暫しの沈黙の後に口を開いた。
「ある人物の遺志。今はそれしか言えん。」
「お〜い!男二人で何ゴチャゴチャ喋ってるの〜?置いてくよ〜!」
いつまで経っても着いてこない二人に痺れを切らしたようで、メイが戻ってきていた。
「ああ、すぐ行く。」
Dがそう言って再びメイらの方に歩き始めたので、仕方なくレイカーもそれに続いた。
(坑道で続く怪事件に、ブラックペーパーか・・・。)
小一時間ほど坑道を歩き回った頃、セキュリティがかかり開かない扉に出くわした。
そして、一機の警備ロボットがレイカー達に近寄ってきた。
「コノ区画ハ関係者及ビ、許可ヲ得タ者以外ノ入場ハ出来マセン。職員証、モシクハはんたーずらいせんすヲ呈示シテクダサイ。」
「おい?ハンターズは自由に行動できるんじゃないのか?」
レイカーがメイに問いかける。
「えっと。そのはずだけど・・・ギルカを転送すればいいんじゃない?」
メイが言うままにレイカーは警備ロボットにギルドカードを転送した。
「はんたーずらんく、ID確認。入場許可登録ヲ確認シマシタ。」
「何か、いちいちめんどくさいんだな。チェックなんざ、入り口で一括してやりゃいいのに。」
「まあ、『一応規則だから。』ってやつなんじゃない?」
「そんなもんかね。・・・ん?」
レイカーに続いて、メイらがギルドカードのチェックを行っていると、再び坑道が大きく揺れだした。
「うわっ!また地震?」
「今度はでかいぞ!」
これまでの地震とは比べ物にならないくらいの大きな揺れに、レイカー達は立っている事さえ出来ずにいた。
そして。
「うあっ!?」
まるで爆発が起きたかのように、下から突き上げるような大きな衝撃が起きたかと思うと、次第に揺れが治まっていった。
「治まったようだな。」
「すごい揺れだったねぇ。この分だとドームの方でも結構被害が出てるんじゃ・・・」
突然、フォトンエネルギーの弾丸がメイの鼻先をかすめ、彼女は台詞を言い切ることが出来なかった。
「な、何?」
フォトン弾が飛んできた方向を見ると、先ほどの警備ロボットが腕部に内蔵されたビーム砲をレイカー達に向けている。
そして、そのアイカメラは現在の行動モードが、侵入者に対する迎撃モードである赤を示している。
「ちょっとぉ?どうなってんの?」
「まさか・・・暴走か?」
警備ロボットはレイカー達を排除すべく、フォトン弾を放ち続けている。
その間にも、次々と警備ロボットが転送されてくる。
数十秒の間にレイカー達は何十機という警備ロボットに取り囲まれていた。
メイが愛用のクロススケアを取り出しながら言った。
「ねえ、コレってヤバくない?」
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