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- タークス小説第3弾・前書き - ウルフ [12/8(Sun) 4:38]
「裏の会社・タークスの裏」第1話 - ウルフ [12/8(Sun) 5:10]
「裏の会社・タークスの裏」第2話 - ウルフ [12/8(Sun) 5:49]
「裏の会社・タークスの裏」第3話 - ウルフ [12/8(Sun) 6:20]
「裏の会社・タークスの裏」第4話(最終話) - ウルフ [12/8(Sun) 7:05]
あとがき - ウルフ [12/8(Sun) 7:10]
毎回 - Gum [12/8(Sun) 13:02]
んとねー - サムス・アラン [12/15(Sun) 22:11]
Re:外伝ネタ - おりん [12/20(Fri) 9:39]



「裏の会社・タークスの裏」第1話
ウルフ [HomePage] [Mail]
12/8(Sun) 5:10
タークス。パイオニア2でも指折りの大企業である。
その登録社員数は300を数える(登録数だけだが)。
だが、その社員数に相反して、その台所事情は非常に
厳しいと言わねばならない。

さて、その会社経理をこなす部署が、当然ながらタークス
にも存在する訳だが、意外な事に、それはタークスの
本社ビルの地下にあった。

「じゃ、ウルフちゃん。この書類を経理に回しておいて
ね。今回の仕事の報告よん。」
「解りました。では、経理部まで行って来ます。」

秘書のウルフは、社長であるサムスから、今回の仕事の
支出に関する資料を受け取ると、地下の経理部まで
出向いて行った。
もちろん、サムスの居る最上階の社長室から、地下の
経理部まではエレベーターで行くのだが。

そして、エレベーターを降りたウルフが向かった先には、

「経理部 責任者・経理部長クルツ」

とプレートが貼ってある一室があった。

「クルツさん、居るんでしょ?入るよ〜?」

そう言いながら、ウルフがドアのノブに手をかけて回す。
そして、ドアを開けて入ろうとすると、

「ウルフさん、今ドアを開けたら駄目だってばあ〜!!」
「へ!?」
「あああ〜〜!!」

ずざざざざあ〜!!

ばさばさばさ〜!!

ウルフが手前に引いたドアの内側から、おびただしい数の
書類が、まるで雪崩の様に通路にあふれ出して来た。

「だから駄目だって言ったのに〜。」

声の主はフォニュームだった。
彼の名はクルツ。このタークスの経理を、一手に任されて
いる経理部長である。

「何ですか、これは?」
「ん〜、これはね〜、先月から今日までに、我がタークス
がこなして来た、仕事の内容の資料。」
「こんなに溜まってたんですか!?」
「まあね。ほら、うちのボスって、こういう事丸っきり
駄目でしょう?だから私の所に全部回ってくるのさ。」
「なるほど。私も仕事の内容のファイルには、全部目を
通しているけど、こんなに多いとは気がつかなかった。」
「ウルフさんはいいよ。私の所に来る時には、枚数が
増えているからね。」
「所で、助手のおりんさんは?」
「ああ、彼女なら、今は別な仕事で外へ出てるよ。」
「別な仕事・・・ですか?」
「うん。で、ウルフさんは、また新しい書類を持って
来たのかな?」
「そうですよ、ほらこれです。これがおそらく今月の
決算前の最後の書類になると思いますよ。」
「う〜ん、そうあって欲しいんだけどねえ。え〜と
どれどれ・・・。」

クルツは早速ウルフから受け取った書類に目を通し始めた
のだが・・・。


          第1話 了

          第2話へ続く



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