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- 暴発天使ソウルブレイカーズGC - シリカ [11/22(Mon) 22:30]
暴発天使ソウルブレイカーズGC 第1話 - シリカ [11/22(Mon) 22:34]
暴発天使ソウルブレイカーズGC 第2話 - シリカ [11/26(Fri) 21:55]
あとがき - シリカ [11/26(Fri) 21:45]
ソウルブレイカーズ プロトタイプ - シリカ [12/13(Mon) 21:49]
ソウル・ブレイカーズ 第1024話「灼熱のファイヤーダンス」 - シリカ [12/13(Mon) 21:50]
ソウル・ブレイカーズ 第1025話「せめて人間らしく」 - シリカ [12/13(Mon) 21:50]
ソウル・ブレイカーズ 第1026話「最強の男」 - シリカ [12/13(Mon) 21:51]
ソウル・ブレイカーズ 第1027話「総督、大地に立つ」 - シリカ [12/13(Mon) 21:52]
ソウル・ブレイカーズ 第1028話「総督ファイト レディーゴー」 - シリカ [12/13(Mon) 21:53]
ソウル・ブレイカーズ 第1029話「世界の中心でアイを叫んだかもしれないケモノ」 - シリカ [12/13(Mon) 21:55]



ソウル・ブレイカーズ 第1027話「総督、大地に立つ」
シリカ [Mail]
12/13(Mon) 21:52
 コードネーム「ソウル・エンジェルズ」
 赤毛のハニュエールと大きなポンポンのついた帽子をかぶったフォニュエールのコンビのチーム名。
 ハンターズの仕事の中でも困難な仕事を請負、必ず達成するハンターズ公認のトラブルシューターである。
 仕事成功率は常に100%なのだが、目的のためなら手段を選ばない行動を取るため、2人は悪気があってしたわけでは無いが、なぜか街が壊滅し、宇宙戦艦が墜落し、惑星をも吹き飛ばすなどの大変な災害が巻き起こる。
 2人の通った後に無事なものがない事から、形あるものは魂までも破壊すると言う意味を込めて、彼女等を「ソウル・ブレイカーズ」と呼んだ。

         第1027話「総督、大地に立つ…というか、戻ってきた」

「おっと、忘れ物をした」
 シリカとゾークJrが主人公争奪バトルを繰り広げている最中、一つ上の崖にある転送装置から暢気な声が聞こえた。シリカ達は声の聞こえた方向を見ると、先ほど転送されたハズのタイレル達が姿をあらわす。

「もしかして、ここか?…お、あったぞ、やはりここだ…」
 謎の人物は、なにやら呟きながら何かを拾い上げた。
「探しものは見つかりましたか?総督」
 更に、転送機から、3人の怪しい人物が姿をあらわした。
「うむ、このリコちゃん人形が無いと、安心して眠れないのいでな…よかったよかった」
 総督と呼ばれた人物は、先ほど拾った忘れ物”リコちゃん人形”を嬉しそうに頬擦りする。もし、この人形の基となった人が生きていたとしたら、油ギッシュのオッサンに頬擦りされた感触に嫌悪を示していたに違いない。
 唐突に現れた謎の集団は全部で6人。中央に、黒いマントに身に包んだその左肩は異様に大きく、唯一露出している右手には先ほどの人形を持ち、見た目ただの危ないオッサンにしか見えないけど、今回の黒幕であるタイレル総督である。
 その後ろで控えている3人は、オレンジ色を基本とした燃え上がる炎をイメージした全身よろいに身を包み、大きな一本角のフルフェイスマスクで頭部を覆っておる性別不明の人物、”炎将軍”。マリンブルーを基本とした荒ぶる水飛沫をイメージした全身よろいに身を包み、両側に清流をイメージした飾りを付けているフルフェイスマスクで頭部を覆っておる性別不明の人物、”水将軍”。グリーンニルを基本とした微風をイメージした全身よろいに身を包み、飾りも何も無い、シンプルなフルフェイスマスクで頭部を覆っておる性別不明の人物、”風将軍”。そして、総監と3将軍の背後には、さらわれた人質のアリシア・パズとのノル・リネイルの姿があった。

『アリシア!ノル!』
 シリカ達は、うつろな目の女性の名を叫ぶび駆け寄ろうとしたが、視界をさえぎるかのように、何かが立ちはだかった。
「チッ、ジゴブーマがここまで?!」
「だから、アンタの背中を守らせてくれよォォォォォ!」
 シリカの邪魔をしたのは、ジゴブーマと思いきや、何時の間にか復活したストライクシールド事アッシュである。ちなみにジゴブーマはジュンとジャンケンをしている。

ブチン

 何かが切れる音と共に、シリカの頭上に”LIMIT BREAK!!”の文字が点滅表示される。
「どやかましい!これ以上話をややこしくするな!ボケ!」

ザン!ゴシュ!ズパ!ギャシュ!ザン!ゴシュ!ズパ!ギャシュ!ドガシャーン!!

 動く障害物ことアッシュは、シリカの連続技「無陣連我漸」を受けて再度沈黙する。

 解説しよう!「無陣連我漸」とは?
 シリカの堪忍袋ゲージがMAXになった状態で、何かしら攻撃を受けると発動する裏超必殺技である。上下左右ワンセットで十字を切るように計2回斬った後、倒れた相手にトドメのソウルバニッシュの特殊技を叩き込む人権を無視した連続技である。

 アッシュの不幸は、復活したが黒焦げのままだったため、誰の目からもアッシュとして認識され無かった事である。アッシュが完全な姿で出現した場合は、最悪は免れた…カモしれなかっただろう…まあ、シリカの場合は、アッシュが黒焦げだろうが完全だろうが構わず”邪魔だから斬った”と思うが。

「ふぅ…少しすっきりした…」
 シリカは大きく息ついて額の汗を拭う。
「…いいなぁ、シリカは…ストレス発散ができて…」
 ジュンは、シリカにより先ほど生成されたボロクズを人差し指で突付きながら呟く。この展開に、ゾークJrは”ムンクの叫び”のように口を大きく開けて呆然としている。
 タイレル総督は、下が騒がしいのに気づき崖下を見下ろす。

「ぬう、あいつ等、まだ生きていたか…やはり、ジゴブーマ程度ではヤツ等を倒すことは無理だったと言うことか…」
 ジゴブーマは、倒す倒される以前に、相手にもされていません。
「総督!ここは自分が…」
 炎将軍の申し出をタイレル総監は手で差し止め。
「いや、ワシ自ら引導を渡してやる」
 そう言って、体を追っていたマントを脱ぎ捨てる。
「しかし、このままでは、スケジュールに遅延が…総監の楽しみにしている”ふたりはプリキュア”の放送が始まってしまいます」
 風将軍は、スケジュール表らしき用紙を見ながらタイレルのマントを拾い上げる。
「…心配するな、1分で片を付ける」
 そう言ってタイレルは、クマの縫いぐるみを水将軍に手渡して、崖の上から飛び降りた。

グシャ。

 タイレルの飛び降りた足元には、ジゴブーマ改がいたのだが、タイレルは構わず着地する。

ブシューっブシューっ

 赤色の液体を体中から吐き出しながら、ジゴブーマは無言で絶命する。
 マントを取ったタイレルの姿は奇形で、左肩の不気味にうごめく触手と異様なほど、頭を覆っている頭髪が彼を人間以外の生物だと言うことを物語っている。
「総督…いや…タイレル!」
 シリカはソウルバニッシュを構えながら、新たに出現した敵の名を呟く。
「おい?アンタ、今なんて言った?」
 今まで、自分の常識を超えた展開に付いて行けなくて思考停止していたゾークJrが我に返りシリカの肩を掴む。
「何よ、また邪魔する気?」
 先ほど、全ての怒りをアッシュにぶつけたせいか怒りはなく普通に軽くゾークJrの手を振り払う。ただし、鎌の刃の先も向けているが…。
「あ、すまん…頼む、さっき言ったあいつの名前をもう一度言ってくれ」
 ゾークJrは、シリカがアッシュを屠った連続技を見たせいか、先ほどの威勢が消え去り弱気に尋ねる。
「…彼の名は、タイレル総督…ヅラである事がパイオニア2の全員にばれて、いや、前からみな知っていたが口に出さなかっただけなんだけど、逆上してダークサイドのカツラに魂を売った男…全人類の毛を狩り、全人類カツラ化しようと考えている…人類最大の敵…」
 タイレルと対峙して睨み合いをしているシリカの脇で、ジュンが説明じみた言葉を呟く。
「ダークサイドのカツラ?…ダ−クサイド…ダーク…」
 ジュンの話を聞いたゾークJrは腕組をして、小首をかしげる。
「…ダーク…か」
 該当する記憶が検索されたのかゾークJrが静かに呟く。
「そうか!その異様な左肩と頭髪!、ダーク…ダークファルスか…なるほど…こんな所に隠れていたとはな!」
 そう言って、シリカ達の前に出たゾークJrは、レイマーと言ったはずなのに、何故か双剣「サンゲヤシャ」を構えてタイレルと対峙する。
「覚悟しやがれ!親父の敵だ!!」
「え?あ、あの〜?それはあたしの獲物なんですけど〜…もしもし?聞いてます?」
「覚悟しろゴルァ!」
 ゾークJrの剣幕に、シリカは呆気にとられる、もはや、シリカの言葉はゾークJrに届いていない。
「フッ、ここは関係者以外は立ち入り禁止だ、部外者は早々に立ち去ってもらおう」
「部外者なんかじゃねぇ、オレは、お前に殺された、ゾーク・ミヤマの息子、ゾークJrだ!」
「ゾーク?ああ、あのミヤマ家の人間か、だが、お前には関係ない、そこをどけ」
「ドイツもコイツもオレを無視しやがって、一発キャラだからって舐めるな!オマエはダークファルスで、親父の敵だ!大人しくオレに殺られろ!」
 一発キャラと自認しているところが少し悲しいが、お前の出番は、後にも先にもこの話だけだ、頑張れゾークJr。
「誰と勘違いしているのか分からんが、私は”ダークファルス”ではなく”タイレル”だ」
「タイレルだか、タイガーアッパーカットだか知らねぇが、オレは騙されねーぞ!行け!スカイ!!」
 ゾークJrの号令と共に、肩に泊まっていた鳥…スカイは高く飛び経ちタイレルの頭上に襲いかかる。この技は、スカイが相手を空高く持ち上げ(引力?航空力学?そんなの無視)た後、落とす。落下先にはゾークJrが待ち構えてて、受身の取れない相手を切り刻む技だ。
「ふん、小賢しい…」
 タイレルは何をしたわけでもないのに、急降下してきたスカイは炎に包まれる。
「ピィィィィーっ!」
 火の鳥と化たスカイは、甲高い泣き声と共に、そのままタイレルの背後に墜落、爆発炎上する。
「うお!スカイ!…オマエ何時の間に科学忍法火の鳥を覚えたんだ?…しかし惜しい!目標に当たらないと意味無いぞ」

 解説しよう!「科学忍法火の鳥」とは?
 つうか、そろそろ、解説するのも疲れてきたので、詳細はガッチャマンのDVDが発売されているから、それでもを見てくれ(ヲイ)

 タイレルがテクニックを発動したように見えなかったゾークJrの目にはスカイの新技にしか見えなかった。実際は、タイレルの怪しく動く頭髪が、フレエリ(炎の魔術)を放ったのだが…。

「さて、つかみは終わった、ここからは本気だ、覚悟しやがれ!」
「…ふん、仕方ない、お前から、先に始末してやろう…」
 ゾークJrは、見た目は「カムイヤシャ」にしか見えないが、名前の表示は「サンゲヤシャ」と言う不思議な武器を構え直す、対してタイレルは頭髪を怪しく動かす。そして、何時の間にか、シリカとジュンの姿は消えていた。


 自分を! 幸せいっぱいの家庭を! ついでに人々を!!救うことができるのか!?
 邪魔するものは全て破壊せよ!紅い破壊者シリカ!!
 火に油を注げ!緑の破壊者ジュン!
 一発キャラの癖に目立ってるじゃねーか、ゾークJr!!
 君たちの保護者は泣いているぞ!
 …次回へ続く(のか?)



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