Turks Novels BBS
〜小説投稿掲示板〜


[新規投稿] [ツリー表示] [親記事一覧] [最新の記事を表示] [ログ検索] [ヘルプ] [ホームページへ戻る]


- 時を越えた宿命〜第1話〜その1〜 - GUM [11/21(Thr) 18:18]
時を越えた宿命〜第1話〜その2〜 - GUM [11/21(Thr) 18:20]
時を越えた宿命〜第1話〜その3〜 - GUM [11/21(Thr) 18:22]
時を越えた宿命〜第1話〜その4〜 - GUM [11/21(Thr) 18:25]
時を越えた宿命〜第1話〜その5〜 - GUM [11/21(Thr) 18:27]
時を越えた宿命〜第1話〜その6〜 - GUM [11/21(Thr) 18:32]
時を越えた宿命〜第1話〜その7〜 - GUM [11/21(Thr) 18:33]
時を越えた宿命〜第1話〜その8〜 - GUM [11/21(Thr) 18:34]
時を越えた宿命〜第1話〜後書き〜 - GUM [11/21(Thr) 18:43]



時を越えた宿命〜第1話〜その8〜
GUM [Mail]
11/21(Thr) 18:34

  翌日。昨日の事件の後始末もフィオナの奮闘のおかげで、難なく終わり
シンディ−も幾らか回復したこともあり、ギルド内にあるパーソナルスペースで
4人はくつろぎながら自己紹介をした。

 「紹介が遅れて済まない。私がこの班の班長のクラインだ。レイマ−だ。」

「私はクラインのパ−トナ−のリリス。見てのとうりのヒューキャシールです。」

「わたしはフィオナ。つい昨日ハンタ−になったばかりだよ〜。よろしくね。」

「私はシンディ−。皆様には危ないとこを助けていただいて本当に有り難う御座います。フォーマールです。」

 「礼ならこいつに言ってやってください。迷路みたいな洞窟を、『こっちこっち』って言って、先に行っちゃったんですよ。
 その結果かどうかわかりませんが、おかげでギリギリ、あなたを救えたんです。」

 監督役のクラインに誉められ嬉しそうにはしゃぐフィオナ。

 「えへへへ!」

「そうですか。ありがとう。フィオナさん。」

「ところで、シンディ−さん。あなたはパ−トナ−を失った事になりますが
 良かったらフィオナのパ−トナ−になってやってはくれませんかね。レベルも近そうですし。」

「え?クラインさん。それっていいの?」

「いいんだよ。本人から、ギルドにそう言う書類を提出してくれればね。」

 数瞬シンディーは迷った。しかし、その後はきりっとした表情で顔を上げる。

 「分かりました。命の恩人に報いないとね。このまま何時までも悲しんでちゃ、あの3人に怒られちゃうかもしれないし。」

「やった〜。よろしくね。シンディ−さん。」

「相変わらず、調子いいんだから。フィオナは。」

「りりす〜。ひっど〜い。」

「あははは。皆さん。ほんとに有り難う御座います。あんまり強くないですけど、私、頑張りますからよろしくお願いしますね。」

「じゃあ、これから4人で一緒にクエスト出来るの?」

「そうよ。私やクラインが忙しいときは、シンディ−と2人でね。」

「よろしくね。シンディ−!!」

「こちらこそ。フィオナさん。」

「フィオナでいいってば。」

「あ、じゃあ・・・・・・フィオナ。」

 「そうそう。それでいいよ〜。じゃあ次のクエスト、とってこよ〜よ?みんなでいこ〜?」

「はいはい・・・・・・。」






 「フィ・・・・オナ・・・教・・・・官。フィオナ教官!!」

 不意に自分のことを呼ぶ声が聞こえ、はっとするフィオナ。

 「え??なに??」

「何じゃないですよ。どうしたんですか?ボ−ッとしちゃって。」

『あ、そっか、ティーラウンジで話してたんだったけ。』

 フィオナは、まさか物思いにふけてボーッとしてたなどと言えなかった。
顔を少し赤らめながらも自分を呼んだ理由を尋ねる。 
 
 「な・・・何でもいいだろう!それより、なんだい?」

「はい。さっき、クラインさんから連絡があって、医務室の二人のうち
 小さい子の方が目を覚ましたって。教官が運んだ女の子のほうです。」

 「え?目を覚ました?・・・・それを早く言えよな。」

自分の甘さを呪いながらも、それを言うなり、部屋を飛び出すフィオナ。

「いったい、この頃の姉御はおかしいよな。どうしたのかな?ボーっとしたり、急に怒ったりしてさ。」

「昔に、何かあったとしか思えないな。」

 フィオナの過去について、あれやこれや勝手に想像する二人。 

 「昔?今、姉御は昔を思い出してたのかな?」
 
 「かもな。昔別れた恋人と何かあったとか。」

 「恋人と言っても、昔の姉御の周りに居た男性って言ったら、クラインさんだろう?
 あるいは、秘密裏に付き合っていた人がいたとか?」

 「あ、そうだな。秘密裏に居た場合はわかんないな。でも、クラインさんだとしたらさ、
 訓練中に、何かあったとか・・・。」

 ラルフは渋い声真似をしたり、フィオナの声真似をした。 

 「『フィオナ君・・・君は中々筋が良いね・・。今夜僕の部屋においで、もっと色々なことを教えてあげよう』
 『いけませんわ教官・・・。』なんてな?あははははは・・・。」

 「おまえな・・・・。」
 
 クレイは、ラルフの後ろに立つ人影を見つめ、黙った。しかしそんなクレイの変化にもラルフは気がつかなかった。

「クラインさんって、まえ教官と一緒に組んでたんだろう?もしかして教官、クラインさんの事が、ス・・・・」

バキ!!

「いって〜〜〜!!なにすんだよ!!あっ!!」」

 いつの間に戻ったのか、フィオナはラルフに蹴りを入れた。

 「きょ・・・教官・・・!いったいいつの間に?」

 「恋人がどうのとか言う時からかな?あんた等そんな根も葉もないこと喋ってないでとっとと付いて来る!!」

 そう言うと、フィオナは飛び出していった。 

 「何で俺だけ〜〜。」

 蹴られた場所をさすりながら、ふて腐れるラルフ。

 「時と場所を考えないからな。お前は。」

そう言うと、部屋を出ていくクレイ。

「ゼッテ〜何かあるよ。・・・・・・・・・教官も何で俺だけ殴るかね。クレイが言ってるときには、絶対に現れないしさ。」

後に残されたラルフもぶつぶつ文句を言いつつもそれに続く。


(PSOオリジナル小説『時を越えた宿命』第1話「時を越えた勇者達〜前編」完)



この記事にレスをつける時は、下のフォームに書きこんでください。
お名前
URL
メール
※SPAM対策のため、メールアドレスは入力しないようお願いします。
題名
メッセージ
パスワード
このツリーを一番上に持っていく

下のボックスにパスワードを入力すると、記事の修正及び削除が出来ます。
パスワード

Tree BBS by The Room