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ナンテン
おりん [HomePage] [Mail]
8/21(Wed) 0:36
わたしが子供の頃
おじいちゃんの家に遊びにいって、帰るときになると必ず
『乗り物酔いに効くから』といって
ナンテンの枝をちぎって持たせてくれました。
でも正直いって、効いたことはほとんどありませんでした。

そんなおじいちゃんも、今年の夏に亡くなりました。

わたしは、亡くなったおじいちゃんのことよりも
まだ生きて口が聞ける親戚一同の目ばかり気にしている
周りの大人たちにいい加減うんざりしていて
それが身体の方にも出てきたのか
お通夜に出る前から吐き気がとてもひどかったのですが
少なくとも自分だけはおじいちゃんとつながっていようと思いました。

ただ、気分が悪いというわたしに母はいろいろ心配して
離れたところで休むようにいってくれたので、そうしてました。

その間わたしはひとりでおじいちゃんのことを考えていました。
おじいちゃんがここに居たらきっとああいうだろうなとか
おじいちゃんが仏さんになったらどんな風に見守ってくれるかなとか
そんなことでした。

たぶん、お葬式で泣いている人は
二度と会えない別れの悲しさや寂しさから涙が出るんだろうと思います。
でもわたしは、こんなふうにおじいちゃんとつながっているのはきっと自分だけだと感じて
ハンカチが涙と鼻水でぐちゃぐちゃになるまで泣いていました。

そうこうしているうちに
不思議と気分が悪いのはすっかり治っていました。
おじいちゃんがわたしのことを心配して
ナンテンの枝を持ってきてくれたように感じて
また泣きました。

今度のナンテンはとてもよく効きました。



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