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- タークス小説番外編・前書き - ウルフ [12/18(Wed) 23:19]
タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第1話 - ウルフ [12/18(Wed) 23:51]
タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第2話 - ウルフ [12/19(Thr) 1:09]
タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第3話(最終話) - ウルフ [12/19(Thr) 3:02]
番外編・後書き - ウルフ [12/19(Thr) 3:12]
今回は - Gum [12/19(Thr) 15:04]
Re:番外編・後書き - サムス・アラン [12/24(Tue) 1:14]



タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第2話
ウルフ [HomePage] [Mail]
12/19(Thr) 1:09
急な仕事に出向く事になったメンバーは、

ラウドと、その彼とは長く、腐れ縁とも言うべき、
アルフリートという名の、ラウドと同じヒューマー、
そして、キットという名のハニュエールであった。

「ちょっと少ないかしらぁ?」
「私は、この人数でも構わんぞ。」

アルフリートが口を開く。彼はラウドとは対象的に、
堅物で、必要最低限な事しか言わないのであった。

「う〜ん、じゃあ、私も同行しましょうか。」

ウルフが名乗り出た。

「じゃあ、ウルフちゃん、よろしくねぇん。」
「了解です。」
「ええっと、そう言えばぁ。」
「何です?」
「キットちゃんって、このメンバーで組むのは、初めて
じゃなかったかしらぁ?」
「そう言えばそうですね。」
「みなさん、よろしくお願いしますね。」

キットが言う。が、

「自己紹介は後だ。私は先に装備を整えにチェックルーム
へ行く、失礼。」

アルフリートはそう言うと、オフィスを出て行った。

「じゃあ、その時に改めてと言う事で。おお〜い、
アルフリート、待ってくれよ。」

そう言うと、ラウドはアルフリートの後を追っていった。

「ああ、気にしない。彼はいつもああだから。」

ウルフがフォローを入れる。

「そうなんですか?」

タークスは登録社員が300を越える上に、各社員の仕事
時間が不規則なので、社員同士でも、顔を合わせない人が
結構多い。

やがて、チェックルーム前に集まった4人は、自己紹介を
済ませた。

装備を整えながら、ラウドとアルフリートは、声を潜めて
話をしていた。

「なあアルフリート。さっきのサムスの占いだけど。」
「ああ、まあ気にするな。」
「でもなあ・・・。」

ラウドはそう言いながら、キットを横目で見る。

(女難の相・・・か。)

ハニュエールのキットは、出る所は出て、引っ込む所は
引っ込んでいる、ナイスバディの持ち主である。
その見事な体は、「タークスのお色気担当」と言っても
差し支えが無い。
なお、自称「B・99」だそうである。
おまけに、同じハニュエールのウルフと比べると、
水着と言っても差し支えが無いくらいに、恐ろしく露出が
高いコスチュームを着ている。

ラウドが「女難の相」を気にするのは、ある意味当然
でもあった。

だが、前を歩く彼女の見事なヒップに知らずと目が行き、
いつしかその事を忘れてしまうラウドであった。
そんなラウドを見ながら、

(こいつ、本当に気にしてるのか?)

と、思うアルフリートであった。

その頃、タークスオフィスに、一人のフォニュエールが
姿を現していた。
ラウドの妻のヴィジョンである。

「あらヴィジョンちゃん、おひさ〜。」
「お久しぶりです。ところで・・・。」
「なあに?」
「うちの旦那はどこですか?」
「ラウド?彼なら今、急な仕事で、出かけてるわよぉ。」
「そうですか。今日はひまだから、一緒に昼食を取る約束
してたんですけど。」
「あら、そうなの。悪い事したかしらぁ?」
「いえいえ、仕事なら仕方無いです。私も後から行って
みますね。」
「そお?じゃあ、場所だけでも教えてあげるわぁ。」
「すいません、助かります。」

そんなやり取りが会社であったとは、露知らない4人で
あった。

さてと、ラグオルに降りた4人は、凶悪化した原住生物
と交戦していた。
だが、ラウドの動きがぎこちないようだ。

「どうした、ラウド?」
「い、いや何でもない。」

口ではそうごまかしたが、まさか原因が、目の前の
キットだとは、口が裂けても言えないラウドであった。

キットが武器を振る度に、その豊かな胸が、豊満な
ヒップが目の前で揺れる。

普段のラウドなら、さすがに戦闘中「だけ」は、そんな
事が無いのだが、サムスの占いの「女難の相」が気に
なって、今日は変に意識してしまう。

「だ〜あ、もう!!」

思わず大声を出してしまうラウドであった。

「どうかしたのか?」

エネミーを倒したアルフリートが、ラウドの所へ来た。
他の仲間も、ラウドの元へ集まってくる。

「い、いや・・・。」

そう言いつつ、ラウドは力なく、手近にあった石に
腰を降ろす。

「どこか具合でも悪いの?」

そう言いながら、キットがかがみ込む様にして、座った
ラウドの顔をのぞき込む。

「な、なんでも・・・。」

ラウドが、そう言いかけながら、ふと顔を上げると、
かがみ込んだキットの胸の谷間が「偶然」見えてしまい、

「だああ〜〜!!」

っと言う声を出しながら、いきなり立ち上がり、頭を抱え
つつ、その場をグルグルと走り回るラウドであった。

「!!?」

訳が解らず、キョトンとするキット。

「お前、ちょっと意識し過ぎだぞ。」

アルフリートがラウドに言った。

「意識って、サムスの占いの事?」
「う、うん。」
「あのねえ・・・。」
「ラウドさんって、占い信じてるんですか?」
「いや、そういう訳じゃないけど・・・。」

そういう訳では無いのだが、今日に限って、変に意識
してしまうのであった。

しかし、そのサムスの占いが現実になろうとしてる
とは、その場の4人や、占ったサムスでさえ、よもや
知る由も無かった。


      タークス番外編 第2話 了



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