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- 未来の英雄 - じゅん [6/23(Mon) 1:48]
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Re[13]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 1+ - じゅん [10/10(Fri) 12:46]
Re[13]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 1+ - じゅん [10/10(Fri) 13:04]
Re[14]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 2 - じゅん [12/8(Mon) 6:56]
Re[15]:未来の英雄 力を求めて 終焉 序章 3 - じゅん [12/8(Mon) 7:29]
Re[16]:未来の英雄 力を求めて 終焉 持たざる者 - じゅん [12/22(Mon) 4:12]
Re[17]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 1 - じゅん [12/23(Tue) 1:15]
Re[18]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 1ーβ - じゅん [1/27(Tue) 12:44]
Re[19]:未来の英雄 力を求めて 終焉 奪取 - じゅん [2/25(Wed) 7:33]
Re[20]:未来の英雄 力を求めて 終焉 再会 - じゅん [5/25(Tue) 5:52]
Re[21]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 2 - じゅん [7/8(Thr) 10:48]
Re[22]:未来の英雄 力を求めて 終焉 光に染まる闇 - じゅん [9/23(Fri) 8:43]



Re[18]:未来の英雄 力を求めて 終焉 それぞれの攻防 1ーβ
じゅん [Mail]
1/27(Tue) 12:44
「ほう、一人で残ったか・・・よほど痛い目に遭いたいと見える」
ソウルバニッシュを片手で振り回しながら、セルは挑発の言葉を投げかける

「フン・・俺はてめぇに訊きたい事があるんでな・・・それさえすめば
こんな所に用は無い」
今しがた倒し終えたアンドロイド達から視線を外して
イルルはドラゴンスレイヤーを肩に担ぎ、睨み返す

「素直に答えるとでも思うのか?・・・・それに、お前はもう此処から
どこへもいけないさ」
手にした大鎌を、ゆっくりと構えるセル
「それでも足掻くか?」

「素直に訊けるとは、ハナっから思ってねぇよ・・・・いくぜ!!」
肩に大剣を担いだままセルに向って突進すると
その勢いを乗せ、剣を振り出した

捕らえた!

そう思った瞬間、あるはずの手ごたえを感じられなかったイルルは
一瞬動きを止めて、相手の位置を探ろうとする、その時・・・
目の前に、突如現れたソウルバニッシュの刃が、イルルの首目掛けて迫っていた
素早くしゃがんでこれをかわすと、背後のセルに向き直る

(こりゃぁやばいな、速いってもんじゃねぇ・・・)

そう考えてる間にも、セルは大鎌を翻し、三日月のごとき刃を縦横無尽に振り回す
イルルは、一瞬の閃光のような斬撃を、ドラゴンスレイヤーでさばく
しかし、手にした大剣は、セルのスピードについていけるような物ではなく
鎌が振るわれるたびに、イルルは少しずつ傷ついていく
両足からは鮮血がほとばしり、大剣を操る腕は傷を増やしつづけ
歯を食いしばり、セルを睨み続けるその顔にも幾筋もの紅い線が走る

致命傷こそ避けてるものの、イルルの劣勢は明らかだった

(このままじゃ埒があかねぇ・・・攻めないとジリ貧になるだけだ)

イルルは迫り来る刃を、力任せに弾き飛ばした
強引に振り払われたソウルバニッシュは、セルを翻弄し攻撃を中断させる

(今だ!!)

イルルはドラゴンスレイヤーを手放すと
替わりに二振りの小剣を手に、セルの懐に飛び込む

(懐に入っちまえばこっちのもんだ)

イルルが懐に入ったその時だった

「がぁっ・・」

イルルの鳩尾に、ソウルバニッシュの柄頭がめり込んでいた

下腹部を貫く苦痛に喘ぎ、悲鳴を漏らしたのはイルルだった

最後に顎を蹴り上げると、宙に舞うイルルの体に背を向け、つぶやいた

「ふふ・・・まだまだ我々の役に立ってくれそうだ」



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