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- タークス小説第4弾「前書き」 - ウルフ [12/21(Sat) 5:21]
「ある男の転落」第1話 - ウルフ [12/21(Sat) 6:33]
「ある男の転落」第2話 - ウルフ [12/21(Sat) 8:41]
「ある男の転落」第3話(最終話) - ウルフ [12/21(Sat) 17:58]
後書き - ウルフ [12/21(Sat) 18:10]
Re:後書き - サムス・アラン [12/24(Tue) 1:06]



「ある男の転落」第3話(最終話)
ウルフ [HomePage] [Mail]
12/21(Sat) 17:58
間が悪いというか、何をやってもツイてない日と
いうのは、あるものである。
今日のアルフリートが、まさにそれと言えよう。

ワナにかかって感電したり、ウル・ギボンの炎の
集中砲火に遭ったり、まるでパーティー内の不幸を、
1人でまとめてしょい込んでる様であった。

究極だったのは、10匹以上のエネミーと混戦状態の
時、エネミーと一緒に「ブリューナク」でウルフまで
なぎ払ってしまい、彼女の怒りの飛び蹴りをもらった
事だろう。

ただのミスならウルフも怒らなかったが、その時に
彼女の髪の毛を、少々ちょん切ってしまったのが、
まずかったのだ(後ろの束ねた部分を、少しかすめた
程度であったが)。

見た目にはさっぱり解らないレベルであったが、自分の
髪の毛を切られて、怒らない女性が居るだろうか。

そんな訳で、今日のアルフリートは、さんざんだった。
だが、さらに不幸な事に、彼の不運はこれだけでは
終わらなかった事だろう。

その後日・・・。

いつもの様に、アルフリートがタークスへ出社して来る
と、すれ違う社員(特に女子)が、彼を見てはクスクス
と笑うのである。
さっぱり訳が解らないアルフリートであったが、その疑問
はすぐに解けた。

その日は、

「タークス社内写真コンテスト」

の発表会であり、それまでの応募作品が展示されていた
のだが、その中に数枚、アルフリートが笑われる原因と
なる写真があったのだ。
その写真の題名には、

「凍る男」
「混乱する男」
「痺れる男」
   ・
   ・
   ・
などと題のついた写真があり、それらは全て、

「アルフリートが、敵の特殊攻撃で凍らされたり、混乱
したり、ワナで感電した瞬間などをを撮影したものだった
のだ。」

そして、極めつけは、

「タークスの美男美女」

と題された写真で、そこには、

「アルフリートがウルフに飛び蹴りをもらった瞬間が、
写し出されていた。」

しかもそれが、

「タークス社内写真コンテスト・最優秀作品」

となっていたのだ。
ちなみに、撮影者は・・・、

「ラウド」であった。

これを見たアルフリートは、自分の中に沸き上がる怒りを
抑える事が、さすがに出来なかった。

「許さん・・・。」

アルフリートは、今や怒りのオーラを全身にまとった、
阿修羅と化していた。
そばを通る者は、誰でも思わず飛び退き、彼の周囲の
半径1m以内には、その日誰も寄り付く者が無かった。

ちなみに同じ頃、ウルフもまた、ラウドを探して社内を
うろついていた。

例の写真のせいで、ウルフのイメージは台無しであった。

その日1日、ウルフとアルフリートはラウドを探して
タークス社内をうろうろしていた。

当事者のラウドは、あらかじめこうなる事を予想して、
自分の仕事のスケジュールを全て埋めており、しばらく
タークス社内に、その姿を見せる事は無かったという。

なお、

「パイオニア2内写真&人気コンテスト」

だが、人気投票の結果は、1位が

「タイレル総督」

だったそうだ。
軍の組織票で、無理やりそうしたとかしなかったとか。
なお、我らがサムスは、その次の「2位」であったが、
サムスが言うには、

「こんなおじさんが優勝したコンテストの2位だなんて、
嬉しくも何ともないわ。」

とぼやく事しきりだったらしい。

ちなみに、ほとぼりが冷めた(と思った)頃に顔を出した
ラウドがどうなったかは、その後定かではない。


    「ある男の転落」第3話(最終話) 了

       タークス小説第4弾 完結



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