イベント管理室『前夜祭』


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- 3月23日のイベント「夜桜」 - ちゃんこ [2/16(Sat) 17:28]
シナリオ製作者ツリー - ちゃんこ [2/16(Sat) 17:30]
私で良ければw - アルフリート [3/3(Sun) 16:24]
おお〜〜〜〜!!! - ちゃんこ [3/4(Mon) 8:42]
こちらこそ - アルフリート [3/5(Tue) 8:23]
管理人削除 - ---- [1/5(Sat) 12:02]
管理人削除 - ---- [1/6(Sun) 15:50]
題名『桜はただ人目に映える』 - アルフリート [3/10(Sun) 10:52]
役者応募ツリー - ちゃんこ [2/16(Sat) 17:35]
そりゃあもう、、、 - じにー(えーこ) [2/17(Sun) 19:47]
Re:役者応募ツリー - スプリガン-SPRIGGAN [2/24(Sun) 1:23]
題名「桜はただ人目に映える」における注意点 - アルフリート [3/10(Sun) 9:50]
シナリオ「フィリクス」 - サムス・アラン [3/14(Thr) 1:18]



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3月23日のイベント「夜桜」
ちゃんこ
2/16(Sat) 17:28
もし、「こんなイベントをやりたい!」というものがあれば、
こちらにカキコして欲しいでごわすな。

とりあえず、オイドンとサムス関は劇をやろうと思っています。
みなさんの意見、お待ちしているでごわすよ。
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シナリオ製作者ツリー
ちゃんこ
2/16(Sat) 17:30
このツリーには、シナリオを書いて頂ける方に
参加希望、質問等のカキコをして欲しい、と思うでごわす。

シナリオについての詳細としては・・・

1、締め切り

基本として、練習に1週間かけたいのと、
タークスのみんなで話し合うのに1週間欲しいのとで、
基本は3月9日、最低でも3月16日(集会前)に
コチラへカキコをして頂きたいと思うでごわす。

2、内容

オマカセでごわす。

ただ、時間的に長い劇は不可能でごわす。
また、ロビーに入れる人数として、演じれる人数は5・6人だと思われます。
また、一人の人がキャラを途中で変えるのはちと厳しいでごわす。
(その間に人が新たに入ってしまう可能性がかなり高いのです。)

そこらへんは、前回クリスマス時の「聖夜」「赤鼻のトナカイ」のシナリオを
参考にしてみて下さい。(ちなみに二つとも、約40分かかる劇です)

シナリオが出来たら、ここの前夜祭にて、新たにツリーを立てて下さいね。

また、「みんなの意見を聞く」と書きましたが、
最終的な決定はシナリオを書いて頂いた方にオマカセします。
ちなみに、演じる際には役者の方々のアドリブ等が入る事も
あると思うでごわすが、そこらへんはご容赦頂きたいでごわすな。

もし合作されるなら相談する場として、
府府府の相談室を使用して下さっても良いでごわすよ。
府府府アドレス(ここのBBSをお好きなように使って下さい)
http://www46.tok2.com/home/yannbow/


○前回やってみて分かった事

1、長いセリフはなるべく避ける

一人の人が長々とセリフをしゃべるのは、劇の場合は厳しいでごわす。
使えるショートカットも限られているので・・・
ただ、一人の人がしゃべって次の人という場合は、
一言目の長いセリフを先行入力できるので、可能でごわす。
ちなみに、セリフの上限は確か22字でごわす。(ヒラガナ入力)

2、限られているが演技は可能

ナレーションが状況を説明するより、
ロビーアクション、シンボルチャットの使用の方が
見てて分かりやすいでごわす。
「〜〜といったシンボル使用」等と書いて頂ければ、
みんなで用意する事が可能だと思うでごわす。
必ず出来る、とは言い切れませんが・・・

3、歌を入れるのもヨシ

劇に歌を入れるのは、見てて楽しいのでオススメでごわす。
そこだけはショートカットで歌う事になるので、
みんながハモったりするのが見れて、
なかなかの見せ場になると思うでごわす。
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私で良ければw
アルフリート [Mail]
3/3(Sun) 16:24
 どうもータークス一の同人アクション小説家ことアルフリートです。
 私で良ければシナリオ書きます。
 ただし私はパソコンも持ってないDCも封印状態なんでメール以外の連絡方法がないんですw。
 まあ、まとめて送る方法はいろいろあるんで私で良ければどうぞ。

P.S 桜にまつわるエピソードで考えてみますか。
出演者は六人ほどで。
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おお〜〜〜〜!!!
ちゃんこ
3/4(Mon) 8:42
是非お願いしたいでごわす!!

連絡方法は、メールでもいいですし、このBBSへのカキコでも結構です。
前回の劇2つはここへのカキコというやり方だったので、
それが一番良いと思うでごわすよ。
ココなら劇をするメンバーも見る事が出来ますし。

実際劇を作る際、多少の変更があるかもしれませんが、
出来るだけこのBBSにカキコしますね。
メールの場合は、オイドンはメール崩壊中なので、サムス関かのう?

本当にうれしいでごわす!
DC封印中とか、そういうPSOに来れないタークスメンバーの
参加が一つの夢だったもので・・・

どうぞ、よろしゅう!!
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こちらこそ
アルフリート [Mail]
3/5(Tue) 8:23
 喜んでもらえてよかった。
 元演劇部の台本書き(採用されたことは一度もなかったがw)のプライドにかけてそこそこ良いものを仕上げてみましょう。
 こういうのは締め切りに間に合わせてナンボですからばっちり締め切り間に合わせるように全力投球しますね。
 
 シナリオの登場人物はナレーターも含めて六人。
 
 男A、男B、吟遊詩人、主人、妻、ナレーターの六人。
 
 ではよろしく
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1/5(Sat) 12:02

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題名『桜はただ人目に映える』
アルフリート [Mail]
3/10(Sun) 10:52
題名
桜はただ人目に映える


 役
 
 男A、男B……酒盛りしている人
 語り手……夜桜の話の語り手
夫……妻思い
 婦人……夫の妻

略語 
 (フキダシ)…フキダシを変える
 ST…シンボルチャット

 ナレーションが出てきて題名を言う。そして、桜のST、赤い顔を現すST、酒のSTとにかく下記のナレーションの状況描写を思い浮かべるSTを出せばOK。

ナレーション:夜桜が舞う庭園で二人の男が酒を飲んでいました。(フキダシ)桜はただきれいに二人の周りを舞います

 男二人、入場

男A:美しいな
男B:美しいぞ
男A:そう、美しい
男B:やあ、美しい
男A:しかし、感心するだけでは物足りなくないか?
男B:感心するしかないだろう(フキダシ)夜にこそ映える美しき夜桜には
男A:違うのだ(フキダシ)WhatではなくWhyだよ(フキダシ)なぜ夜桜はここまで美しい?
男B:照明とのコントラスト(テンポよく行こう)
男A:光の力がないゆえか?
男B:酒の力もあるだろう
男A:私は冷静だ、酒に飲まれぬからな
男B:なら、魔力というのはどうだろう?
男A:ではその魔力というのは何なのだ?(フキダシ)これでは堂々巡りだな。

 語り手入場、二人の前をすたすたと通りすぎていく。

男B:あ、そうだ(フキダシ)おおい、語り手殿!
語り手:なんでございましょうか?
男B:夜桜がなぜ美しいか知りたい
語り手:それは難しいですね(フキダシ)私はただの物語の語り手(フキダシ)語るしか出来ぬ者でございます。
男A:ならば語ってくれ(フキダシ)夜桜の美しさを語るエピソードを
男B:そうだ、語ってくれ
語り手:承知いたしました

 みんなで桜のST

語り手:酒のつまみとなるならこれ一興(フキダシ)良しと思うなら称賛あれよ(フキダシ)語るは愛し合い、結ばれた夫婦と桜の話。

 ナレーション以外全員退場、メールで合図して夫婦を呼ぶ。
 ナレーションは桜のSTを出して語り手の語りを引き継ぐ。

ナレーション:契りをかわして十数年(フキダシ)二人の愛は色鮮やかな織物のごとし(フキダシ)庭には桜が咲き誇り(フキダシ)夫婦の目を楽しませていた。

夫:桜が今年も散るな
婦人:ええ、とてもきれいです
夫:なぜ散るのだろうな(フキダシ)永遠に咲いてくれても罪はないだろうに……
婦人:貴方、桜はつれないから良いのです(フキダシ)永遠に咲いていてはありがたみがないです
夫:そうか

ナレーション:この時、夫は一つの事を心に決めた
 月のST等の夜を表すST
ナレーション:その夜

夫:起きてくれ、見せたいものがあるんだ
婦人:何ですの、こんな夜中に?
夫:早く来てくれ、燃え尽きてしまう
婦人:何を燃やしているのですか?
夫:何も言わずに来てくれ

炎のST、桜のST

ナレーション:そこでは桜が一本燃えていた(フキダシ)その炎は他の桜を映し出し(フキダシ)婦人は見たことのない美しさを見ていた

夫:もう一晩だけ桜を見たい(フキダシ)そう思った
婦人:だから燃してしまったのですか?
夫:ああ、一本だけな
婦人:そうですか……
夫:きれいだな…
婦人:きれいですわね……(フキダシ)人の罪のように

夫婦退場、元の3人が戻る

語り手:かくして今年も桜が散る(フキダシ)夜のライトの間を抜けて(フキダシ)桜がこの手にひらりと舞う

ナレーション:一時の静寂の後、二人の男は語り手に拍手を送った

男B:欲張りは人の業か
男A:悲しくもきれいな話だな
男B:まったくだ
男A:…………
男B:…………
男A;さて、宴はまだまだ続くぞ
男B:まだ飲む気か!お前は!
一同:はははははははははは

 最後で全員、桜のST

ナレーション:かくして今年も桜が散りませぬ(フキダシ)人の目にただ映えて
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役者応募ツリー
ちゃんこ
2/16(Sat) 17:35
ちと早いでごわすが、役者の応募をします。

まぁ、シナリオがあがってきた段階でも良いとは
思うでごわすがのう。
1〜2週間前には参加希望を
こちらにカキコ頂きたいと思うでごわす。

パッドしかない方も、恐れずに参加して下さいね。
前回もパッド入力の人が数人いましたが、配役の配慮等で
なんとかなったので、大丈夫だと思うでごわすよ。

ちなみに、キーボ入力が遅い人にとっても、
とても良い練習になるので、ぜひ参加して欲しいでごわすな。
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そりゃあもう、、、
じにー(えーこ)
2/17(Sun) 19:47
前回にひき続き参加したいと思います
パットですけどよろしくお願いいたしますわ☆
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Re:役者応募ツリー
スプリガン-SPRIGGAN
2/24(Sun) 1:23
すずに脅されたので(ウソ)参加を希望するさ。

その時期はちょうど春休みだから
練習もちゃんと行けると思います。

キーボ打つの遅いけど許してくだされ〜w
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題名「桜はただ人目に映える」における注意点
アルフリート [Mail]
3/10(Sun) 9:50
 PSOでの公演における様々な注意点
 一度公演をされた皆さんには蛇足かもしれないが今一度私が思いついた事を書いておきます。
 ・PSOで演劇をやる以上最も人が多く入るロビーで公演をされると思う。しかしロビーの人数制限は12人、あまりにも少ない。よってロビー移動とメールによる合図を多用し、常に舞台に劇をする人間が五人以上入らないようにされたし。なお、劇の進行の妨げになると思われる不意の訪問者に対処する為、 一ロビーでの公演は控えられたし。
 ・PSOでの演劇の最大の難点は「舞台装置が一切使えない」という点に尽きる。その為本劇ではナレーションという役どころを二人用意する事で「能」のような演出を行う。
 ナレーションはシンボルチャットの表示、待機している役者への合図、状況の描写等を行う為、当日までしっかりとシナリオと演出を把握されたし。

 以上二つの事を私のシナリオにおける注意事項としておきます。
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シナリオ「フィリクス」
サムス・アラン
3/14(Thr) 1:18
ナレータ:フェインの国、フェイン城王宮

     一人の女が、謁見の間に姿を現した。

アルマ :「国王。」
国王  :「ふむ、よくぞ参られた。」
アルマ :「私は、旅の魔導士、アルマと申します。」
国王  :「ほうほう、して、どのような用か?」
アルマ :「はい、実は不老長寿の薬について、の事です。」
国王  :「不老………?」

アルマ :「その薬を飲めば、若きながらも千年の寿命を得られる
      のです。」
国王  :「なんと!!そのような物が………!!」
アルマ :「この国は、王のおかげで大変素晴らしい国に保たれて
      います。王に是非、長きに渡り、この国を守っていた
      だきたいのです。」
国王  :「ほうほう、良い事を言うではないか。」
アルマ :「そこで、国王にその薬を飲んでいただきたいのです。」

国王  :「真か……、その薬は今あるであろうか?」
アルマ :「ほぼ、薬が完成に近いのですが、ただ一つ、どうしても
      必要な材料がいるのです。」
国王  :「ほう………それは何じゃ?」
アルマ :「はい……それは………」

ナレータ:………………幻の霊力を持つ猫……………

     フェイン城から少し離れた辺境の町、フィン。夕日の
     まぶしい夕方、なんのへんてつもないとある家の中で。

エリシア:「フィリクス。」
フィリクス:「うにゃーん?」
エリシア:「ごはん、何がいい?」
フィリクス:「にゃーん。」
エリシア:「そう、グリルチキンがいいのね、食器洗い終わるまで
      待ってね、すぐ作るわ。」
フィリクス:「うにゃーん♪(ごろごろ」

ナレータ:そこでは、一人の女エリシアと、猫が一匹、ごく普通に
     暮らしていました。とても幸せそうである。

エリシア:「おいしい?」
フィリクス:「はぐはぐ……みう♪」
エリシア:「そう、よかったぁ♪(なでなで」
フィリクス:「にゃーん♪」

ナレータ:いつもと何も変わらない、平凡なひととき。そんな所に

……コンコン。

エリシア:「ん?誰かしら?」
フィリクス:「みー(すりすり」
エリシア:「こらこら、お客さんだからここで大人しくしてるのよ。」
フィリクス:「みう……(ちょこん。」

ナレータ:とてとて、ガチャっ

エリシア:「はあい。」
ウィルソン:「どうも、初めまして。」

ナレータ:そこには、中年の兵士が立っていた。

エリシア:「あら、はじめまして。」
ウィルソン:「実は、おたくのかっている猫を少しかして頂きたい。」
エリシア:「はぁ……?」
ウィルソン:「国王が、是非おたくの猫を見たいそうだ。」
エリシア:「フィリクスを?どうして?」
ウィルソン:「さあなぁ、俺はただそう聞いただけだ。」
エリシア:「いいですけど……すぐ返してくれるんでしょうか?」
ウィルソン:「一週間で返すと、王は言っておられた。」
エリシア:「一週間……。」
ウィルソン:「礼金が出るそうだが、どうだ?」
エリシア:「いいけど……フィリクス。」
フィリクス:「うにゃーん?」
エリシア:「国王があなたを見たいんだって。」
フィリクス:「みー?」

ナレータ:と、猫をひょいっとかかえあげ、兵士に渡す。
ウィルソン:「じゃあ、一週間後に返しにくる。」
フィリクス:「うにゃーん(じたばた」
エリシア:「うん……すぐ返してね。」
フィリクス:「うにゃあああああん><(じたばたじたばた」

ナレータ:馬車の中、男は猫を隣の席に置き、馬車に揺られ
     るまま時を過ごす。

ウィルソン:「…たく、なんでこの俺がこんな猫のためにわざわざ。」
フィリクス:「みー。」
ウィルソン:「ん?」
フィリクス:「ごろごろ」
ウィルソン:「く、なんでえ、人なつっこい猫だなぁ。」
フィリクス:「みい。」
ウィルソン:「ん?腹が減っているのか?」
フィリクス:「にゃーん。」
ウィルソン:「ちっ…。」

ナレータ:懐にあるドライチーズをとりだし、フィリクスに一切れ
     ちぎってあげる。

フィリクス:「うにゃーん♪」
ウィルソン:「たぁく、携帯用の安モンのチーズの何がそんなに
       うまいんだか。」
フィリクス:「ごろごろ。」
ウィルソン:「ちっ…(なでなで」
フィリクス:「にゃあああん><(ごろごろごろごろ」
ウィルソン:「こ、こらくすぐったいからやめれっ」

ナレータ:猫を膝の上にのせる。

ウィルソン:「ふー、たく王さんが見たがるわけだ。俺んとこの
       女房と子供もこんだけかわいけりゃあなあ。」
フィリクス:「みー。」
ウィルソン:「ん?もっとほしいってか?」
フィリクス:「にゃーん。」
ウィルソン:「ち、ほれ。」
フィリクス:「にゃーん><(はぐはぐはぐはぐ」
ウィルソン:「そうかそうかうまいか、わっはっは。……いけね、
       俺の分まで全部やっちまった。」
フィリクス:「ふにゃーん♪」
ウィルソン:「ち、まーいっか。」


ナレータ:フェイン城王宮、謁見の間

ウィルソン:「王、こちらがフィリクスです。」
国王   :「ほうほう、よぉくもってきてくれた。」
フィリクス:「にゃん。」
国王   :「フェインじゅうの猫を集めるのも、一苦労じゃわ
       い。で、どうじゃな?この猫は。」
アルマ  :「ちょっとその猫ちゃんをよぉく見せて下さい。」

ナレータ :アルマは、フィリクスをじーっと見つめる。

アルマ  :「……この猫……この猫だわ!!!」
国王   :「なんと!!!まことか!!!」
フィリクス:「…うにゃーん?」

ウィルソン:「王?その猫をどうするおつもりで?」
国王   :「ほっほっほ、薬じゃよ。」
ウィルソン:「薬?」
フィリクス:「ふにゃ?」
アルマ  :「この猫をよぉーくすりつぶして、薬を作るのよ。」
ウィルソン:「え!?」
フィリクス:「!」
国王   :「良い薬が出来ると良いのぉ。」
アルマ  :「ご安心を。」
ウィルソン:「ちょ、ちょっとまってくれ!!」
フィリクス:「うにゃああーーんっ!!><」
国王   :「ん?何かの?」
ウィルソン:「そ、その猫、一週間以内にちゃんと返すって……。」
国王   :「知らんのう。」
ウィルソン:「王……!!!」
フィリクス:「うにゃーーーーーーーんっ!!><」

国王   :「たかが一般兵ごときが、ワシに何か文句でもあるの
       かの?」
ウィルソン:「くっ……」
国王   :「では、まかせたゾイ。」
アルマ  :「はい。」

ナレータ :そして、夜はふけっていく。

      次の日の朝、フィンの町。

      コンコン。

エリシア :「はあい。」

ナレータ :ガチャ。

エリシア :「あら、こんばんわ。」
ウィルソン:「うう……。」

ナレータ :兵士は、エリシアに金のはいった袋を渡す。

エリシア :「何ですか?これは。」
ウィルソン:「……猫の金だ。」
エリシア :「フィリクスの…?」
ウィルソン:「ああ……猫は返せねえ……。」
エリシア :「ちょっ……!!!」

ウィルソン:「すまねぇ、それだけだ…。」
エリシア :「どういう事!?フィリクスは!?」
ウィルソン:「…王の飲む薬として、精製されるらしい…。」
エリシア :「何ですって!!??」

ナレータ :もはや頭を整理する事すらままならないエリシア。

エリシア :「フィリクスを……フィリクスを返してよぉ!!!」
ウィルソン:「すまねえ、俺にはどうしようもねえ……
       じゃあな!!」

ナレータ :走り去る兵士。

エリシア :「ま、待ってぇーーーーー!!!」
ウィルソン:「うううう…」
エリシア :「うああーーーーーーん」

ウィルソン:「俺は、なんて事をしちまったんだ……」

エリシア :「何で……何でこんな事になったの……」

ナレータ :エリシアは泣きながらも、ただ空を見上げる。

エリシア :「フィリクスぅ……。」


ナレータ :フェイン城王宮。

フィリクス:「……うにゃーん……。」
ウィルソン:「やつれたじゃねえか……。」

ナレータ :兵士ウィルソンは、ひげだらけの顔をくしゃくしゃに
      して、涙を流しながら牢屋ごしの猫のそばに座ってい
      た。

ウィルソン:「ごめんな…俺って本当に馬鹿な奴だよぉううううう」
フィリクス:「……ふにゃーん。」
ウィルソン:「うっ…うあああああ」


ナレータ :フェイン城、城門前。

エリシア :「フィリクスを返して!!!」
アルマ  :「王の絶対命令よ、あきらめなさい。」
エリシア :「なんで!?貴方達にフィリクスの命を奪う権利
       なんてないわ!」
アルマ  :「お金もらったでしょ、それで新しい猫でもかえば?」
エリシア :「お金でフィリクスは帰ってこない!!」

ナレータ :金の入った袋をアルマに投げつけるエリシア。

アルマ  :「…いったぁ〜。」
エリシア :「お金を王に返して、そしてすぐにフィリクスを返し
       てよ!!」
アルマ  :「くっ、後悔しない事ね!!」


ナレータ :フェイン城王宮。

フィリクス:「うにゃーん……。」
アルマ  :「買主が、猫を返せとあたりに喚いています。」
国王   :「ふむ、あまり騒がれても目障りじゃのう。」

ナレータ :王は、窓をしばらく眺めていたが、一言。

国王   :「…殺せ。」
アルマ  :「…は。」
フィリクス:「!」
アルマ  :「お前達、あの女を殺してきなさい。」

ナレータ :兵士に指示を出したのは、アルマ。

フィリクス:「うにゃあああーーーーーーーーーーーー」

ナレータ :突如、フィリクスの体が光出す。

アルマ  :「え、な、何!?」
国王   :「ぐああああああ」
アルマ  :「お、王様!!??」

ナレータ :光を直接まじかであびた王と、その場にいた兵士
      達は、ぱたりと倒れ、そして動かない。

アルマ  :「お…王様…王様!?」

ナレータ :もはや息はない。

アルマ  :「くっ…まあいいわ、薬さえ出来ればもう王に用は
       ないもの」
フィリクス:「ふぎぃーーーーーーーーーーっ!!!」
アルマ  :「とっとと殺しておけばよかったわ。」

ナレータ :アルマは魔法をとなえ、そして猫にはなつ。
      ちゅどぉぉぉぉぉぉぉん。
フィリクス:「ふにゃあっ><」
アルマ  :「さて、これで終わりよ。」
フィリクス:「ふ…にゅ……」

エリシア :………フィリクス…フィリクス…どうしてこんな事に
      なったの?
      会いたい…会いたいよ………

      フィリクス………

フィリクス:「……ふにゃおぉぉーーーーーーー!!!」

ナレータ :突然再び、フィリクスの体が眩い光につつまれ、
      そして……

アルマ  :「えっ!?」

ナレータ :光がひいたと思えば、そこにはフィリクスのかわりに
      一人の少女が……。

アルマ  :「何!?あなたフィリクスなの…!?」
フィリクス:「ママに…ママに会いに行くんだ……」
アルマ  :「まさかこれほどとは……誰があなたを逃がす物で
       すか、あなたみたいな貴重な材料を!!!」
フィリクス:「どいてえーーーーーーーーーーー!!」
アルマ  :「ううっ!!」

ナレータ :再び眩く光る。

アルマ  :「…なんの、これでおしまいよぉ!!!!」

ナレータ :アルマは魔法を唱え出すが…

      ザクぅっ……

アルマ  :「あうっ……」

ナレータ :突如、アルマの背中を大剣が貫く。

ウィルソン:「やっぱり、お前の仕業なんだな…何もかも!!!!」
アルマ  :「く…わ…私とした事が……油断したわ……」

ナレータ :アルマは、その場に倒れる。

ウィルソン:「俺がした事は、正しいのか?それとも間違って
       るのか?」

ナレータ :兵士ウィルソンは、目の前の裸の少女の瞳を見つめる。

ウィルソン:「だが、俺は後悔はしてない…。」


ナレータ :フィンの町の平原。

エリシア :「何よ…。」
ウィルソン:「呼び出してすまない、こいつを連れてきた。」

ナレータ :兵士ウィルソンのわきから、少女が顔を出す。

フィリクス:「ママ……」
エリシア :「え?」
フィリクス:「あたしだよ、フィリクスだよ……。」
エリシア :「フィリ…クス…?」
ウィルソン:「ああ、そいつぁお前さんの猫だ。」
エリシア :「からかわないで!!!貴方達はフィリクスを殺した
       のよ!!もうお願いだから私にこれ以上関わらな
       いで!!」
フィリクス:「ママ……」

ナレータ :フィリクスは、ぽつりと。

フィリクス:「グリルチキン……また食べたいな…。」
エリシア :「え……」
フィリクス:「いつものように、頭なでてお話きかせて……」
エリシア :「フィリ…クス…フィリクスなの?」
フィリクス:「こんな姿になっちゃったけど…でも、ママが好きだ
       よ…もうどこにも行かないよ…」
エリシア :「フィリ…クス…」
フィリクス:「ママ……」
エリシア :「フィリクスーーーー!!!」
フィリクス;「ママーーーーっうあぁーーーーんっ!!!」
ウィルソン:「ううう……金は使いな、慰謝料だ。」
エリシア ;「ううん、いらない……」

ナレータ :エリシアは、ただゆっくりとフィリクスの頭を
      なでる。

エリシア :「フィリクスがいれば……それだけで…」
フィリクス「………にゃーん……♪」

ナレータ :一人の女と、一人の猫だった少女は、それからも末
      ながく、平凡だが、ただ、幸せにくらしたそうな……。

                         Fin
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