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時を越えた宿命〜第4話〜その1〜
Gum [Mail]
12/4(Wed) 23:37

     PSOオリジナル小説「時を越えた宿命」
     《第4話:衝撃の森〜前編》

何かの景色が形を結び、気がついたときには森のはずれにいた。先に来ていたフィオナ達は待っていた。

「どうだい?初めてトランスポ−タ−でラグオルに来た感想は。アタシ等の割り当てはあっちの木の辺りから向こうだから。
最初は境界線の近くをお互いサポ−トしながら行こうか。」

「うわ〜。全く普通じゃないですか。あんな爆発があったなんて、とても思えませんね。」

 シンシアの言う通り、森は静かなものだった。森への道は何本も伸びているが
よく見ると計画どうりにきちんと開発されているのが良く分かる。

 森の中のあちこちに、うまく森とマッチするように建物があった。
既に居留してるパイオニア1の人達が住んでいるはずの建物である。
その建物も爆発の影響を受けず、無事であった。

「じゃあ、建物もお互いに手分けして捜していこう。まだ生き残っている人達がいるかもしれない。
 この道のこっち側がアタシ達だ。そっちはレオン達に任せる。」

レオン達は1番手前にある家に近づいていった。
近くから見る限り、建物はしっかりとしていた。
レオンにはあの光の爆発が人間を取り込む為だけのものであるから
それ以外のものが無事なのはわかっていた。そして既に、人がだれ一人すらいないであろうことも・・・。

「それではこれからこの建物を調べる。シヴァンは俺と一緒に内部を。
 シンシアは途中まで俺とシヴァンと一緒だが、途中で裏庭の探索に行ってくれ。」
 
 ここまで言うとレオンは2人の顔のそばまで顔を寄せ、声をひそめる。

 「くれぐれも魔法は使うなよ。この世界ではテクニックを使うこと。
 余程のことがあったら、その時はもちろん魔法を使って構わない。」
 
 ここまで言うとレオンは、もとの態勢に戻り、声の大きさも戻した。

 「何が潜んでるか分からないから、注意するように。何かあった場合は無理せず、俺のとこまで来ること。」

建物の入口からその中に入っていく。扉は『マスターキー』と呼ばれるものを使って開けていく。

 『マスターキー』とはハンタ−ズギルドから渡されたカードキーの1種で
割り当てられている範囲内の全ての家の扉のキーパターンのデータが入っている。

 それにより正面の扉を開ける。まず、リビングと思われる部屋に入っていった。

そこには机がありその上に飲み物が飲みかけでおいてあった。
部屋の反対側には大きな窓があった。
窓からはラグオルの森の風景が見える。
本星では滅多に見れない緑がそこには溢れている。

 レオンは机の上の飲み物が入ったコップに触る。
コップは既に冷たくなっていた。そこはそのままにし、次の部屋に入る。

次の部屋は簡単なキッチンがついているダイニングであった。もちろん、だれもいない。
フリ−ザ−には電源が入っていた。中には食べ物が少し残っている。そのまま次の部屋へ。

その次の部屋はベッドル−ムであった。部屋の端の小さなテ−ブルの上に端末がおいてある。
レオンは、シヴァンに続きの部屋の捜索、シンシアに裏庭の探索を任せ、端末を操作してみた。

まず、パイオニア1の中枢にアクセスしてみる。・・・・・アクセスできない。
仕方がないので、ロ−カル寄りにアクセスしてみた。すると・・・・あの爆発の瞬間までは色々なログが残っているのが確認できた。
しかしその後は全くログが無かった。

 その間、シヴァンは残りの部屋に探索に行く。シンシアは裏庭に調査に行く為に、裏口に廻った。

「レオンお兄ちゃん、だれもいないよ〜?・・・・キャア!!」

 物置の扉を開けて、中を覗き込んだシヴァンはペンキの様な、どろどろした液体が入った缶をひっくり返してしまう。
その拍子に頭にかぶっていた帽子は横に飛んで、汚れるのは免れていた。
その液体を、頭からかぶってしまいシヴァンは全身どろどろになった。レオンは端末の電源を落とし、シヴァンの側へ急いだ。

「う〜。気持ち悪いよ〜。せっかくのこの格好もドロドロ・・・・。」

シヴァンお気に入りの フォニュエ−ル用のポンポンが付いた帽子を拾い、レオンはシヴァンを見る。
数日前に支給されたばかりの白いシヴァンのハンターズスーツ、フォニュエール用はドロドロに汚れている。

「しょうがないな。ここでシャワ−を借りよう。ついでにランドリ−もな。」



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