うららかな日差し、心地よい空気。 喫茶「タークス」には、今日もまばらに客がいた。 店長のサムス・アランはお客さんと世間話をしていた。 そんな中
カランコロン
さがら「サームス〜〜!!」 アラン「いらっしゃーいな♪ て、あら、さがらちゃん。 遊びにきてくれたのね♪」 さがら「おう!ま、そういうわけだからコーラおごれや。」 アラン「35メセタになりま〜す。」 さがら「おごって、お願い♪(うるんだ瞳」 アラン「35メセタになりま〜す。」 さがら「ちっ、じゃあツケでいいぜ。」 アラン「35メセタになりま〜す。」 さがら「ぬう……」 アラン「35メセタになりま〜す。」 さがら「あーーー、わーったよ!はらやいいんだろはらやぁ。」 アラン「おほほほほ。顔見知りっていっても、これだけは 負けられないわね。」 さがら「ちっ、ケチぃ!」 アラン「35メセタ必死に削ろうとする貴方にはかなわないわ。」 さがら「ぐふ。」 アラン「で、たーだコーラを飲みにきただけの様にも見えないけど?」 さがら「そそ!」
さがらは、リュックから何やら箱を取り出し
さがら「サムスにあげるぜっ!」 アラン「私に?きゃーー、うれしいわ><」
アランは箱を受け取る。
アラン「でも、どうしたの?急に。」 さがら「にゅっふっふ、今日はね」
さがらはびしっと天に指をさし
さがら「今日は五月の第二日曜!」 アラン「ええ、第二日曜ねえ。」
お茶を飲みながら、カレンダーを見るアラン。
さがら「だから、サムスにプレゼント!」 アラン「なんで5月の二週目の日曜だから、私にプレゼント なのかしら・・?誕生日は11月よ。」 さがら「ズバリ、母の日〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ゴスっ……
さがら「がはあ……」
アランが手にしていた辞書が、静かに、容赦なくさがらの 頭に振り下ろされる。
さがらは床にそのまま倒れる。
さがら「つ・・つええよとっつぁん・・・」 アラン「誰よとっつぁんって…それに、まだ母なんていわれる 年じゃないわーーーーー><」 さがら「うにゃーんTT でもさー、一生懸命あたしなりに考えて、 選んだんだぜ〜〜TT」 アラン「むー。でも、物を貰うと言うのも、悪くはないわ♪ 貢がれるのも、私が美しいって証拠かしらね♪」 さがら「年寄りは大切にしなきゃな…」
しゅぼっ。
さがら「ぐお!!」 アラン「何か言ったかしら?」
突如さがらの顔の横5センチを、火球が通る。
さがら「う・・・うにゃーん・・・今日も綺麗だね、おねーたま ……(がくがく」 アラン「きゃ♪いい子ねえ。ところでプレゼント、中身あけて いいかしら?」 さがら「おう、いいぜ〜♪」 アラン「なーにかしらん♪」
かぱっ。
………。
アラン「……さがらたん。」 さがら「にゃーん?」 アラン「なにかしらぁ、これ?」 さがら「ハラマキだぜ〜♪」 アラン「見ればわかるわ…。私が聞いているのは、そうじゃなくて」
アランはにっこりと
アラン「これを、私にどうしろっていうのか・し・ら♪」 さがら「もちろん、寝るときにおなかにまいて♪」 アラン「きゃん。」 さがら「年とるとさー、やっぱり寒さに弱くなるよねー。んでさ、 アランが寝冷えしないように、寝る時にちゃーんとこれ をおなかにまいてねるのっ♪これでお腹壊す事もない ぜ〜。」 アラン「便利ね〜〜〜〜」 さがら「だろ〜〜〜〜〜」 アラン「おほほほほほほほ」 さがら「にゃはははははは」
パイオニア2病院施設。
カリカ「ふん、いいざまだな、戦乙女。」 さがら「るせー。」
包帯ぐるぐるまきのさがら。
さがら「何しにきやがった。」 カリカ「ふん、見舞いだ。」 さがら「よくあたしが入院してるってわかったな…。」 カリカ「ミオが嬉しそうに話していたので、な。」 さがら「あのやろぉ・・・。」 カリカ「所で、どんな化け物にやられたのだ? そのへんの雑魚に そんな怪我を負わされる貴様ではあるまい。」 さがら「とんでもなくつええ化け物さ…」 カリカ「ほぉ。どれ、私が仇でもとってやろうか?」 さがら「金ならねーぜ…。」 カリカ「見ればわかる。」 さがら「ふにゃーーんTT」 カリカ「で、どんな化け物にやられたのだ?」 さがら「緑の化け物。」 カリカ「ほう、どこに生息しているのだ?それは。」 さがら「喫茶タークス。」 カリカ「……は?」 さがら「喫茶タークスでいっつも高笑いあげてる化け物だぜ。」 カリカ「……ほー。」
カリカははーっとため息をつき
カリカ「…今度は何をしたのだ、戦乙女…。」 さがら「プレゼントあげたの♪」 カリカ「何故・・・?」 さがら「母の日だしさ。」 カリカ「なんでそれでアランにプレゼントなのであろか…。」 さがら「あたしの特製ハラマキプレゼントしたら、グランツで 殺されかけたぜ……。」 カリカ「ぐふ。」 さがら「あんのばばあ・・・せっかく体心配してやったのにさあ」 カリカ「命が助かってよかったのだな。」 さがら「もう年なんだから、素直にうけとってくれてもいいと思う ぜ〜。もう着飾る年じゃないだろ。ぐちぐち」 カリカ「時に戦乙女。」 さがら「うにゃん?」 カリカ「貴様の後ろに誰が立っているか、知ってて言っている か?」 さがら「・・・ん?」
その時さがらははじめて気づいた。背後に人の気配がある事を。
さがら「……にゃ……にゃ〜ん…?」
さがらはそろ〜りと後ろを振り向く。
アラン「おっほっほっほ。」 さがら「うお!!!!!」
そこには緑の化け物、およびアランがたっていた。
さがら「あ・・アラン・・いつからそこに・・・。」 アラン「おほほほ、さーて、いつからかしらねえ・・・。」 さがら「にゃ……にゃ〜ん……w」 アラン「ちょっとやりすぎたかなあと思って、お見舞いにきたんだけ どぉ。」
アランは、瞬時に白のヴァラーハとカジューシースを装着。
アラン「変更♪………トドメさしにきたわよ………」 さがら「うきゃーーーーー><か・・カリカ・・・助けてーーー」 カリカ「心配するな、喪服はちゃんと用意してある。」 さがら「ぐはあ。」 カリカ「ふん、アランを敵に回して命が助かれば、貴様は英雄だ。」
カリカは何も無かったかの用に、その場を立ち去る。
さがら「………」
さがらは、そ〜っと後ろを振り向く。
アラン「うふ……うふふ……うふふふふふふ」 さがら「にゃ……にゃ〜ん……」 アラン「時空の末凪、再び荒れん闇、散る魂の糾弾……」
アランの手にひしひしと炎の塊が生まれ始める
さがら「んきゃーーーー><」
パイオニア2病院施設。その日謎の非科学爆破がおこり、 病院半壊。死傷者多数が予測される。原因は、今だに解明されて いない。
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