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- チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・前書き - ウルフ [8/31(Fri) 5:35]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その1 - ウルフ [8/31(Fri) 6:24]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その2 - ウルフ [8/31(Fri) 7:40]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その3 - ウルフ [8/31(Fri) 8:42]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その4 - ウルフ [9/1(Sat) 22:32]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その5 - ウルフ [9/2(Sun) 5:48]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その6 - ウルフ [9/2(Sun) 6:16]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その7 - ウルフ [9/2(Sun) 7:45]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その8 - ウルフ [9/3(Mon) 2:00]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その9 - ウルフ [9/3(Mon) 2:30]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・後書き - ウルフ [9/3(Mon) 2:56]



チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その4
ウルフ [Mail]
9/1(Sat) 22:32
「あ〜ら、2人とも、おかえりなさ〜いな。」
「ただいま〜。」
「ただいまっス。」
「お掃除は終わったのかしらぁ〜?」
「ばっちり完了っスよ。」
「掃除が終わったら、おりんさんとチタンが来て、海の
家の建設をはじめましたよ。」
「あら、そうなの。」
「作業が機械化してるから、すぐ終わるんじゃ無いかと
思うけど。」
「完成するのが、楽しみねぇ〜。」
「海の家っスかあ。メガネっ娘のメイドって、いないっ
スかねえ。」
「誰がなるんだ、誰が。」
「隊長・・・。」
「アホッ!」
ペシッ☆
「あいた、冗談っス。」
「じゃ、サムス。」
「きゃっ☆」
「あのねえ・・・。」
「私は遠慮するわ。メイドになったら、自分がお食事
出来なくなるわ。」
「そういう理由かい!」
「おほほ。」
「それに、海の家でメイドなんて、暑苦しいと思う
けどな?」
「いや、メイドというより、むしろメガネかけてれば、
俺は何でもいいっスよ。看護婦でも婦警でも。」
「あのな・・・。」
「海の家に、看護婦や婦警が居る訳ないだろ!!」
ペシッ☆
「いてっ。」

見事なお笑いの連携である。

「おっほっほ。さてと、それじゃ私は海水浴の注意書き
を作ったから、掲示板に張ってくるわ。2人も後で
ちゃんと見るのよぉ〜。」
「了解〜。」
「解ったっス。」

サムスは、2人と別れると掲示板に向かった。その途中
で、注意書きをコピーした。全社員の数にあわせて、
およそ300枚ほどをコピーすると、その紙の束を
持って、掲示板に向かう。
そして、掲示板に注意書きの紙を張り付けると、その
そばに机を用意して、その上に持ち帰り用の注意書き
の束を置いた。
やがて社長室に戻ったサムスは、例のマイクで社内
放送をして、掲示板の注意書きを見る事と、その
コピーを、出来れば持ち帰る様に言った。

さて、注意書きを見て、大声で叫ぶ男が居た。
誰あろう、ラウドであった。

「ぬ、ぬわんですとおぉぉぉ〜。」

ラウドの、注意書きを持つ手が、わなわなと震える。

「さ、撮影禁止って・・・。」

ラウドは、思わずその場にへたりこんだ。

(こ、これではオレの、水着姿の女の子を、思いっきり
撮影しまくるという、夢と野望があぁぁぁ〜。)

「残念だったな、ラウド。」

そんなラウドの背後から、声をかける男が居た。
アルフリートである。

「何か下らん事を考えていた様だが、その様な事、
サムスはとっくにお見通しと言う訳だ。」
「まあ、別にお前に限った訳でも無いだろうが、あまり
変な気は起こさぬ事だ。」
「う、うるさい。お前に俺の純粋な気持ちが、解って
たまるか〜!」
「何が純粋だ。思いっきり不純だろう。」
「何を〜、お前だって水着の女の子が、見たく無い訳
無いだろうが。」
「ば、馬鹿者。お前と一緒にならんわ!」
「お、一瞬うろたえたな。気にするな、お前も男だっ
て事だ。」
「こ、この大たわけが!」

・・・ゴン☆

「あいた〜。」
「下らん事を考えてるヒマがあったら、さっさと仕事に
行くんだな。お前のよた話に付き合っている程、私も
ヒマでは無いのだからな。」

アルフリートは、頭を押さえているラウドの背中に声を
かけると、さっさとその場を立ち去っていった。

「くそう、アルフリートの奴め。しかし、このラウド様
が、このままおとなしくしていると思ったら、大間違い
じゃい。」

ラウドは、ぶつぶつ言いながら、自分も海水浴の準備
をする為に、どこかへ消えて行った。
当然サムスも、何かさらなる対策を講じてくるに違い
無いのだが。サムスとはそういう女である。
さて、そのサムスだが、社長室で机に向かってこんな
事を言っていた。

「さ〜てと、海水浴とその前後は、お休みにしなきゃ
いけないから、それまでに溜まったお仕事を、全部社員
にやらせないとねぇ。これは強行軍になるわねえ〜、
オッホッホッホ。」

まるでひとごとである。そもそも今回の海水浴だって、
サムスの完全な気まぐれの思い付きなのである。
いきなり全部の仕事を消化しろなんて、無茶な話で
ある。
まあ、今回の海水浴に限って言えば、ほとんどの社員
が乗り気なので、いくらかはマシなのだが。

「さあ〜てと、それじゃ海水浴の為に、新しい水着
でも買いに出かけましょ〜と。」

そう言うと、サムスは社長室を後にするのであった。

(ナレーション:あんたも仕事しろよ・・・。)

          
           第4話 了



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