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- タークス小説番外編・前書き - ウルフ [12/18(Wed) 23:19]
タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第1話 - ウルフ [12/18(Wed) 23:51]
タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第2話 - ウルフ [12/19(Thr) 1:09]
タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第3話(最終話) - ウルフ [12/19(Thr) 3:02]
番外編・後書き - ウルフ [12/19(Thr) 3:12]
今回は - Gum [12/19(Thr) 15:04]
Re:番外編・後書き - サムス・アラン [12/24(Tue) 1:14]



タークス小説番外編「ラウド君・女難編」第1話
ウルフ [HomePage] [Mail]
12/18(Wed) 23:51
ここは、タークスというパイオニア2内の、大企業の
ビルである。
いつもの様に、社長秘書のウルフが出社して来ると、
何やらオフィス内の机の1つに、人だかりが出来て
いた。

「おはよう〜。みんなどうしたの?」

ウルフが人だかりに声をかける。

「おはよう〜。」
「おはよう〜。」

ウルフが人だかりに近づいていくと、その中心には
サムスが居た。

「どうしたんですか?」
「やあ、ウルフさん、原因はこれですよ。」

社員の一人が、何やら絵の描かれたカードを見せる。

「最近サムスがハマっちゃったらしくてね。」
「へ〜。」

ウルフが見せられたそれは、タロットカードと呼ばれる
ものであった。当然占いの道具である。
そう言えば、気のせいか、人だかりには女性の姿が多い
気がする。いつの世でも、女性はこういう事が好きだ。

「じゃあ、早速始めるわよん。」

サムスが「シャッ、シャッ」という音をたてながら、
タロットカードを切り出す。

「さあて、じゃあ誰から占ってあげようかしらね。」
「え、誰かを占うんですか?」
「そうよお〜、当然じゃない。」

サムスの言葉と同時に、集まっていた女子社員の目が、
キラキラと輝く「乙女モード」になる。
ある意味、非常にヤバい状況だ。

「うふふ、じゃあねえ・・・。」

サムスが周りを見回し、ある一人の社員を指さす。

「じゃ、そこのあなた。」
「え!?」

選ばれたのは何と・・・。

「い、いいのかな・・・!?」

サムスの前に出た人影は、ラウドであった。

「じゃあ、そこに座ってねぇん。」
「は、はぁ・・・。」

女子社員の鋭く痛い視線を背中に浴びながら、ラウドは
サムスの前に座る。

「じゃあ、今日のあなたの運勢を占ってあげるわね。」
「はあ、まあよろしく。」

不安げなラウドをよそに、占いを始めたサムスは、
カードを机の上に置いていく。
そして・・・。

「う〜ん。」
「ど、どうなんですか?」
「言っちゃっていいのかしら?」
「え!?」

その場の全員の視線が二人に注がれる。

「ラウドちゃん・・・。」
「は、はい!」
「あなたには、女難の相が出てるわね。」
「女難!?」

女難と言われて、ラウドがまず頭に思い出したのは、
彼の妻のヴィジョンであった。
なお、それを聞いた周囲の社員はと言うと・・・。

「な〜んだ、女難か〜。」
「それならラウド、しょっちゅうじゃねえかよ。」
「ワッハッハ、ちげえねえ。」
「あ〜あ、どんな結果が出るかと思ったのに。」
「どこが占いだよ〜、まんまじゃんか。」

そんな社員の反応の中、サムスは一人、

「む〜っ。」

っとふくれていた。
当の占ってもらった本人はと言うと、そんな周囲の反応に
文句を言っていた。

「ちぇっ、しょっちゅうって何だよ。」
「だってそうだろ?」
「ひでえなあ。」

サムスと一緒にむくれるラウドであった。

さて、そのうちに一人二人と仕事に出て行き、オフィスの
中には、サムスとウルフの他は、わずかな人数だけに
なった。

「あら、あなた達は、今日は予定が無いの?」

サムスが言った。

「ええ、そうなんですよ。」
「今日はフリーなもんで。」
「同じくだ。」
「だったら・・・。」

ウルフが持っていた書類をパラパラとめくりながら言う。

「丁度、臨時の仕事が入りましてね。」
「ほうほう。」
「人数も丁度だし、行ってもらえますか?」
「私は別に構わん。」
「私もいいですよ。」
「同じく〜。」

さて、臨時の仕事に行く事になったメンバーとは?


      タークス番外編 第1話 了



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